2018年1月20日(土)、ニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティたちが集結したライブイベント『ニッポン放送 オールナイトニッポン50周年 ALL LIVE NIPPON Vol.6<DAY1>』が横浜アリーナで開催された。
『ALL LIVE NIPPON』は、昨年10 月に放送開始50周年を迎えた深夜放送の金字塔「オールナイトニッポン」が、年に1回開いているライブイベントで、普段なかなか顔の合わせない曜日別のパーソナリティが参加することもあり、発表当初から大きな注目を集めていた。
イベントのMCは、現在、毎週金曜日の「オールナイトニッポン」のパーソナリティを担当する三代目 J Soul Brothersの山下健二郎と、毎週水曜日の「オールナイトニッポン0(ZERO)」を担当する乃木坂46の新内眞衣。3年連続のMCを務める山下健二郎は、集まった1万人の観客を前に、「盛り上がってるか~!」「準備はいいか~!」と気合いたっぷりの声で呼び掛け、オープニングから会場を湧かせた。
イベントのトップバッターを務めたのは、昨年3月まで月曜日のオールナイトニッポン0(ZERO)を担当していた井上苑子。白を基調とした可愛らしい衣装に身を包んで登場した井上は、槇原敬之のカバーである『どんなときも。』や、いきものがかりの水野良樹が作詞作曲を手掛けた『せかいでいちばん』やなど、4曲を披露。MCでは、井上のあとに同時間のパーソナリティを務めたランパンプスから「CDをもらえますか?」と言われて嬉しかったことを明かした。また、用意してきたスケッチブックを持ちながらコールアンドレスポンスの説明をしつつ、客席と一体になった彼女らしいステージを披露した。
ライブを終えた井上は、「楽しかったです。トップバッターの不安はあったけど、温かくて良かった。」と安心した様子で、「始まる前に、山下さんが、どんな人でも盛り上がってと言ってくださったから、あぁそれそれと思って(笑)」と感謝していた。井上と新内はオールナイトニッポンデビューが同時期とのことだが、2人はLINE交換はしたものの、連絡する機会はあまりなかったという。それを受けて、今年成人式を迎えた井上から「おしゃれなバーに連れて行ってください。」とせがまれると、新内は「じゃあ居酒屋に…」と話し、会場を笑わせた。
2組目に登場したのが、現在月曜日のオールナイトニッポン0(ZERO)を担当するランパンプス。オーディションを勝ち上がってパーソナリティとなった2人らしく、横浜アリーナでも下剋上を起こすべく、渾身の漫才を披露した。ステージ後方で漫才をやり切った2人だったが、漫才を終えて山下と新内が2人の元に駆けつけると、途端に客席が大盛り上がりし2人はモヤモヤした様子。
オールナイトニッポンをやって良かったことについて山下から聞かれると、ランパンプスの寺内ゆうきは「オールナイトニッポンパーソナリティですって言ったら、物件の審査に1発で通ったんです。」と意外なところで効果を発揮したことを明かした。しかし、「番組聴いてる人~!」と呼び掛けると客席からちらほらしか手が上がらず、あまりの正直っぷりに愕然。相方の小林良行が、「今は少数派かもしれませんが、これから聴いていただければ幸いです。」と話すと、山下は「僕もゲストに行きます!」と男気をみせた。
3組目に登場したのがオールナイトニッポン0(ZERO)木曜日担当の渋谷龍太がボーカルを務めるSUPER BEAVER。番組では音楽に寄り添ったコーナーをお送りしている渋谷だが、「こうしてここで歌えることは特別なこと。めちゃくちゃ嬉しいです。せっかくなので真正面からぶつかっていきたいと思います!」と、ロックバンドらしいイカしたMCで盛り上げながら、『青い春』『正攻法』ほか5曲を披露した。
ステージを終えると、改めて4人がステージに並び山下とトーク。渋谷の見た目が“コワそう”であることから、ヤンキーではないかとツッコまれる場面もあったが、しかし渋谷は、「やんちゃしたことないです、学校も休んだことないです。」と見た目とは裏腹なマジメさをアピール。また渋谷の特技がけん玉に挑戦するコーナーもあって、けん玉検定5級の大技・飛行機という玉を持って持ち手を穴で受ける技を披露したが、3回チャンスがあったもののあえなく失敗。後日、動画で、成功場面を届けることを約束し、ステージをあとにした。
続いてアイキャッチで表示されたのは「スペシャルコラボレーション 新内眞衣×井上苑子」の文字。現在、水曜日のオールナイトニッポン0(ZERO)を担当する乃木坂46の新内眞衣が、井上苑子と一緒にこの日だけの特別企画として乃木坂46の『サヨナラの意味』をアコースティックバージョンで披露。しっとりと歌い上げる2人の、ここでしか見られないセッションに、会場中が聴き入っていた。
5組目に登場したのは、注目の新グループ・FANTASTICS。2017年に新ボーカリストが決定したが、今回はパフォーマーのみの出演で、ダンスパフォーマンスを披露した。パフォーマンス2曲目には、先輩である山下健二郎が途中合流し、山下健二郎×FANTASTICSというオールライブニッポンならではの組み合わせでのダンスパフォーマンスに大きな歓声があがった。
彼らのステージが終わると、先にコラボを披露した新内と井上が登場し、4組がステージに並んだ。山下とFANTASTICSのパフォーマンスに圧倒されたという新内と井上だが、FANTASTICSの最年少が18歳の現役高校生と聞くとさらに驚いた様子。山下とは14歳の差ということで、井上から、「年齢の差とか感じないんですか?」と質問が飛ぶと、山下は「めちゃめちゃ感じるよ、朝とか辛いし。」と話し苦労を語った。
また、山下について「どんな人?」と新内が尋ねると、メンバーの佐藤大樹は、「面白い人です。人が集まる太陽のような先輩です!」とコメントし、山下はご満悦な表情。しかし、続けて先輩の中で憧れのメンバーは誰かを聞かれ、佐藤がEXILEのAKIRAの名前を挙げると、山下は盛大にずっこけて笑いを誘った。
続いて6組目に登場したのが、金曜日のオールナイトニッポン0(ZERO)担当のお笑いコンビ・三四郎。放送も3年目を迎え、イベント出演も3年連続ということで、ホームのような雰囲気の中、1万人の観客を前に漫才を披露した。
続いて7組目として登場したのが、1997年1月から2005年までのおよそ9年に渡ってオールナイトニッポンを担当していたT.M.Revolutionの西川貴教。ダンサー6人を従えて西川が登場すると、会場は盛り上がり。「笑顔で会えていることが物凄く嬉しい!」とアツいMCをぶつけるとともに、『WHITE BREATH 』や『HIGH PRESSURE』などヒット曲6曲を披露した。
ラストナンバーの『HOT LIMIT』では、山下がサプライズで登場。西川と共にダンスを披露し、パフォーマンスを終えて抱き合う2人に会場は大きな歓声に包まれた。
スペシャルコラボを終えた2人は、新内、三四郎とともにステージでトーク。山下は初めて買ったCDが『HIGH PRESSURE』だといい、それを聞いた西川は「嬉しいですね!」と話した。また、今回のコラボは、最終的に合わせたのは当日の朝で、それまでは映像のみで合わせていたといい、「それであの完成度!?」と三四郎・小宮浩信は驚きの声を上げた。最後に西川は、「ナイターやってない時間帯に番組やってますので、聞いてください!」と、自身のレギュラー番組『西川貴教のちょこっとナイトニッポン』の宣伝をしつつ、山下とアツイ握手を合わしステージをあとにした。
8組目、アイキャッチで表示されたのは、月曜日のオールナイトニッポン担当の菅田将暉。三四郎のオールナイトニッポンのノベルティステッカーをTシャツに貼って登場で登場すると、この日一番となる大きな歓声があがった。
ここでは、菅田に勝てる要素が1つもないという小宮が、自身が学生時代にやっていたというグランドフィールドホッケーで勝負を挑むという企画を展開。会場に向けてゴムボールを飛ばし飛距離を競ったが、結果はやはり菅田の勝利となった。
また、菅田は、三四郎・相田周二、SUPER BEAVERの渋谷龍太、柳沢亮太と共に、ブルーハーツの『青空』をアコースティックギターの演奏に合わせて披露した。
次に登場したのは、オールナイトニッポン0(ZERO)火曜日担当のWANIMA。昨年末に紅白歌合戦に初出場し、今週水曜日にはメジャー1stアルバム『 Everybody!!!』をリリースした直後の2018年初ライブとなった。番組でも3人のテンポよいトークを展開しているが、ライブでも勢いあるアツイ演奏を届けた。MCでは、巧みな呼び掛けで会場を乗せて盛り上げるKENTAのMCが炸裂し、どのファンも分け隔てなく一体となって楽しんだ。
ステージを終えて、新内とランパンプスとともにトークをしたWANIMA。いつも深夜3時から放送を行っている彼らだが、忙しい中どうやってスケジュールをこなしているのか質問が飛ぶと、KENTAは「忙しいときは収録で…」とリアルな話をして笑いを誘った。また、KENTAは先日喉の不調を訴えていたが、「気持ちよく歌うことができました。」と問題なくこなせたことを明かし、ファンを安心させた。
この日、最後のパフォーマンスとなったのは、「T.M.Revolution西川貴教×山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)×FANTASTICS」のスペシャルコラボ。三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『R.Y.U.S.E.I』のボーカルを西川が務め、山下とFANTASTICSがダンスパフォーマンスで盛り上げた。
イベントのエンディングには、出演者全員が集まり、1万人の観客と共に「みんな笑顔であれ!」と掛け声を挙げつつ記念撮影。出演者と会場全員で、「オールナイトニッポン50周年!」と叫び、大盛況の中で幕を閉じた。
本公演の模様は、音楽チャンネルMUSIC ON! TV(エムオン!)にて、4月に放送が決定している。
【取材:allnightnippon.com 編集部 長浜純・高野光一】