トランプ大統領就任2ヶ月・壁に突き当たる看板政策?高嶋ひでたけのあさラジ!

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3/21(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

教育予算を1兆円カット~選挙中にロシアとの結託か?
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

「弱者切り捨て」非難集中~ホワイトハウスでドイツのメルケル首相との共同記者会見に臨んだトランプ米大統領=20170317ワシントン 写真提供:共同通信社

「弱者切り捨て」非難集中~ホワイトハウスでドイツのメルケル首相との共同記者会見に臨んだトランプ米大統領=20170317ワシントン 写真提供:共同通信社


人を失い続けるトランプ陣営 

アメリカのトランプ大統領の就任から20日で2か月となりましたが、公約の実現に向けた予算編成で教育予算を大幅にカットしたことに対し「弱者切り捨てだ」と非難が集中しています。またイスラム圏6ヶ国からの入国を規制する新たな大統領令には連邦地裁が差し止め命令を出すなど、看板政策は壁に突き当たっています。

高嶋)何も変わらないトランプさんです。

森田)そうですね。2ヶ月経ったのですが政権が16日に発表しました予算方針にかなり異論が出ておりまして、環境だとか外交の資質を削減した他、教育予算を前の年度より1兆円カットしたということで、両親が共働きの低所得層の子供を放課後に学校で預かる事業など多くが中止に追い込まれそうだということで、教育現場に動揺が広がっておりまして、ワシントンポストは「トランプ予算の被害者は貧困層の子供たちだ」とこういう見出しを出しています。それから昨日20日ですがアメリカの下院の公聴会にFBIのコミー長官が証言で立ちまして、大統領選挙中に共和党候補だったトランプ陣営とロシア側との間に結託があった可能性について調査しているということを認めています。

高嶋)これもしトランプさんが主張したようなことじゃなくて全く為にするロシアと通じて選挙を戦っていたとしたら、これはもう大問題になりますね。

富坂)そうですね。今実はトランプの周りはどんどん人を失っていますよね。フリンさん――2月13日に辞任された方いますけども、この前に実は選挙の本部議長、それに外交アドバイザーの2人が辞めているのですね。さらにセッションズさんも辞められて。全部これらにはキーワードがありまして、ロシアの問題、情報機関、ワシントンポストなのですよ。だから全部同じことをやっていて、例えばオーストラリアの首相ターンブルさんとの間で、突然電話を切ったと。これ絶対関係者じゃないと出ない話なのですよ。フリンさんがロシアの大使と話をした、これも絶対関係者じゃないとでないのです。関係者が情報をワシントンポストに流すと。それで大変な目に遭うというのがずっと選挙の時から続いているのです。これは完全に闘争が起きているという風に見た方が良い。これかなりトランプさんは枠にはめられているのではないかなと私は思いますね。


トランプ大統領孤立の可能性も

高嶋)共和党内ではどうなのですかね?

富坂)だから結局、例えばこれはトランプ人事なのか共和党人事なのかという風に見ていくと、例えばマティスさんなんか相当議会なんかの評判も良かった。だからそっちの方の人事なのではないかなという風に思うのですね。要するにトランプという名前のまま中身を変えていくという動きが今アメリカで起きていて、結局ふたつの力がぶつかっていますので、この決着がはっきりするまでトランプ政権の顔は見えてこないのではないかなと思います。

高嶋)トランプさんが孤立するという図式も否定できないということですか?

富坂)可能性はある。今はもう一歩進めようとしてロシアの問題をやっている訳ですね。

高嶋)じゃあその内Twitterで味方をボンボン攻撃するような感じになるかもね(笑)。

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