性格は本当に“ざっくばらん”?~アルバルク東京 ザック・バランスキー選手インタビューその① 清水久嗣のB.LEAGUEレポート!

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男子プロバスケットボールリーグ・Bリーグ。
大盛況だったリーグの開幕戦を戦ったアルバルク東京。
日本代表選手や元NBA選手などタレントぞろいのチームの中で、実力はさることながら、名前でも注目を集めた選手がいます。

1月下旬。とあるツイッターで“すごくいい名前の選手がいる”と紹介されたザック・バランスキー選手です。
“ざっくばらん好き”そうとも読めなくはない名前に、バスケット好きはもちろんBリーグを知らない人も反応。2万6,000件を超えるリツイート数を記録しました。
様々なニューストピックスにも取り上げられ、ザック・バランスキー選手の名前は瞬く間に広がりました。

今回はアルバルク東京のザック・バランスキー選手に、話題になった名前以外にも、バスケットとの出会い、これまでのバスケットボールを深く掘り下げてお話を伺いました。

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©ALVARK TOKYO

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©ALVARK TOKYO

自分の名前に関連取材も殺到したというザック・バランスキー選手。反響については「凄かったですね(笑)ビックリしました。もともと、名前は高校(東海第三)の時からイジられていましたよ。ツイートを見た時、僕のことを知っている人から『確かにそうだね』『気づかなかった』っていう人が多かったくらいですけど、Yahoo!ニュースやLINEニュースでも紹介されて一気に反響が大きくなりましたよね。ネットの世界は面白いなぁと思いました。」と素直に喜んでいました。
さらに「それでバスケットを見に来てくれる人が増えたら嬉しいですし、それだったらいくらでも『ざっくばらん』って自分で言いますよ。でも結構フランクで自由な人なので、間違っていないかなとも思いますけど(笑)」名前のことに触れてくれるのは大歓迎!といった様子でした。

 

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©ALVARK TOKYO

ザック・バランスキー選手は日本生まれですがアメリカ国籍です。6人兄弟の末っ子。4歳の時にご両親のお仕事の影響でアメリカに戻り、10歳で再来日。小学校、中学校、高校、大学と日本で過ごしていることから、Bリーグでは外国人選手ではなく、日本人選手としてプレーしています。
ただ、10歳でアメリカを離れる時は「日本語もわからないし、友達もいないし、親には行きたくないと言っていた。」そうです。
それでも来日し、小学6年生の時に長野県に引っ越し。そこでザック・バランスキー少年と友達をつないだものこそが“バスケットボール”でした。
「仲良くなった子に『バスケやらない?』と誘われました。その時は日本語も少し話せるくらいだったので、スポーツ通してなら友達を作れるかなと思って始めましたね。スポーツがあると、(友達と)よりコミュニケーションを取りやすいし、仲良くなりやすかったですね。」
もともとアメリカの家にはバスケットゴールがあり、教会にある体育館でも友達とバスケットボールを楽しんでいたザック・バランスキー少年にとって、言葉の壁を超えたコミュニケーションツールとしてこれ以上のものは無かったようです。

ちなみに日本語も完璧に習得。イントネーションも日本人と全く同じで、顔とのギャップに驚く人がいるかもしれません。今回の質問はもちろん、試合後のヒーローインタビューもすべて日本語で受け答えをされています。

その後、中学に進学したあとの部活動では「野球かバスケットで迷った」というザック・バランスキー選手。しかし「坊主頭にしたくなくてバスケットを選びました。」ということで、もし、野球部が坊主頭じゃなくても良かったら…Bリーグのザック・バランスキー選手は生まれていなかったかもしれません。

 

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その後、「県内では身長が大きい方だったので高校から推薦を頂いて、せっかくもらったチャンスを生かそうと思って進学を決めました。」と長野の東海第三高校に進学。
「高校はきついイメージもあったし、上手い人ばかりが集まっていたので。先輩や友達からも『たぶん1か月で辞めるよ』って言われました。でも、逆にやる気になって努力しましたね。」と反骨精神から努力鍛練を重ね、1年生のときに全国大会に出場。3年生ではインターハイでベスト4、ウインターカップでベスト8に導くなど活躍しました。
さらに強豪の東海大学に進学。先輩に田中大貴選手(現・アルバルク東京、日本代表)や須田侑太郎選手(現・栃木ブレックス)、同級生に晴山ケビン選手(現・川崎ブレイブサンダース)のほか、後輩にも今のBリーグ選手がたくさん在籍していたいわゆる“ドリームチーム”。そこで2年、3年次は全国制覇を果たします。
練習などは「きつかった」と振り返りつつも「今思えば楽しい夢のある4年間だったと思います。東海大学はみんな“ビッグファミリー”のような感じ。今でも休みの時はチームの垣根を越えて会いますよ」と笑顔。ちなみに試合前に相手チームにいる先輩や後輩へ挨拶に行った時は話しこんでしまうこともあるそうですがゲームとなれば話は別。「お互いに癖もわかりますし、昔を思い出しつつ成長した姿でやれるので毎回楽しみにしていますね。」
いまBリーグには数多くの東海大学出身のバスケットボール選手がいます。ザック・バランスキー選手を含めて、各試合・ポジションにおける“Bリーグ東海大学対決”も要チェックです!

 

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©ALVARK TOKYO

「あの時、こういう人生を送っているとは思わなかったし、速くアメリカに帰りたいとしか思わなかったですね。」
日本での生活が不安だった少年時代。バスケットボールと出会い、大学日本一まで登りつめた人生を振り返るザック・バランスキー選手。そのなかでも「ミニバス(ミニバスケット)、中学、高校、大学の指導者の方々、全員がいたからこそ今の自分がある。」と言います。
特に東海大学の陸川章監督に言われた“好きで始めたバスケなんだから、その気持ちを忘れずに。どんなにきつくても楽しくやることが大事だ”という言葉は、偶然にもザック少年がミニバスケットを始めた時、当時の監督に言った言葉と同じだったそうです。
「試合でも良く笑顔を出す方ですし、“真剣に楽しむ”ことが一番です。陸川章先生に言われて改めて『その通りだな』って思いました。やらされているバスケより、自分から楽しんでやったほうがいい結果も出ますしね。そして、どうしても壁にぶち当たる時があっても、『落ち込むんじゃなくて、逆に上手くなるチャンスでどう楽しむかが成長につながる』とも言われました。どんなことがあっても楽しめるように頑張っています。」今のザック・バランスキー選手にも、監督の教えが染みついています。

 

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©ALVARK TOKYO

まだBリーグ・バスケットボールを生で見たことのない人へ。
ザック・バランスキー選手からアピールをお願いしました。
「テンポも速く、点も一番入るスポーツです。選手同士が空中で激しくぶつかったりするので、“球技界の格闘技”くらいの迫力がありますよ、見ていて楽しいと思いますし、実際に生で見てもらったらハマらない人はいないと思います。」

“ざっくばらん”とは素直に心情を表すさま。のことを言いますが、どんな質問でも、時にはムチャぶりでも、包み隠さずに何でも質問に答えてくれたザック・バランスキー選手。まさに名は体を表す。素晴らしい選手です。

 

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©ALVARK TOKYO

ザック・バランスキー選手が所属するアルバルク東京は現在、東地区で栃木ブレックス、千葉ジェッツと激しい優勝争いを繰り広げています。
相手がどこでも負けられない戦いが続くラストスパート。
週末はホーム・代々木第二体育館で仙台89ERSと対戦します。

アルバルク東京 vs 仙台89ERS
開催日:4/8(土)17時~、9(日)15時~
会場:国立代々木競技場第二体育館(JR山手線「原宿駅」から徒歩約5分、「渋谷駅」から徒歩約15分、東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」から徒歩約5分)
チケット:https://www.alvark-tokyo.jp/ticket/
アルバルク東京:https://www.alvark-tokyo.jp/
Twitter:https://twitter.com/ALVARK_TOKYO
Facebook:https://www.facebook.com/ALVARKTOKYO/

次回は4月6日(木)の更新予定。
引き続きアルバルク東京のザック・バランスキー選手にアルバルク東京、自身のプレー、さらに趣味についてもお話を伺います。

(清水久嗣)

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