3/28(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②
個人債務が膨らむ韓国経済
7:02～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター富坂總(ジャーナリスト･拓殖大学教授)
20170321ソウル中央地検に出頭する朴槿恵前大統領 写真提供：共同通信社
朴槿恵前大統領の逮捕状を請求高嶋） 韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の逮捕状請求ということで、ソウル中央地裁に請求されました。地裁は30日の審査で逮捕状発行の発布の是非を決断すると。韓国は恨み、怨の文化だと言われますが、国民の7割が「朴槿恵を逮捕しろ！」といって怒りまくっているわけですよね。私が不勉強のせいかわかりませんが、崔順実(チェ・スンシル)は財団を2つ作っていろいろな財界からお金を取っていた。それに大統領が権限を使って、無理やり金を出させたと。俗っぽく言えばバックマージンで「お金を私にも」ということですよね。連合ニュースによると30億円、300億ウォン収賄したといわれます。だけど朴槿恵さんはそれをはじめとして13の容疑に対して、長時間の取り調べにも1つとして犯罪行為を認めていないと。これは本当に起きた事件というのかどうか。この質問っておかしいですか？
富坂） おっしゃる通りで、結局14時間取り調べても大した手ごたえがなかったから逮捕状ということです。世論に答えざるを得ないところがあり、一方で野党勢力はいつか戻ってくるかもしれないという怖さもあって。検察はその真ん中で揺れているわけです。候補の一本化をして文在寅(ムン・ジェイン)に対抗できるいわゆる旧セヌル党の勢力が強まってきて。万が一に野党勢力の方に行かなかったときに、検察は必ずやられると。必死ですよ。だから早期にこれを有罪としたいという力が働いていると思います。外部との証拠隠滅というのもおかしいですから、外部とシャットアウトさせて徹底的にぎゅうぎゅうやろうと、そういう環境を作るための逮捕かなという気はします。
検察と政治と大統領、三すくみの力関係
高嶋） 黄教安(ファン・ギョアン)さんという、温厚そうで朴大統領が逮捕されてから首相をやっていた方は大統領選挙には出ないと。富坂） 人気はあったみたいですけどね。
高嶋） 検察と政治と大統領というような三すくみの力関係によって、右になったり左になったり、表が出たり裏が出たり。そういうようなことですか？
富坂） だと思いますね。特に検察はこれだけ国民に背中を押されたらやらざるを得ないわけで、変なふうに聖人の風が吹いちゃったら、復仇されますのでね。
高嶋） 韓国の大きな経済部分の核を支えているのはサムスンですから、国と国民の生活を考えたら、なかなか事実上のトップの副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)を捕まえたまま、普通は放り込んでいくということはしないでしょう。
富坂) ただ韓国はあんまり良いことが続いていないので、国民がいら立っているということが前提としてあると思います。
深刻な韓国の経済状況富坂) 私が韓国の経済を見るときに注目しているのは個人債務です。
高嶋) 借金？
富坂) ええ。これがどんどん膨らんでいます。企業債務とか銀行との不良債権はよくありますが、個人債務が膨らむというのは自分の生活が廃れていく。去年おととし100万円だった借金が200万円になっているとか。これはもちろん例ですけど。
高嶋) 相当経済状況が悪いと。
富坂) それをどこかにぶつけたくなるという。そういうベースがあると思います。
高嶋) 一種の悪循環ですよね。ということは朴槿恵さんを槍玉に挙げて、過去の歴史で証明したような3人目の大統領逮捕になりますけど。それでね、結局国が良くなりますかね？
富坂) 悪循環ですので、難しいですね。
高嶋) 誰かが言っていましたよ。森友ごときに揉めている日本は幸せだと。日本なんてほとんど漫画だよって(笑)
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