とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-

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9月8日からリーグ戦が再開する女子ソフトボール。
そんなリーグ戦前半を、10勝1敗の首位で折り返したのが、トヨタ自動車レッドテリアーズ。
今回は、そんなトヨタ自動車をまとめるキャプテンをとりあげます。
その選手は、

とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-

トヨタ自動車レッドテリアーズ 背番号10 古澤春菜(ふるさわ はるな)
1993年生まれ 身長152cm 右投右打 キャプテン

昨年、《連覇》を狙ったトヨタ自動車でしたが、その最後は、思った以上にあっけなく終わってしまいました。17勝5敗のリーグ戦2位で決勝トーナメントに駒を進めたトヨタ自動車。
しかし、勝てば無条件で決勝に進出できたビックカメラ高崎との戦いに1対2で敗れると、敗者復活戦でも、1回戦を勝ちあがってきた太陽誘電に1対2で敗れ、総合3位という順位に終わりました。
そして復活へ《本気》となった2018年シーズンの新キャプテンに選ばれたのは、古澤春菜選手でした。


■首位で前半戦を終えましたが・・・

- 前半戦を10勝1敗で折り返しましたが、どんな所が良かったと思いますか?

「前半戦、良かった点は、(試合の)早い段階で点をとる事が出来て、まあ、接戦が多かったんですけど、ピッチャーも最少失点で抑えてくれて、粘り強く戦えたところが良かったんだと思います。」

- 逆に、後半戦に向けて、もう少し頑張らなければいけないな、と思った点は?

「ピッチャーは最少失点で抑えてくれるんですけど、やっぱりそれ以上に、もし点をとられたときに、打ってカバーをしないと勝てないと思うので...前半戦は先に点を取る事が出来たので、それを後半戦も継続して、さらに多く点を取れるように頑張らないといけないな、と思っています。」

- シーズン前のキャンプで、ポイントに置いた所は何ですか?

「とにかく《打つ!》という事に重点を置いて、冬の段階からトレーニングだったり、長打を打って行こうと。まあ、ヒットで繋ぐのも、もちろんなんですけど、長打を打つことによって、大量得点に繋げようということで、オープン戦もたくさん試合をしたんですけど、『3点以上は絶対とろう!』という目標をもって、キャンプに望んでいました。」

- 前半戦はその結果がでましたね。

「そうですね。冬に取り組んできて、春に結果が出たので、(後半戦も)それを継続しないといけないということで、中断期間も、それを徹底して取り組む事が出来ました。」

- 4番の山崎選手は、チームでも、代表でも大当たりしていますね。

「もともと良いバッターで、(チームの)練習のときからいい打球を打っていたので、この好調のままチームに帰って来て、やってもらえればなぁって思っています。」

- (古澤選手に聞くのはおかしいですけど)山崎選手は昨シーズンと変わった所がありますか?

「昨年との違いは...すごく楽に打っているな、って。昨年は、少しプレッシャーがあったのか...わからないんですけど、(今年は)凄くリラックスした状態で打席に入って、凄くいい結果を残されているなって思っています。」

- (山崎選手など)代表選手がいない中断中は、どんな練習をしていましたか?

「代表は代表で活躍されて、頑張っているので、私達も、新人の子もそうですし、チーム全体の力が上がれば全体の底上げにもなるので、やっぱり個人の技術を上げるキャンプをしてきました。」

- 昨年は、決勝トーナメントで2連敗してシーズンを終えたわけですけど、昨シーズンを振り返るとどうですか?

「リーグ戦の中で、勝てた試合を落とす事になってしまって。粘り強く戦えたんですけど、もうひと踏ん張りという所で、大事な試合を落としてしまったり、決勝トーナメントの2試合もそうですけど、2連敗してしまったり、ココっていうときに粘り強さを出せなかったので、悔しかったですね。」

とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-

■トヨタ復活を目指す年の新キャプテン

- 今年からキャプテンに就任した訳ですが、どうですか、大変ですか?

「最初は気を使ったり、例えば、しっかりと挨拶しないといけないとか思っていたんですけど。私がキャプテンを任されたので、言う事は言って、ついて来てもらわなければいけないので、言う所は言う、先輩も立てる所は立てるなど、メリハリをつけてやりたいと思っています。」

- 今年は、新人が4人、外国人が1人加入しましたが、その新加入のアギュラー選手、ここまで1番に入ってトヨタ自動車を引っ張っていますが、どんな選手ですか?

「走攻守揃った良い選手です。トップバッターで必ず出てもらって、それを繋げて繋げてという。やっぱり初回から点をとるというときに、1番でどんな形でも出てもらって、流れを作るというのは、一番キーポイントになると思うので。」

- 一昨年までは、ワトリー選手と言う素晴らしいリードオフマンがいて、チームを勝利に導き、連覇をしてきたわけですが、引退され、昨年はこの1番が安定しませんでした。今年、アギュラー選手が加入して、良かった時のトヨタを思い出した感じですか?

「そうですね。やっぱり《クリーンナップに繋げる》という部分でも、1番の存在と言うのは、決まった人が結果を出してくれるというのは大きい事だと思います。」

-アギュラー選手は、開幕直前の加入でしたが、キャプテンとして、チームにうまく溶け込めたと思いますか?

「そうですね。日頃からコミュニケーションをよくとる選手でもあるので、信頼関係を築いたり、私生活でも凄い楽しい選手なので、そういう所では、早く馴染めたかなと思います。」

とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-

■ソフトボールをはじめたきっかけは

- 古澤選手がソフトボールをはじめたきっかけはなんですか?

「兄が野球をしていて、一緒について行って野球をやっていたんですけど、硬式野球だったので、兄の友人がやっていたソフトボールを見学に行って、その日に入部を決めてきました(笑)。」

- どんな所が楽しかったのですか?

「実は、バッティングより守備の方が好きで。私、内野手で、良いプレーをして、アウトを取れた事が凄い楽しいなぁと思ったのと、勝つという事が楽しくて、小学生からずっと続けられているんだと思います。」

- 野球をやっていたし、内野手が好きだし、野球選手で、好きな選手はいますか?

「ジャイアンツが好きで、ジャイアンツの選手が好きだったんですけど、今は、ミーハーなんですけど、(メジャーリーグの)大谷選手が好きです。憧れと言うか、凄いなぁって思います(笑)。人間性とか、野球に対する謙虚さとか、ひた向きさが凄いなって。みんなから注目されても奢らない所とか凄いなって。」

- 大谷選手と言えば、《二刀流》ですけど、女子ソフトボール界にも《二刀流》太陽誘電の藤田倭投手がいますが、投打の両立は大変だと思いますか?

「そうですね。(藤田投手は)ピッチャーで7回を投げ切るだけでも体力を使うのに、打撃でも、打って走って、野手以上の事を1試合でやっているので、凄いなって思います。」

- 古澤選手も、やれるならやりたいですか?

「...いいえ(笑)。」

とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-

■後半戦

- 後半戦が始まりますが、個人的な目標は?

「私自身は、前半戦あまり打てていなくて、中断期間で、チームも底上げをして、私自身も試合に出れるという保証はありませんし、監督からは、『打つ選手が試合に出れる』とずっと言われているので、監督から『この子は打てるから』と言われて、試合にでて、活躍するのが私の目標です。」

- チームとしては、ヤマ場はどこだと思いますか?

「まずは後半戦の開幕となる9月8日(土)の伊予銀行戦と、9日(日)の太陽誘電戦の連戦が大切で、連勝したいです。」

- このインタビューを聞いて、興味を持った人へメッセージを。

「2020年の東京オリンピックもありますし、ソフトボールというスポーツを沢山の人に見てもらって、知ってもらう事が、私達に出来る事で、観てもらって、ソフトボールのファンを増やす事が私達の仕事だと思うので、一度、試合を見に来て頂ければと思います。皆さんに、感動してもらえるプレーをしたいと思いますので、ファンを増やせるように、頑張りたいと思います。」

とにかく《打つ!》という事に重点を置いて –トヨタ自動車・古澤春菜選手-
*写真は全てチームからお借りしました。

トヨタ自動車Red Terriers  http://sports.gazoo.com/softball/
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
チケット購入方法 http://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/
公益財団法人日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp/

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(よこいみちひと)

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