ラジオCMも演出する劇団ヨーロッパ企画の新公演がまもなく開催
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蒸し暑く、ゲリラ的な豪雨が続いた8月19日(土)。昨年、岸田國士戯曲賞を受賞した劇団「ヨーロッパ企画」の毎年恒例・新作本公演前のキャンペーンが、渋谷にあるニフティが運営するイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」で行われました。
今年の公演タイトルは
ヨーロッパ企画第36回公演 「出てこようとしているトロンプルイユ」
http://www.europe-kikaku.com/projects/e36/・東京公演:10月20日(金)~29日(日)下北沢・本多劇場
・横浜公演:11月16日(木)~19日(日)KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ))
チケットは好評発売中 その他、全国各地で公演
タイトルにあるトロンプルイユとは、《騙し絵》の事です。
去年上演した大阪・新世界を舞台にしたSF人情喜劇「来てけつかるべき新世界」は、《演劇界の芥川賞》と呼ばれる第61回岸田國士戯曲賞を受賞。その次回作という事で、大変に期待がかかった作品です。
■劇団「ヨーロッパ企画」とは
劇団「ヨーロッパ企画」京都を拠点に活動をしている劇団で、1998年に結成。一貫してコメディを上演し続けています。
「サマータイムマシン・ブルース」(監督:本広克行 出演:瑛太、上野樹里ほか)「曲がれ!スプーン」(監督:本広克行、出演:長澤まさみ、三宅弘城ほか)の2本の映画、実はこの二作、劇団「ヨーロッパ企画」の舞台が元になっています。
脚本・演出担当で、ヨーロッパ企画の代表である上田誠さんは、テレビなどの脚本でも活躍中。劇団員の皆さんも、TVドラマや映画、ラジオCMなど各方面で活躍中です。ニッポン放送で放送されたラジオCMでも良く聞いた事がある声ですよ。
ヨーロッパ企画 http://www.europe-kikaku.com/
■ニッポン放送で放送される公演のラジオCMのBGMを公募
ニッポン放送は、以前から劇団「ヨーロッパ企画」の後援についたりしている関係で、ラジオCMを制作・放送してきました。ここ数年は、ニッポン放送のラジオCMで使用する曲を、ニンテンドー3DS用ゲームソフト「大合奏!バンドブラザーズP」内で展開する2.5次元ラジオ放送局スッポン放送(http://9129suppon.com/)で募集、使ってきました。
という事で、今回の「出てこようとしているトロンプルイユ」でも募集。このキャンペーンイベントで、決定しようというわけです。
■イベントは、ヨーロッパ企画のこの1年を振り返る事からスタート
イベントの前半は、映像を使った1年間の活動報告会と、メンバーからメンバーへの質問コーナーが行われました。内容的には、
・人相が変わった!!115キロあった巨漢メンバーが∸35キロのダイエット!
・グループLINEで盛り上がっていたら、あるメンバーのコメントで、LINEが止まる!
・石田剛太さん、福岡で女子に囲まれて、上機嫌でチャゲアスを歌う!
などの話題で盛り上がりました。
■イベント中盤に、ラジオCM曲決定会議を開催
休憩を挟んで行われた後半の最初に、「ラジオCM曲決定会議」が行われました。
この企画の中心は、メンバーの石田剛太さん。応募作品の中から、石田さんが5曲に絞り込み、今回のイベントで、その5曲の中から、上田さんを審査委員長に、メンバーに多数決で使用曲を決定してもらいます。
今回の応募数は63曲。これまでの最多応募曲数は50曲という事で、担当の石田さんはとても喜びますが、実はKENGOさんが、1人で30曲送ってきている事が発覚、会場は大爆笑!
そんな63曲の中から、石田さんが選んだ5曲のタイトルは
〇[応募者]よりねえトップ [曲名]...え?
〇[応募者]そばめし [曲名]きみょうなえ
〇[応募者]ペンペン [曲名]6ぷんごのパラレルワールド
〇[応募者]はしっこ [曲名]ふれる
〇[応募者]マサ [曲名]ふしぎなえ
5曲、それぞれ個性のある曲でしたが、話題は、石田さんがタイミングの指示をしない事、生でナレーションをつけた劇団員の中川晴樹さん、酒井善史さんの台詞の読み方で盛り上がり、、ちょっと方向性が曲がった所で盛り上がりましたが、【マサ・ふしぎなえ】で決定、後日、ニッポン放送のラジオCMのBGMとして使われることになりました。
ちなみに、ラジオCMは、現在放送中ですよ。
ちなみに、30曲も送ってきてくれたKENGOさんの曲は、石田さんの選考時に全て落選。石田さんは落選理由に、「KENGOさんは、沢山送ってくれましたが、全く雰囲気が違うものが多かったんです、(事前に発表した)台本みたのかなぁ~って、曲のタイトルも変なんですよ」と話し、会場でもKENGOさんが送ってきた「竜巻」「線香花火」「ドラゴン」の3曲を聞いてみますが、不採用に会場中納得。しかし、メンバーからは「KENGOさんがいなくなったら、応募曲が急激に減るんじゃないの?」「曲自体は、とんでもなく無茶苦茶じゃないし、沢山曲を作れるのは、能力が高い証拠では?」などの意見が飛び出し、最後は上田審査委員長の「色々いいましたが楽しみです」と話すと、石田さんは、「CM曲募集は来年もやります。KENGOさん、懲りずに応募してきてください。応募がなかったら、KENGOロスになってしまいそうです」というラブコールで、今回の「ラジオCM曲決定会議」は終了しました。
■演出脚本・上田さんの頭の中にある「出てこようとしているトロンプルイユ」とは
「騙し絵でコメディーをやってみたかった。実はエッシャーの絵が好きで、色々、彼の絵について調べて行ったら、コメディーが書けそうだなって思って作りました。騙し絵を巡るトリックアート的な話、フランスの画家を巡る話...稽古がまだ始まっていないので、稽古をしながら落とし込んでいこうと思っています。」
一体どんな舞台になるのか、いまから楽しみです。
ヨーロッパ企画 第36回公演「出てこようとしているトロンプルイユ」
http://www.europe-kikaku.com/projects/e36/・東京公演:10月20日(金)~29日(日)下北沢・本多劇場
・横浜公演:11月16日(木)~19日(日)KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ))
その他、9月30日(土)~12月3日(日)まで全国で公演
チケットは発売中 http://www.europe-kikaku.com/
(よこいみちひと)