松坂桃李がゲス役?起用の意外なワケとは?

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13日(金)、特別番組「蒼井優のオールナイトニッポンGOLD」が生放送され、10月28日(土)から全国ロードショーとなる映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で主演を務める蒼井優が、共演者の松坂桃李と白石和彌監督を迎えて、この度の役者陣を起用した理由や、撮影時のエピソードなどについて語った。

松坂桃李がゲス役?起用の意外なワケとは?

『彼女がその名を知らない鳥たち』は、クズな男女が織りなすミステリー。蒼井演じる下品で貧相で金も地位もない十和子に、異常なまでの愛情を持つ15歳上陣治は、その過剰な愛ゆえに、十和子が思い続ける黒崎を殺めてしまう。そんな中で関係を持ってしまう、松坂演じる水島というクズな男とのやり取りも描かれている。

タイトルからして独特だが、映画のキャッチコピーも「共感度0%、不快度100%」とかなり独特。この映画について白石監督は、「全員がクズのような人間たちなので、(観るときには)多少我慢が必要です(笑)でも2時間観るととんでもないラストが待っている。」と期待を煽った。

不快度100%ながらもどこか分かる部分があるという松坂は、「最後まで観ると、刺さる部分がある。共感度0%で不快度100%だけど、刺さる度は1000%ですね。」と語り、そのできたコメントっぷりに、蒼井と白石は思わず拍手を送っていた。

番組の中では、松坂が水島役として起用された理由も語られた。松坂といえば、爽やかな好青年というイメージだが、この度演じたのはゲスな役。気になった蒼井が尋ねると、白石監督は次のように述べた。

松坂桃李がゲス役?起用の意外なワケとは?

蒼井:私が十和子っていうのは何となく分かるんですけど、なんで松坂さんを水島に?

松坂:確かに、僕もそれについてはちゃんとお聞きしたことがなかったですね(笑)

白石:原作は、水島って十和子より年上なんですけど、でもわざと年下にしているのは、もうハッキリ言って松坂君っていう存在がいたからですよ。

蒼井:どの辺見て水島だって思ったんですか?

白石:でもまぁ、素直な人じゃないですか、松坂さんって。

蒼井・松坂:(笑)

白石:素直で好青年のイメージがあるじゃないですか。その感じでスッと入ってきてくれれば、このゲスな感じ、誰しもそんなことやるとは思わない感じが、サプライズとして見てくれるんじゃないかなっていう。

蒼井:確かに、私現場で驚いてましたもん。あれ?本当はこういう人なのかなって。

松坂:いや、違う違う違う違う(笑)

蒼井:こんなセリフを、よくそんな顔でって、ずっと思ってました(笑)

松坂:そんな顔でって(笑)

好青年なイメージとのギャップを楽しんでほしいと語った白石監督。また、ゲスな男の役作りについて聞かれると、松坂は、「すごく純粋な気持ちで演じていけば、後半になるにつれてその純粋さが逆転するだろうと思ったから、そういうことを意識して挑みましたね。」と答えた。クズな分、演じているうちに心がすさんでくる場面もあったそうで、松坂と一緒に演技をしている蒼井の心まですさんでいくなど、負の連鎖が起きていたことを明かした。

松坂桃李がゲス役?起用の意外なワケとは?

さらに、共演者の阿部サダヲと竹野内豊もコメントで登場。2人の撮影時のエピソードや、プロとしての立ち回りが見える場面についても明かされた。

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