巨人・菅野 気になる伯父・原前監督との関係
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思わず、「倍」と口走った菅野投手ですが、昨日28日、2億2,000万円アップの年俸4億5,000万円で契約更改をしました。今季の成績は、25試合に登板して、17勝5敗。勝ち星以上に目を引くのが1.59の防御率でしょう。セ・リーグの投手6冠。10月には、沢村賞へ選出されています。プロ野球最高年俸は、オリックス・金子の5億円。
それだけに、担当記者の間では、「5億円は行く」と予想していていたそうですが。今季限りで戦力外になった、2億2,000万円の村田修一から、浮いた金額がそのまま菅野へ流れた形です。また、この日は、内海も契約更改を完了しましたが、1億円ダウンの年俸1億円。
以前から、海外志向を持つ菅野だけに、フロントは引き留め策も用意しています。来季から選手会長。この要職、歴代は野手が圧倒的に多い。投手では4人目。前会長の長野は、後任について、村田へ相談し、「智之だ」とアドバイスを受けたそうです。
選手会長になると、阿部、内海、長野など、就任した1年目の成績がいい。菅野は、会見で来季を「決意」と表しています。
「自分にかかる期待。まわりの見る目も厳しくなる」。
大幅アップでも、浮ついたところはなし。それどころか、
「家のローンを払い終えたい」
と言いました。プロ2年目で都内に自宅を購入。不動産関係の仕事をするお父さんのすすめもあったそうですが、まず自分の部屋を買うという選手は少ない。通常では、選手寮へ住んでいるのですから。
菅野がわずか1年で退寮を許されたのは、成績が良かったからです。加えて、しっかりと自己管理ができることが評価されたのでしょう。事実、お酒の席でも、酔いつぶれることはなく、頼りがいがあるという評判を耳にします。
一方で、そんなしっかりした選手になったのは、伯父でもある、原前監督のおかげかもしれない。とにかく、厳しい。たとえ、好投しても、顔を近づけて、「情けない」と言われ続けた。ほめられたことなど、1度もなかったのではないでしょうか。
登板前日、当日は、パスタやご飯などの炭水化物をしっかり取って、エネルギーを蓄える。また、登板翌日は肉をしっかり食べます。ルーティンワークを崩さないことで、毎回、安定した投球ができるのです。
順調なら、あと2年で国内FA権、4年で海外FA権を取得します。かつて、内海がそうだったように、来オフはフロントから、FAをにらんで、長期契約を提示されるでしょう。どんな反応を示すか。将来のターニングポイントとなります。
11月29日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」