日本ハム・中田 日ハムに残った本当の理由

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プロ野球 楽天対日本ハム 日本ハム・中田翔(提供:産経新聞)

来季は、1年契約。8000万円減の2億円プラス出来高で、日本ハム・中田翔が国内FA権を宣言せず、残留することを表明しました。来オフ以降の移籍へ含みをもたせた形ですが、

「ファンの皆さんを裏切っていいのかと思った」。

確かに、ファンはありがたい。シーズン終盤の札幌ドームでは、『お前が必要』の横断幕が掲げられた。

「心の底からうれしかった。また、家族は北海道がとても好きだ」

とも、しみじみ語っている。

国内FA権を取得した今季、中田はオフの目玉となるはずだった。阪神とは相思相愛の関係と言われてきたのですから。ところが、入団10年目でかつてない不振に見舞われました。打率2割1分6厘、本塁打16本はレギュラーへ定着してから最低の成績。けがなどがあったことも確かですが、それにしてもひどかった。5月、早実の清宮が高校時代の中田の本塁打記録87本を上回った際は、「一緒にやりたい」など、余裕でしたが…。それ以降も上昇のきっかけがつかめない。

そんな選手へ、億単位の資金を投入するわけにはいきません。いつの間にか、移籍話が消滅。ほぼ移籍するつもりでいた中田、「オリックスは」なんてことも漏らしたそう。とりわけ、9月に入ってからは、心労からか激やせが際立ってくる。

「ほんま、しんどい。体重が増えない」

と。不振が招いたことでも、とにかく気の毒なほどでした。基本的に、球団は、FA宣言した選手を引き留めない方針です。

でも、フロントは、ドラフト以前から、「残ってほしい」が本音でした。清宮のために。中田はとにかく後輩の面倒見がいいことで知られています。自身が「中田ノルマ」という、目標を達成すると、ポケットマネーでプレゼントを贈る。ずっと行ってきた中田流です。一方、チームではナンバーワンのファン対応。子供からの支持がすごい。自主トレ中でも、即席のサイン会を開くほど。外見とは対照的に、やさしい性格です。

WBCでともにプレーした横浜DeNAの筒香が、

「見た目で判断しないでください。とってもやさしい人」

と、担当記者へ打ち明けた気持ちもわかる。中学時代は、自宅でウサギとカメを飼育。とても大事にしてきたそうです。さらに、高校時代は、茶道を真剣に行うなど、意外な一面をもっている。

潔癖症で、アリゾナでの春季キャンプ参加に足踏みをし、2軍の沖縄キャンプで調整することにした理由のひとつが、米国には温水洗浄便座がない。そんな理由もあったと言われています。ちなみにWBCの際には、携帯用を持参したとのことでした。

いずれにせよ、2018年は勝負のシーズン。ドラフト1位指名、清宮の入団はまず間違いなし。1塁のポジションを争うことになる。

「1からやり直さないといけない」

チームの顔、大谷がポスティングでMLBへ挑戦し、来季は全く新しいチームに生まれ変わる。より、必死です。

11月15日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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