7月25日(火)深夜1時から「KICK THE CAN CREWのオールナイトニッポン」がオンエアされ、初めて3人がそろって「オールナイトニッポン」のパーソナリティを務めた。
8月30日に約14年ぶりのニューアルバム『KICK!』をリリースするKICK THE CAN CREW。完全復活を果たした今年は、KICK THE CAN CREWにとって初音源である「タカオニ/カンケリ」をリリースしてから20周年にあたるメモリアルイヤーでもある。KREVA、LITTLE、MCUが3人そろって「オールナイトニッポン」のパーソナリティを務めるのは意外にもこれが初だ。しかし、そこはさすがの“キャラ立ち3本マイク”である。放送開始前もブース内はリラックスしたムードに満ちていた。
ファンにはお馴染みとなっている、「KREVAです、LITTLEです、MCUです! 3人合わせてKICK THE CAN CREWです!」というPerfumeオマージュの自己紹介を経て「KICK THE CAN CREWのオールナイトニッポン!」という記念すべきタイトルコール。オープニングトークから軽妙な“マイクリレー”を聞かせ、この日のコンテンツを発表した。
①結成20周年のKICK THE CAN CREWが「ラッパーの質問」に答える。
②ニューアルバム『KICK!』からの初オンエアの楽曲もあるかも!?
③9月7日に日本武道館にて開催する「復活祭」に紐付いたコーナー「勝手に復活祭」。リスナーから復活してほしいものを募集する。
④KICK THE CAN CREWの3人がこの1年で聴いたなかで「やべー」と思った曲を紹介。
⑤今夜のメールテーマは『KICK!』のリリースに先駆けて発表された「千%」のサビ、そのラストフレーズである「経て、からの、ここ」。14年ぶりの復活を遂げたKICK THE CAN CREWと重ね合わせるように、リスナーにも過去を経ての今の人生模様を教えてもらうという趣旨だ。
<ラッパーへの質問コーナー>
日本のヒップホップのなかで「この人のフレーズはヤバい」と思った曲は?
MCU「最近だと“千%”のKREVAの〈心には無いぜ 追い焚き機能〉かな。あれはお風呂のこと?」
KREVA「そうだよ。なんだと思ってたんだよ(笑)」
MCU「炊飯ジャーのことだと思ってた(笑)」
一同「(爆笑)」
ラップで愛の告白をしたことはありますか?
KREVA「ないなぁ」
LITTLE「ないね」
MCU「ないし、あっても昔だよね(笑)。フリースタイルでね」
KREVA「俺が相手だったらポケットのなかで(携帯電話を操作して)通報してる(笑)」
「勝手に復活祭」のコーナーでは、KREVAのリクエストを受けてスタッフがデッドストックの在庫を購入した懐かしのスポーツ対戦型玩具“ブタミントン”を紹介。KREVAの“ブタミントン愛”は想像以上に熱かった。リスナーからはたとえばこんなメールが。「(パイレーツの)“だっちゅーの”というギャグがまた流行って、女子高生にインスタに上げてもらいたい。」というものだった。
LITTLE「(インスタに)あったら見るし、ときに“いいね”を押すよね(笑)」
キン肉マン消しゴムブームが復活したら、大量のコレクションを所持しているので、間違いなく人気者になれるという人も。
KREVA「人気があったものって、復活しやすい傾向にあるよね。自ずと復活しちゃうというか」
なるほど、それはKICK THE CAN CREWにも言えることだろう。
「経て、からの、ここ」のコーナーでは、「商店街の福引きで、昔も今も、残念賞のガムしかもらえないというリスナー」に対して語った。
KREVA「俺も当たったことないぁ。当たったことある?」
MCU「ガムを買って当たりが出たことはあるよ」
KREVA「この話の流れでは、どう考えても福引きの当たりについてだろう(笑)」
LITTLE「俺はビックカメラのレシートで当たりが出て、5万円分くらいのポイントをもらったことがある」
14歳のときにテレビドラマで観た恋人とイヤフォンを左右で分け合って音楽を聴くワンシーンに憧れたものの、28歳になっても彼女ができないというリスナー。「愛猫の耳にイヤフォンを入れて一緒に音楽を聴くのはありだと思いますか?」という質問に対しては、KREVA「それは経すぎだろ〜(笑)」、MCU「でも、猫の耳にイヤフォンを入れるのはよくない(笑)」と答えた。
<3人がこの1年で聴いた「やべー」と思う曲を紹介するコーナー>
MCU→ヒゲドライVAN「インターネット・ノイローゼ」
MCU「もともとヒゲドライバーというチップチューンアーティストなんだけど、別名義でヒゲドライVANというロックバンドをやっていて。ロックバンドのなかにピコピコチューンを入れてる。メロディもヒゲちゃんの声も大好き」
LITTLE→鈴木真海子「Blue」
LITTLE「真海子ちゃんは、chelmicoという女の子のラップユニットの一人。〈玄関の前でおやすみのハグ〉というフレーズがすごくいい。〈おやすみのキス〉とかはよく歌詞であるけど、ハグをベッドじゃなくて玄関の前でするという状況が気になって、よかった」
KREVA→Elley Duhé x Snakehips 「immortal (Remix) 」
KREVA「この1年というか、ここ1ヶ月くらいで一番やべーと思った曲。Snakehipsという名前は最近よく目にするんだけど、『流行ってる感じでしょ?』ってちょっとなめてた。でも、実際に聴いてみたらめちゃくちゃよくて。声もすげえいいし、歌詞も『ジャングルの世界では殺るか殺られるかだから、獰猛になっちゃうよ』というかわいい感じじゃないのもいい」
再び「経て、からの、ここ」のコーナーでは、元暴走族やギャル男と付き合ってきた派手な男性遍歴を持つが、今はKICK THE CAN CREWのファンであることが縁で知り合った彼氏とラブラブだという女性リスナーに対して答えた。
KREVA「経すぎ!(笑)」
LITTLE「今の彼はこのラジオを聴いていてどんな気持ちなんだろう?(笑)」
そして、小学生のときにKICK THE CAN CREWのファンになり、「復活祭」でついに初めてライブに行けるというリスナーに対しては、KREVAが「やっとこういうメールがきた!(笑)」と答えるなど嬉しさをにじませた。
そして、番組序盤の「千%」、中盤の「SummerSpot」に続き、本邦初公開となるアルバム曲「I Hope You Miss Me a Little」、通称“ミスミア”がオンエアされた。KREVAは、「全10曲入りのアルバムのなかで、最初に作った曲。『俺たちがいない間、ちょっとくらい寂しがってくれてたらうれしいよね』って3人で言いながら作りました」と楽曲秘話を語った。
あらためて、8月30日に『KICK!』をリリースすること、9月7日に武道館で開催する「復活祭」には、いとうせいこう、倖田來未、藤井隆、RHYMESTERをゲストに迎えること、そして12月からは全国ツアーがスタートすることをPR。
KREVA「『KICK!』というシンプルなタイトルもすごく考えた末にたどり着いたんだよね」
MUC「いろんなタイトル案が出たもんね」
LITTLE「結果的に俺たちのことを総ざらいできるタイトルがこれだった」
KREVA「『復活祭』は俺たちがみんなに祝ってもらう気満々です。自分で開く誕生日パーティーみたいな(笑)」
LITTLE「この日だけ発売されるグッズもあるしね」
あっという間のエンディング。和気あいあい、充実しきりの2時間だった。
KREVA「(提供クレジットを読み終え)お送りした〜! お送りしたぞ〜!」
LITTLE「初めて『オールナイトニッポン』でパーソナリティができて光栄なかぎりだし、楽しく過ごせてよかった」
MUC「“ブタミントン”もできて楽しかった(笑)」
この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。
<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送「KICK THE CAN CREWのオールナイトニッポン」
放送日:7月25日(火)25時~27時
パーソナリティ:KICK THE CAN CREW(LITTLE、MCU、KREVA)
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170726010000