クライマックスシリーズはなくすべきなのか?
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3位からの下剋上ってあり?
今年のプロ野球、クライマックスシリーズ、DeNAベイスターズ、スゴかった。セリーグ初の3位からの下克上で日本シリーズに進出! 首位広島との差は最終的に14.5ゲームあり、カープファンだけじゃなくて、マスコミからも、「DeNA、シャレにならないんじゃないの!」という声が聞こえてきた。結局、パリーグでぶっちぎりのリーグ優勝を果たしたソフトバンクが日本一となったが、そんなCSはどうなのだろうか?
これまで、リーグ優勝チーム以外で日本シリーズに進出したのは11年間で4回。パリーグのみ開催していたプレーオフ時代も含めても6回。そのうち、3位からは、今回のDeNAベイスターズで2回目となる。2010年、千葉ロッテは3位から日本一になった。
CSの経済効果~甲子園開催なら3試合で8億円?
甲子園球場の1試合の入場者収入はおよそ1億円。BSなどの放映権料はファーストステージでも5,000万円から7,000万円。甲子園は収容人員およそ4万7千人。球界関係者は、「CS3試合なら総額8億円の売り上げは見込める」と試算する。
プロ野球OBからも賛否
2012年、中日の投手コーチとして、12ゲーム話された1位巨人とクライマックスシリーズを戦った権藤博は廃止派。
「2012年の巨人とのCSは、勝つために必死だったが、自分たちがここにいていいのか、とも思った。セ・パ12球団中、6球団が日本シリーズに出られる可能性があるなんて、どう考えても理にかなわない。1位にアドバンテージを与えるくらいなら、廃止した方がいい」
一方、2度“下剋上日本一”を経験している元千葉ロッテの里崎智也は賛成派。
「ファン全員が納得するルールなどありませんよ。そもそもCSが導入されて11年。ペナントレースの優勝チーム以外が日本シリーズに出場して日本一になったチームは何チームありますか? セで3位チームが突破したのは、横浜が11年目で初めてです。2位、3位チームが勝ち抜けるのは、“たまたま”であり、その“たまたま”が起きる可能性があるから面白いんじゃないでしょうか。CS廃止や見直しの議論が生まれるのも、それだけCSが多くの野球ファンの興味を集めていたということの裏返しではないでしょうか」
と語っている。
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