- 会議室に向かっているはずなのに、目の前には薄暗いジャングルが広がり、動物たちが歩き、叫んでいる -
社会人になって、そんな場面に出くわすことはほぼありませんが、きっとこの企業に関わると、そんな事、そしてそれを上回る事を体験できるかもしれません。
■DMMの新オフィスは再開発が進む六本木
動画配信や通信販売、DVD/CDのレンタル、電子書籍、VR THEATER、FX、英会話、3Dプリンタなどを使ったものづくり、ロボット、さらに家事代行サービスに太陽光発電の開発・販売、アフリカとの架け橋を担う新規事業まで、40種類以上のサービスを提供しているDMM.com Group。
そんなDMMの本社があるのは、再開発が進む六本木三丁目。昨年の春、恵比寿から移転してきました。DMMが入居するビルは、テレビ東京も入居するビルで、地下2階、地上43階建て、そのビルの23~27階までの5フロアにDMMが入居しています。
DMMを訪れたお客様が最初に通されるのが24階。ここがDMM.comの顔になります。
エントランスでは、《デジアルアートの滝》《壁面を使った観葉植物》が現れます。そして、ここがジャングルの入り口です。
■訪問者を飲み込むフロアは、DMMからのメッセージ
訪問者の向かって右にある薄暗い入り口に足を踏み入れると、そこから会議室まで、ジャングルをイメージした通路が続きます。造花ではなく、そこに植えられた多種多様の植物が生い茂り、微かながら緑の香りもします。この24階のフロアには、250種類以上の植物が使われ、それぞれが光合成を出来るようになっているそうです。
そして、薄暗い通路の壁には、ゾウ、クマ、キリン、オオカミ、ニホンカモシカなど、《デジタルアニマル》が生息しています。《動物》たちは、ただ映し出されているだけではなく、手をかざすと、触った人を見たり、鳴いたり、光や花びらを散らしたりと感情持っているような動きを見せ、訪問者を驚かせます。そんな《動物》に驚きながら、ジャングルを進んでいるとある事に気づきます。私たちに寄り添うように歩く《動物》がいます。なんとこの《動物》が、私達を会議室まで導いてくれます。
このジャングルには、会議室が25室あり、それぞれに担当の《動物》がいるそうです。今回、私達の担当をしてくれたのは、《大きな角が特徴的なヘラジカ》会議中も、ドアの前にいるそうですが、中にいた私達にはわかりませんでしたが、この話を聞いた後は、なんとなく、この《ヘラジカ》にも愛着が湧いてきます。
《ヘラジカ》の部屋は、DMMの会議室の中でも、一番眺望が良い部屋でした。
東京を代表するアイコンが目の中に飛び込んできます。
この他に、1室だけ畳の会議室があるという事で、中を見せてもらいました。
この《ライオン》の部屋は茶室のイメージです。海外からのお客様には喜ばれそうです。
すでにお気づきでしょうが、この時点で、このDMM本社に圧倒されています。
『これだけのオフィスを作る会社への提案ですから、簡単な、並大抵な企画ではダメだよね』という気持ちを感じるとともに、DMMからのメッセージとしても感じます。
■24階のイメージは『森』
この24階は、エントランスを挟んで、大きく二つに分かれます。
右に進んだ《ジャングル》会議室エリアとは逆、左に進む方には、簡単な打合せや、セミナーなどを開くことが出来るスペースが広がります。大きなガラスに囲まれている為、明るく、こちらでも東京を代表するアイコンと綺麗な景色を見る事が出来ます。机や椅子もありますが、大きなクッションなどが転がるスペースもあり、形式にとらわれない、自由な発想を促すようなオフィスになっています。
■クリエーターをまとめ、繋げるのもDMMの仕事
多くの事業を展開するDMMですが、今回のオフィスの設計には、一緒に仕事を行ってきたチームが力を貸しています。デジタルコンテンツ制作会社の「チームラボ」。ウルトラテクノロジスト集団を自称し、その芸術的な表現は、日本全国で披露されています。
DMMとチームラボと言えば、2016年フジテレビの夏のイベント「お台場みんな夢大陸2016」内の『DMM.プラネッツ Art by teamlab』で超巨大なデジタルアート作品展を共同で制作しました。今回の本社設計も、その当時に、イベントと同時進行で始まったそうです。
■DMMからのプレゼント
DMM.comから、DMMカード(10,000円分)を頂きました。抽選で3名の方にプレゼントします。メールアドレスann@allnighrnippon.com 宛てに、お名前・住所・電話番号・レポートの感想などを書いて、お送りください。締め切りは、6月10日(日)。当選者の発表は、プレゼントの発送をもって発表に代えさせて頂きます。
DMM.com https://www.dmm.com/
(取材・文 よこいみちひと)