文章と絵が可愛くて面白く、シュールな『世界メルヘンかるた』
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今日ご紹介するのは『かるた』。童話やおとぎ話がモチーフになっている『世界メルヘンかるた』です。
これは1976年生まれの沖縄の張り子工芸作家の豊永盛人さんが手がけたもので、色鮮やかなイラストとシュールな文章が混ざり合い、独特な世界をかもし出しているのが魅力です。
例えば「あ」のかるた。取り札に書かれているのは羽を大きく広げている鶴と、口をあんぐりと開けて驚いている男性のイラスト。読み札には「あけてはだめよと言ったのに」という文章が。もうおわかりですよね、モチーフは夕鶴。
続いては「ひ」のかるた。取り札には焦った顔のウサギが顔の前で手を振って違う違うとアピールしているイラスト。読み札には「ひをつけたウサギはぼくじゃないですよ」と。これは何かというとカチカチ山です。
こんなふうに年齢を問わず楽しめる童話やおとぎ話が使われているので、家族みんなで遊ぶのにもぴったりと言えそうです。
<ユイカの感想>
読みながらにやにやしてしまいました。可愛くて面白いです。ということで今、現物が目の前にありますので厳選してご紹介します!
「け」男性がウサギと手を取り合っています。白いウサギはちょっと嬉しそうで、黒い毛がちょんちょんといっぱい生えています。「けが生えてきましたありがとう」と。因幡の白兎という神話ですね。ウサギがサメをだまして海を渡ろうとしたことがばれてしまって毛を剥がされてしまいました。適切な治療を教えた神様にお礼として求婚の成功を予言します。
次は「そ」。狼が煙突の上にはまっていますね。正面には豚が3匹います。「それではえんとつからおじゃまします」。これは3匹の子豚ですね。子豚を食べたくてわらの家や木の家を吹き飛ばせた狼も、硬くて重いレンガの家は吹き飛ばせなかったから、煙突から入っちゃおうと。
最後にもうひとつ「や」。男性と女性が星空をバックで電話しています。「やくそくの日には予定を入れないで」。これは織姫と彦星ですね。お互いの仕事をさぼって遊んでしまったため罰を負わされた男女の物語を夜空に輝く星になぞられたのですね。仕事をさぼっていたとは知りませんでした。だから年に1度のデートになってしまったのか。
知っている物語もたくさんあるし、こうした発見もあって良いですね! 文章と絵が楽しい。これはオススメです。世界メルヘンかるたのお値段は1,800円くらい。ネット通販や東京では新国立美術館のミュージアムショップで買えます。
(10月18日放送分)
『太田胃散プレゼンツ 本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 15:36~ ABCラジオ14:54~