T.M.Revolution 西川貴教が4年ぶりのオールナイトニッポンで大騒ぎ!「何も中身のあること話してない(笑)!」

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約4年ぶりに、西川貴教がオールナイトニッポンに帰ってきた。4月14日夜、『T.M.Revolution西川貴教のオールナイトニッポンGOLD』が放送され、一夜限りの復活を果たした。

T.M.Revolution 西川貴教が4年ぶりのオールナイトニッポンで大騒ぎ!「何も中身のあること話してない(笑)!」

以前ニッポン放送でレギュラー放送されていた第1回から数えて、今年で20周年となる同番組。放送前、プロ野球中継の延長によって、時間通り放送できるかどうかが見えない中、続々とスタジオに集まってくるスタッフ陣。作家もディレクターも、集まってくる面々は、当時のリスナーなら誰もが知っているお馴染みのメンバーだ。

『西川貴教のオールナイトニッポン』は、1997年1月から2005年9月までレギュラー放送されていた番組。内容といえば、西川自身「何にも残ってない。本当に放送していたのか(笑)」と話している通り、特に何をするわけでもなく、毎週ひたすら、西川が楽しいと思ったことだけをやり続けるだけの番組だった。

しかし、ハガキやメールを通してリスナーを“仲間”として積極的に迎え入れ、毎夜お祭り騒ぎを繰り広げていくスタイルに、多くのリスナーたちが共鳴。「週に一度の思いっ切り笑える時間」として、次第にリスナーたちの心の拠り所となっていき、レギュラー放送から10年以上経った今でも当時の音源を聴いて懐かしむファンがいるほど、多くの人に愛されてきた。

そんな夢のような時間が、2時間限りで再びやってきた。

結局、プロ野球中継の延長により、ニッポン放送では22時10分からのスタートとなった。相変わらずリスナーを巻き込む気満々で、冒頭から早速メールの募集。今回募集する内容は、「西川チャンに今さら聞きたいこと!」。「この2時間の間は、コンプライアンスというものを持ち合わせておりません!」と、西川らしい表現で幅広く質問募集を投げかけた。

ここで最初に1曲がオンエアされる。1曲目は、20年前のオールナイトニッポン初回の1曲目と同じ『HEART OF SWORD~夜明け前~』。アニメ『るろうに剣心』のエンディングテーマとして、TMRが幅広く世に知られるきっかけとなった曲で、ファンからの人気も高い思い出深い楽曲だ。

曲が明けて早速メール紹介。「この日のためにFAX付きの電話を購入した」という気合いの入ったリスナーからのメールを読んでFAX番号を発表した西川は、「久々にFAX番号とか言ったな~!」と懐かしげに語った。

その流れで、冒頭に募集したリスナーからのメールも紹介。

「西野カナの歌詞を聞いて、これ私のこと言ってる!と思ったことはありますか?」(PN.スティックのり)

西川:『トリセツ』とかはやっぱり、大学出てすぐのこととか思い出すなぁ・・・

作家:高校中退じゃねーか!(笑)

西川:大学4年間、オシャレなんて全然したことなかったから、したことある彼と知り合って・・・

作家:彼って誰!?(笑)

西川:あはは、彼って誰?(笑)

レギュラー当時からそうだが、この番組で寄せられてくる質問は、マジメな質問ではなくこういったギャグ的?な内容が多い。質問はほかにも寄せられたが、「3日間エサを与えなかったドーベルマンと、2日酔いの鬼束ちひろ、戦って勝つのはどちらですか?」、「ジーンズショップで店員かと思って声を掛けたら、山根康広だったことはありますか?」など、どれもまともな質問ではなく、そういったものに西川節で答えるやり取りが、この番組の風物詩となっている。

T.M.Revolution 西川貴教が4年ぶりのオールナイトニッポンで大騒ぎ!「何も中身のあること話してない(笑)!」

しかしそういった話をしながらも、芯にはちゃんと熱い思いを秘めているのが西川貴教。話題は打って変わって、熊本地震の話へ。

この日4月14日は、昨年熊本で大地震が起こった日。自身もチャリティ活動に力を入れている西川は、東日本大震災のときにも、手数料かからないように専用の口座を作るなどしながら、様々な支援を行ってきた。

熊本地震の際もそういった活動を求められたというが、T.M.Revolution20周年の全国ツアーと、同時期に父親が病気で倒れてしまったこともあり、多くのことが重なってパニックになっていたという。しかしその中でできることをと思い、チャリティ活動に着手していき、TMRのツアーの中でも、「どこの会場でやっても同じものを届けられるように、セットを外して楽器だけで届けに行く」という形で各地にパワーを伝えることを決意した。

ツアーで全国を回りながら、行く先々でチャリティ活動を行ってきた西川だが、その中で人の気持ちの繋がりについて改めて感じることがあったという。

「クリスマスイブ、仙台でライブをやったとき、東日本大震災からまだたった5年しか経っていない仙台のみんなも、熊本のために募金しますとか、チャリティー活動に参加させてくださいって言ってくれる人たちがたくさんいたんですよ。

人の気持ちが人の気持ちを繋いでいくってこういうことなんだなっていうのを、改めて感じることができて。そこで集まった募金を、直接熊本の県庁のほうに伺って、知事にお渡しすることもできました。

熊本地震から1年。復興までまだ時間が掛かると思うんですよ。その中でオリンピックとか、日本にとって活気づくようなイベントもあると思うんです。そういうのを僕ら自身も楽しんでいかなきゃいけないし、前向きな気持ちっていうのをどこかで還元していくっていうか、そういうことを、僕らみたいな立場の人間がやらせていただけるんであれば、思いを繋いでいきたい。

思いがあっても行動に移せなかったりってことって、やっぱりあると思うんです。それを、うまい形で、自然な形で、ムリのない形で続けていくことが大事。それを僕自身が忘れずにやり続けていくことで、そういう気持ちを1人でも持ってもらえる人が居続けてもらえるように、頑張らなきゃなと思ってます。」

できることからコツコツと続けていき、ずっと続けていくことが大切だと語る西川。そして流した曲は、T.M.Revolutionの『LIGHT MY FIRE』。西川本人が作詞をつとめた、彼自身の願いがこもった1曲だ。

曲明けで、リスナーからの暖かいメールも紹介。「いつも支援を呼び掛けてくださり、ありがとうございます」、「当時の番組を録音したテープを、何度も何度も聴いてます。西川さんの番組は私にとって心の支えです。」といった暖かい内容のメールに、まだ番組開始30分にも関わらず早くも西川は涙ぐんでいた。

続いて、5月13日14日に、さいたまスーパーアリーナで行われるライブの話へ。20周年イヤーの締めくくりとなる公演となり、タイトルは『T.M.R. LIVE REVOLUTION'17 -20th Anniversary FINAL-』。何度か言い直しながらやっとタイトルを口にした西川は、「長いんだよな。終わったり始まったり記念だったり、いろいろ混ざってる。」と、自分のツアーのタイトルにツッコミを入れていた。

すると、詳細を語る西川のもとへメールが届く。「TMR-eの楽曲も演奏される可能性はありますか?」。TMR-eといえば、西川がTMR封印期間中に1999年~2000年までのわずかな期間だけ活動していたプロジェクトで、TMRのライブでその曲が演奏されることは滅多にない。

通常は伏せておくはずのセットリストに関する質問に対し、西川は苦笑。のらりくらりはぐらかそうとしていたが、「やるのかやらないのかハッキリしろ」と放送作家からカンペを出されると、「しれっとやったりすると、すっげー怒られたりするんでしょ?言えよ!みたいな。」とネット上での反応を危惧。「考えてなくはないです」となおも曖昧な回答を繰り返す西川に、作家から再度「ハッキリしろ!(笑)」とツッコミが飛ぶと、「やるよ!」と半ば逆ギレ気味に明言しつつも、「怒られたりしないかな?とにかくあとで怒られたくないから(笑)」とやはり心配な様子だった。

お祭りのような雰囲気に誘われるかのように、これまで番組に関わってきた懐かしの関係各所も多数集まってきた番組中盤。「レギュラーが8年9ヶ月続いたのは、ハガキ職人のおかげ!」ということで、当時の名物ハガキ職人たちの近況報告を行うことに。近況メールを集う事項は事前にホームページに記載されていたが、4年ぶりにも関わらず、当時の番組を聴いていたリスナーなら知らない人はないほどの、そうそうたるメンバーからメールが届いた。

エビスマン、サービスカード高柳、マンジー、田村R、小さな巨人、シーブックたけのり、楽屋ニュース、天野裕信、ジェニュイン、パタラッシュ、ムカイ、シルエイティ、シオンJr.(※今回、番組記事を担当するため現場に参加)、ジャージ着る着る(※放送終了後にメールを確認)。レギュラー当時から数えて、15年以上前から送り続けている根強いメンバーが集結した。

当時は“ダメ人間”と呼ばれていたハガキ職人も、各々成長している様子で、結婚して子供を持つようになったり、マイホームを手に入れたり、放送作家として各局で活躍していたり、それなりに成長した姿を見せていた。西川も当時のハガキ職人の名前を聞いて懐かしみ、スタジオは同窓会のような空気に包まれた。いくら時間が経ってもひとたび番組が復活すれば、みんなこうして古巣に帰ってくる、その繋がりの強さがこの番組の魅力だ。

番組終わりには、電話番号を書いているリスナーにその場でアポなしで電話を掛けるという、レギュラー放送当時の企画『起き抜けテレフォン』も展開。「右手を粉砕骨折してるから、サインくださいと言われてもできないよ?(笑)」と冗談まじりに話しつつ電話を掛け、リスナーの住んでいる地域について話したり、埼玉公演への参加を呼び掛けたりして、会話を楽しんだ。

そうしているうちに、あっという間にエンディング。レギュラー当時に使われていたエンディングテーマである、SPARKS GO GOの『ルーシーはムーンフェイス』が流れ始める。

最後はリスナーからのメールを紹介。「“内容はよく覚えてないけど、とにかく面白かった”という放送をまた聴けました」、「とあるCMコンペで西川さんの名前を書いてみました。いつかお仕事できる日を夢見て頑張ります。」などなどリスナーからの熱いメールがたくさん届き、それらを受けて西川は、「続けているといいことってあるんだなって感じる。毎日頑張んなきゃいけないなと思わせてくれるのは、みんなのおかげです。」と自身の思いを噛み締めた。

そして最後は、当時放送していたニッポン放送の番組『深田恭子IN MY ROOM』の挨拶にちなんで、「それじゃあバイバイ、深田恭子でした!」で締めくくり、4年ぶりの放送に幕を下ろした。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送「T.M.Revolution 西川貴教のオールナイトニッポンGOLD」
放送日:4月14日(金)22時10分~24時(ナイター中継のため10分遅れで放送)
パーソナリティ:西川貴教
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170414221000

取材・文:allnightnippon.com 編集部 高野光一 (RN:シオンJr.)

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