16歳の結城がロイヤルズとマイナー契約したことの期待と問題点

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)で、ロイヤルズとマイナー契約を結んだと発表した結城海斗投手に関して、16歳で長期契約に関する期待と問題点を解説した。

結城海斗 ロイヤルズ 記者会見

ロイヤルズ入りが決まり、記者会見を行った結城海斗投手 2018年7月8日 写真提供:産経新聞社

一昨日、大阪で記者会見を行い、ロイヤルズとマイナー契約を結んだと発表した結城海斗投手は、この春、中学を卒業したばかりの16歳。日本の高校には進学せず、マイナーリーグから叩き上げで、メジャーを目指す道を選びました。

結城は、大阪・羽曳野市出身で、小学生時代は、あのダルビッシュ有も在籍していた「羽曳野ブラックイーグルス」に所属。すでに身長が188センチもあり、中学生で140キロ台の速球を投げると評判で、去年はシニアリーグ日本代表として、全米選手権にも出場しました。

このとき、アメリカに行って「選手の体格やパワーが、日本とはケタ違いだ…甲子園を目指すより、アメリカで早く野球がしたい!」と思った結城は、大阪の強豪高校から来ていた入学の誘いを断り、高校には行かず、海を渡って、アリゾナで行われるロイヤルズの育成プログラムに参加する予定です。

まだ英語は勉強中で、

「不安がないと言えばウソになりますが、いまは期待の方が大きい。まずは体を作って、5、6年でメジャーに上がれればいい」

と抱負を語った。もちろん、この選択は本人が考えた末に決めたことであり、ロイヤルズが彼と契約したことに何も問題はないのですが、「日本の有望選手が、高校野球を経験しないで、直接メジャー球団と契約」したことは、球界の一部に、少なからぬ衝撃を与えたようです。

これまで、日本のNPBとメジャーリーグの間には「お互いのドラフト候補に手を出さない」という暗黙の了解がありましたが、今回の結城のように、自分から「アメリカに行きたい」と言った場合は、話が別になります。

見方を変えると、メジャー球団による日本人選手の“青田買い”でもあり、こういうケースが増えると「日本のドラフト制度が崩壊するのでは?」という懸念を持つ人もいます。

今回、ロイヤルズが結城と7年間の長期契約に踏み切った背景には、エンゼルス・大谷翔平が二刀流で衝撃のデビューを飾ったことで、「第二・第三の大谷になれる逸材を日本で見付けて、早めに確保しよう」という意図も見えてきます。近い将来、選手をめぐる「日米スカウト摩擦」が起きたとき、日本球界はどう対処するのか? そんな意味でも、結城のこれからには、熱い視線が注がれます。

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