いよいよ2018年の女子ソフトボールリーグが開幕します。今シーズンから、1部リーグに昇格したのが《大垣ミナモソフトボールクラブ》です。
この《大垣ミナモ》、1部リーグの12チーム中で、唯一のクラブチームです。他の11チームが、1企業が支援する企業チームですが、《大垣ミナモ》は、今年は11社の企業がチームをさせています。今回は、そんな《大垣ミナモ》のキャプテン・平川穂波選手を紹介します。
大垣ミナモソフトボールクラブ 背番号10 平川穂波(ひらかわ ほなみ)
1994年生まれの23歳 北海道出身
今やメジャーリーガーとなった大谷翔平選手を尊敬する選手です。
■11社の企業にご協力頂いて・・・
- 1部昇格おめでとうございます。決まった時は、どんな気持ちでしたか?
「ありがとうございます。素直にうれしかったですね」
- 大垣ミナモは、珍しいクラブチームですが、平川選手からどんなチームなのか、説明して頂けますか?
「私達、大垣ミナモは、昨年までは10社の企業の方に、今年は1社増えて11社の企業の方に、ご協力して頂いて、半日お仕事をして、午後からソフトボールの練習という形をとっていています。その支援企業の方々と地域の皆さんの応援があってこそ、私達がソフトボールを出来ているという、そんなチームです」
- クラブチームという事ですが、母体となったチームなどはあるのですか?
「いいえ、母体となるチームはありません。大垣ミナモは、岐阜国体に向けて作られたチームで、そのため、岐阜出身で、違う地域でソフトボールをやっていた方が多く所属していました」
- 選手の皆さんはどこで働いているのですか?
「チームを支援してくれている企業で働いています。私は、西濃運輸で働いています」
- 仕事とソフトボール、大変ではありませんか?
「そうですね。でも企業の方の応援があってからこその事なので、会社ではしっかり働いて、午後はしっかりとソフトボールの練習をしてという生活をしています」
- 大垣の街の人達は、1部昇格を喜んでくれましたか?
「そうですね。ご飯を食べに行ったら、『ミナモの方だよね』とか言われたり、『お店に飾りたいからサイン書いて』と色紙を出されたりすることが増えました」
- 街からの期待は感じますか?
「そうですね。『いつもテレビ見てるよ』とか『ガンバってね』と、あちらこちらで声をかけて頂いたり、試合も、練習も、沢山の地元の方が応援に来てくれているので、すごく地域に根付いたチームだな、と実感しています」
■順位ではなく、8勝を目標に・・・
- 開幕節まであと少しですけど、準備は順調ですか?
「そうですね。2月に熊本県でキャンプを行って、3月初旬に行われた熊野オープンに出たんですが、その中で、今までやって来た事が出来た所もあれば、まだまだ出来なかった所もあったので、まずは、出来なかった所を詰めて、出来た所も伸ばして行って開幕に合わせたいと思っています」
- 1部のチームにはどんなイメージを持っていますか?
「やっぱり『パワーもスピードも2部とは全然違うな』というのを、熊野オープンで改めて感じたので、そこで負けないように、スピードについて行きながら、相手を上回れるようになりたいと思います」
- どんなチームに仕上がっていますか?
「2部から1部に上がるという事で、技術的な所とか、個人個人を見るとどうしても、まだ1部のチームには劣ってしまう部分はあると思うんですけど、チーム力とか、勢いという面で、1部のチームには負けないようにやっていこうと言っているので、まずはそういう所を見て頂ければと思います」
- 大垣ミナモは、打力のよいチームですか、守備力のよいチームですか?
「元々は投手力を中心としたチームだったんですけど、この冬の期間で、バッティングを重点的にやってきて、1部の速いピッチャーにも押し負けない、打ち返す、打ち返せるという練習を積み重ねてきたので、今年はバッティングの面でも、しっかりと打って、得点を重ねていきたいなと思っています」
- 目標順位は何位ですか?
「順位と言うか・・・・勝利数は決めています。8勝を目標にしています」
- 大垣ミナモは、若手が多いチームですか?
「そうですね、若い人が多いですね。今年も新加入選手として、高卒選手が3人、大卒選手が4人入ったりして、凄く若いチームになりました。あと、経験豊富な外国人選手なども加入しました」
- キャプテンから見て、新人はどうですか?
「大卒選手は、強豪の大学から来ているので、それなりの経験もしています。実は、ケガ人が多くて、新人に頼らなければいけないチーム事情もあるで、そこは本人が理解して、必死になってやっているので、新人らしさを出して、ガムシャラにやって欲しいなと思っています」
■上野投手と対戦してみたいです
- 開幕節の相手は、シオノギ製薬ですが、どういうイメージをもっていますか?
「えーと。まずは、1人1人タイプの違うピッチャーが沢山いるので、そこはしっかりと対策をしていかないといけないなと思っています。あと、數原さんをはじめ、パワーがあるバッターが沢山いるので、長打を警戒しつつ、守備からリズムを作って、攻撃に繋げていきたいなと思っています」
- 1部のチームで、対戦を楽しみにしているチームはありますか?
「チームは、オープン戦や練習試合でもやっているので、そんなにないんですが、個人的ですけど、上野投手と対戦してみたいです。ビックカメラ高崎とは、試合をやった事はあるのですが、その時のピッチャーは上野投手ではなかったのでまだ対戦したことがないんです。
私がソフトボールをはじめた中学生の時には、もう日本代表に入っていて、唯々凄い選手だというイメージがあるので、その上野投手と同じ舞台に立てるので、対戦を楽しみにしています」
- 平川選手から見ると、上野投手はどんなピッチャーですか?
「球が速いのと、コントロールがいいので、凄く厳しいボールを打ち返さなければいけないなと思うので、そういうイメージを持って、練習をしています」
- 上野投手と同じ日本代表入りというのは?
「まだまだです。若い年代の代表(Jrと大学)には、3回入った事があるのですが、代表でしかできない経験があると感じました。でも、今は日本代表に入るよりも、チームを一部に定着させる事を大事にしたいと思っています」
■自然な流れでソフトボール部に・・・
- 学生時代、平川選手には、憧れ選手はいましたか?
「中学生の時、シオノギ製薬にいた松村選手に憧れていました。初めて見た1部のチームの試合が、シオノギ製薬の試合だったのですが、打ったり、守ったりしている松村選手の姿を見て、『カッコいいな!』と思いました。そこから日本ソフトボールリーグへの憧れをもって、今に至るんですけど・・・」
- じゃあ、1部での最初の試合が、シオノギ製薬というのは、何か感じるものはありますか?
「あ~~~~。全然そんなこと考えていませんでしたね(笑)」
- 平川選手がソフトボールを始めたキッカケは ?
「元々、ピアノとバスケットボールと水泳をやっていたのですけど、中学校に上がる時、その中学校にはバスケットボール部が無くて。で、私の父親が中学校のソフトボール部の外部コーチをしていたので、なんか自然な流れでソフトボール部に入りました(笑)
実は、高校に進学する時も、大学に進学する時も、社会人になる時も、毎回止めようと思っていたのですが、色々なご縁があって、今も続けています(苦笑)」
- ポジションは、ずっとキャッチャーですか?
「中学3年からずっとキャッチャーです。あ、でも時々外野をやったりした時もありました...でもメインはキャッチャーです」
- 平川選手は、バッティングが良い捕手ですか、リードが良い捕手ですか?
「どっちもどっちですね(笑)バッティングは、調子の波があるので、調子が良い時は、『バッティングです!』と言い切れるんですけど...まあ、守備の方が波が無いので」
- リード面はどんな所に気を付けていますか?
「ピッチャーによって、得意な球種が違うので、ただ漠然と配給するのではなく、その日のピッチャーの調子とか特徴を生かせるような配球を心がけています」
- 平川選手個人の今年も目標はありますか?
「あくまでも目標で、現実味は無いかもしれないのですが、私、高校・大学と、大垣ミナモの1年目は、背番号5を付けていました。なので、今年はホームラン5本を打つことを目標に、打ち込みをしています。あと、今年から大垣ミナモのコーチに就任した永吉理恵さんが、ホームラン4本でホームラン王になっているんですけど、今、バッティングを教えて頂いていて、バッティングが良くなったなと感じているので、その永吉さんの記録を上回る5本を打ちたいなと。それで、ホームラン5本です」
- 最後にメッセージを!
「私たちは、2部から1部に上がったチームなので、挑戦者として、チャレンジャー精神を忘れずに、一戦一戦全力で戦いたいと思っています。ぜひ応援をよろしくお願いします」
*使用写真はチームからお借りして使用しています。
■チーム情報 & リーグ情報
大垣ミナモソフトボールクラブ http://www.minamo-ogaki.com/
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
リーグのチケット購入方法 http://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/
公益財団法人日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp/
■Road to 2020 女子ソフトボール日本代表の試合
★日米対抗ソフトボール2018
(6月20日東京ドーム/21日シェルコムせんだい/23日福島県営あづま球場)
★第16回世界女子選手権大会
(8月2日~12日@千葉県千葉市・成田市・市原市)
★2018 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎
(11月2日~4日@群馬県高崎市)
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(よこいみちひと)