加計学園報道は読売・産経vs朝日・毎日・東京!高嶋ひでたけのあさラジ!

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5/29(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

加計学園文書あるのかないのか?~メディアによって白黒分かれる報道
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

加計学園問題関連会見を終え席を立つ前文部科学事務次官の前川喜平氏=20170525午後東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

加計学園問題関連会見を終え席を立つ前文部科学事務次官の前川喜平氏=20170525午後東京都千代田区 写真提供:産経新聞社


文書の真偽の検証は出来ていない

高嶋)加計学園問題を取り上げたいのですが、先週の、前文部科学省の前川前事務次官。出回っていた文書というのを「自分も見た」と。「レクチャーするときの資料だった」と。そして、彼自身の素行についても、いろいろ言われました。ちょっと無理のある説明をしていたな、と思いますが、現状では、安倍総理や、政治家たちはどう捉えていますか? 彼の発言について。

須田)あの内部文書に関しては、おそらく前川氏や、あるいはその周辺から出たものでしょう。ですから、リークした側が「あれは偽物でした」と言うことはありえないのだから、ああいう物言いをするのは当然だろうな、という受け取り方をしています。

高嶋)ということは、須田さんの心の中、ニュアンスでは、あれは彼らがでっち上げたというか、自作自演したもので、本当はあんなものは無い、という考え方ですか?

須田)いえ、検証はできていない。あの記者会見の最中に、内部文書を裏付けるような前川氏自身のメモとか、あるいは、他に物的証拠があるのかどうかを問われているのです。それについて「ノーコメント」と言っているわけですから、まだ現状では、あれが実際にあったのかどうか、検証ができていないのではないかと思います。


特区の設立は岩盤規制打破の「正義の忖度」だった?

高嶋)須田さんに伺いたいのですが、我々一般人が実に戸惑うのは、新聞によって白か黒かが、どうも真っ二つに分かれていて。テレビも、番組によって、たとえば日曜日のサンデーモーニングとかだと、あの文書が出てきて非常に安倍さんに敵対的というか。番組ごとに全部やり方が違う。須田さんはいろいろ番組に出ていますが、どう考えていますか?

須田)見るもの聞くものによって全く違う。白か黒かがハッキリしていて、グレーな報道が無い状況になっています。

高嶋)安倍さん派は読売と産経……

須田)それに連なるテレビとラジオですね。フジテレビとか。それに対して、反安倍というのが、朝日、毎日、東京、ということになっているかな。ですから、高嶋さんが言ったように、メディアによって真っ二つになっていますので、どちらが本当なのかよく分からない状況になっています。ただ、どうなのでしょう。普通に少し引いて見てみると、そう言った口利きや指示があったのかどうか、ということはありますが、ただ、役人の方が何らかの忖度をしたのではないのかな、というようなことは伺えますよね。ただ、その忖度がやってはいけない悪の忖度なのか、あるいはやるべき正義の忖度なのかを考えてみると、やはり文科省にとって見ると、自分たちの監督業界ですよ? 学校というのは。その権益を守るために、「もう新しい獣医学部の新設は絶対に認めない!」というのは、どうなの、と。やはりそこは競争原理が働いてもいいのではないかな、と。それを岩盤規制と言うのですが、それを打ち破るために特区というのが設けられたのだとしたら、そこはある意味、その意向を汲んで、何とか風穴をあけよう、というのは、「正義の忖度」だったのではと僕は思います。

高嶋)初めて出てきました。「正義の忖度」ですか。

須田)ええ。それに対して文科省サイドが腹を立てるというのも、前川さんが腹を立てるのも、これもよく分かるのですよ。「自分たちの権益に、何で手を突っ込んでくるんだ!」みたいな気持ちになってしまうのも。だって、元々前川さんがどういう人かというと、今年の1月に、例の天下り問題を受けて、次官就任後わずか半年で辞めさせられた人ですよ? これに対して、内心、忸怩たる思いは強く持っていたはずです。

高嶋)彼は、「あとは野となれ山となれ」みたいな心境で。僕は思ったのですが、彼が妙な言い訳を……これも真偽不明ですけど。「これだけは本当に恥じる」と。「不徳の至るところだ」と。「これについては大変申し訳ない」、というように、頭を下げておいたら、前の部分は生きたではないかなあと思いますがね。

須田)仰るとおりです。男というのは、そういうのが中々できないものです。

高嶋)まだ、曖昧模糊とはしていますが……

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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