Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1295回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、全国の映画館にて絶賛上映中の『禍々女』と『クライム101』をご紹介します。

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『禍々女』世界中の映画祭で絶賛された、ゆりやんレトリィバァ初監督作
芸人、俳優、ラッパー、声優、ラジオパーソナリティなどマルチに活躍している、ゆりやんレトリィバァが初監督を務めた映画『禍々女』。「まがまがおんな」と読みます。
“禍々しい”とは「悪いことが起こりそうなこと、不吉なこと」という意味。ポスタービジュアルからはホラー映画のような“まがまがしい”雰囲気が伝わってきますが、本作はラブストーリーとのこと。んんっ、これいかに!?
『禍々女』のあらすじ
同じ美術大学に通う増村宏が上半身裸で煙草を吸う姿に一目惚れしてしまった上原早苗。ところが宏は、校内の展覧会で発表した彫塑のモデルとなった望月瑠美といい雰囲気。そんな様子を見て、早苗の純粋な恋心はやがて執着へと変わり、次第に狂気を孕むようになる。
一方、巷では“禍々女”にまつわる恐怖が話題に。好きになられると死ぬまで逃れられない。執拗に男たちに付きまとう、“禍々女”の正体とは……。
『禍々女』のみどころ
主人公・上原早苗を演じたのは、『万事快調<オール・グリーンズ>』など揺るぎない演技力で定評がある南沙良。キュートな印象が強い彼女ですが、本作では“好き”が暴走してしまって嫉妬に悶える女性を怪演。ここには書けないような爆弾ワードを言い放つなど、振り切った演技で観客を驚愕させます。
共演には前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、九条ジョー、鈴木福、斎藤工、田中麗奈など、いま話題のキャストがズラリ。ゆりやんレトリィバァ監督が描く狂気とカオスの世界で鮮烈な印象を残しているのも必見です。
ホラーかと思えば、絶妙なタイミングで笑いが盛り込まれ、カオスかと思えば復讐劇へと変貌して……と、自由自在に変幻していく本作。元々は、ゆりやんレトリィバァ監督の恋バナを元に、脚本を構築していったとのこと。
月イチでゆりやん監督の恋愛遍歴を聞き続けたプロデューサーによると、そのエピソードの数々はピュアなようで粘着質で、まさに「好きになられたら終わり!?」と恐怖心を抱いてしまうほどのものだったとか。というコトは、禍々女の正体は、ゆりやんレトリィバァ監督!?
確かに恋に狂った姿というのは、客観的には狂気を孕んで見えることも。そして、はたまたコメディのように滑稽に映ることもあるかもしれません。それでもやっぱり、本作の根幹にあるのはラブストーリー。
ジャンルという壁を悠々と超えた「ゆりやんレトリィバァ」というジャンルムービー。これは一見の価値、アリです。
『クライム101』名優たちの演技に釘付け!
アメリカ、ロサンゼルス。ハイウェー101号線上で、数百万ドルの宝石が消える強盗事件が多発していた。実行犯のデーヴィスは悪党だけをターゲットにし、現場に痕跡を残さないという独自のルールのもと、完璧な犯行を繰り返してきた。
しかし、ある女性と接触したことがきっかけで、思わぬ綻びが生まれてしまって……。
犯罪小説の巨匠ドン・ウィンズロウの人気小説を原作に、豪華キャスト共演で映画化した『クライム101』。デーヴィス役のクリス・ヘムズワースを中心に、マーク・ラファロ、ハル・ベリー、バリー・コーガンなど、アカデミー賞に絡む名優が多数出演。
追う者と追われる者による息詰まる心理戦は、見応えたっぷり。極上のクライムアクション・スリラーです。

(C)2026 K2P
<作品情報>
禍々女
絶賛上映中
出演:
南 沙良
前田旺志郎 アオイヤマダ 髙石あかり 九条ジョー 鈴木福 前原瑞樹 平田敦子 平原テツ
斎藤 工 田中麗奈
監督:ゆりやんレトリィバァ
脚本:内藤 瑛亮
音楽:yonkey
製作:紀伊 宗之
企画・プロデュース:高橋 大典
プロデューサー:石塚 紘太
共同製作:吉本興業
製作プロダクション・共同製作:エピスコープ
製作・配給:K2 Pictures
(C)2026 K2P
公式サイト https://k2pic.com/film/mmo/

クライム101
<作品情報>
クライム101
2026年2月13日(金)から全国の映画館で公開
出演:クリス・ヘムズワース マーク・ラファロ ハル・ベリー バリー・コーガン モニカ・バルバロ
監督・脚本・製作:バート・レイトン
原作:ドン・ウィンズロウ
原題:CRIME 101
提供:Amazon MGMスタジオ
製作:ワーキング・タイトル・フィルムズ、 RAW、ワイルド・ステイト・プロダクション
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト https://crime101.jp/
連載情報

Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/





















