2017年シーズンのホームランクィーンに輝いたのは2人います。
以前にも登場したホンダリベルタの森山遥菜選手と、シオノギ製薬の數原顕子選手。
共に、ホームラン8本での受賞でした。
今回は、そんなホームランクイーンを紹介します。
シオノギ製薬ポポンギャルズ 背番号8 數原顕子(すはら あきこ)
1994年生まれの23歳 身長169cm 左投左打
2016年のシーズンは、打率0.255、ホームラン3本、打点10でしたが、2017年シーズンは、打率0.279、ホームラン8本、打点14と成績を上げてきました。
個人としては、上出来なシーズンでしたが、チームとしては課題の残るシーズンでした。
シオノギ製薬は、6勝16敗の11位に終わり、リーグ終了後には、2部のNECプラットホームズと入れ替え戦を争いました。連勝で1部残留を決めたものの2018年シーズンは更なる頑張りが必要です。そんなチーム・個人の話などを聞いてみました。
― ホームランクイーンおめでとうございます。
「ありがとうございます。自分がなれるとは思っていなかったんですけど、自分的には凄くうれしいです」
― 2016年シーズンはホームラン3本でしたが、タイトルを獲れる程になったのは、どんな事はポイントだったと思いますか?
「2017年は、1打席、1打席で気持ちを入れ替えれたのが良かったかなと。今までだったら、前の打席を引きずっていたのですが、2017年は、打席事、気分を入れ替えて出来たので、ホームランに繋がったと思います。」
― 勉強不足でゴメンなさい、數原選手って、もともと長距離を得意とするホームランバッターなのですか?
「そうですね(笑)でも、去年より前は、もう少し打ちたかった感じです(笑)」
― 2017シーズンで開花した感じですが、ホームランを打つコツとか、掴みましたか?
「そうですね。打席に入る前に、しっかり自分のスイングをイメージして、自分に不安が無いように、バッターボックスに入っていたのと、しっかり甘い球を見逃さないようにしていたので、繋がったと思います」
― 數原選手としては、「今年は打ったなぁ」という感じはありますか?
「いや、自分でも打っている感がなくて、結果がついて来ている感じでした。でも、あまりそこらへんは考えていないですね」
■昨シーズンは凄く苦しんだシーズンでした・・・
― 2017年シーズンは、入れ替え戦まで行ってしまいましたが、振り返るとどんなシーズンでしたか?
「自分が打っていれば勝っていた試合があったので、そこはもっと詰めていかないといけないなと反省をしたのと、結果を見てもよくわかると思いますが、凄く苦しんだシーズンでした」
― 入れ替え戦に回った原因は何だと思いますか?
「原因は...シオノギ製薬は、結構若いチームで、良い時は良いのですが、悪い時は、凄く悪いという...そして悪い時の巻き返しが無くて、悪くなったら悪いまま進んでしまいました。入替戦まで回ってしまったのは、勝たなければいけない試合を落としていた部分があったので、多分そこが原因だと思います。2桁失点が2試合もあったのは、その悪い部分の主張だと思います」
― 終盤に来て連勝(9節SGH戦、10節ホンダ戦)しましたが、これは何が良かったのですか?
「9節のSGH(佐川ホールディングス)戦では、エラーもがあったのですが、割り切って切り替える事ができたので、それが試合に生きたというか、全員が良い方向を向いてやれたし、10節のホンダ戦も、全員が流れに乗って、みんな同じ方向を向けていたので、勝てたと思います」
― 入れ替え戦のNECプラットフォームズ戦の連勝も、この連勝した良いイメージが残っていたのですか?
「それもありますけど、相手が2部だったので、《これは絶対負けられない!》という気持ちが、自分たちの中にあったので...」
― 今シーズンに向けての修正ポイントは?
「今年の修正ポイントは、これまでは、良い時は良いけど、悪い時は悪いという波があったので、それを無くす事と、全員がしっかり同じ方向を向いてやる事で、チームはまとまると思うので、若さを出して、しっかりやりたいと思います」
― 新加入選手も入って、今年のチームは、數原選手から見て、どんなチームになったと思いますか?
「若さが一番の取り柄で、元気も一番あると思うので、そこを活かして、今年は足でも、得点できるチームになろうと思っています。チームの目標順位は(力強く)4強入りです!!」
― 力強く言いましたね(笑)、新加入選手はどんな選手ですか?
「えー...凄い...何ですかね(笑)自分達を奮い立たせるというか、脅かす存在なので、自分も負けていられないです」
■ホームラン10本以上打って、ホームランと打点のタイトルを獲りたい・・・・
― 數原選手個人としては、今シーズンの目標は立てていますか?
「そうですね、昨年はホームラン王を獲りましたが、今年は、ホームラン10本以上を打って、ホームランクイーンを獲りたいのと、あと打点も獲りたいです」
― 2冠ですか! でも打点は、1人では獲れませんよね。ランナーがいないと打点は取れませんが、數原選手の打順の前で、誰にガンバってもらいたいですか?
「同期の大西選手です! 今、レギュラー争いをしていると思います。(大西選手は)足が速いので、自分達で何か獲れたらいいなというのがあります」
― 去年のホームランクイーンは、數原選手も、ホンダの森山選手も、日本代表には選ばれていませんが、今年も良ければ、日本代表入りも出てきますね。
「はい。去年からずっと日本代表を目指してやっているので、今年こそは! という気持ちは常にあります」
― 日本代表のキャンプメンバーは、キャンプの半年前位に発表されますが、そこまでにホームラン何本ぐらい打ってアピールしますか?
「ん~、5本は打ちます!! 自信?? あります!!!」
― このピッチャーから打ちたい!という選手はいますか?
「ビックカメラ高崎の上野投手です。上野さんには、三振とか取られているので、日本代表に入る為にも、上野さんから打ちたいです。上野投手と対戦すると、毎回、なんか《ピッチャーが大きいな》と感じるんです。他のピッチャーとは全然違うんです。そしてボールも、《ずどぉ~ん》って来るので、押されてしまうんですが...今年はガンバります!! 上野さんからヒットを1本、絶対打ちます。クリーンヒットです、絶対です」
■小さい頃は、小技バッターでした(笑)・・・・
― 數原選手がソフトボールを始めたキッカケはなんですか?
「お兄ちゃんが野球をやっていて、そこについて行って、野球をやった事がキッカケです。そこから、少年野球に入団して、小さな頃は、男の子と野球をやっていました。そして、中学校に入ったら、ソフトボールをやろうと思っていました。」
― やっぱり、バッティングが楽しかったのですか?
「そうですね、楽しかったです。でもその頃は、送りバントとか、小技バッターでした(笑)」
― 最後にメッセージを。
「シオノギ製薬は、凄く元気のあるチームなので、試合を見に来て、元気になってもらえるように、自分達もガンバります。また私は、誰よりもソフトボールを楽しんでいるので、そこも注目して見て下さい。よろしくお願いします」
シオノギ製薬ポポンギャルズ http://www.shionogi.co.jp/company/csr/act/softball.html
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
チケット購入方法 http://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/
公益財団法人日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp/
★日米対抗ソフトボール2018
(6月20日東京ドーム/21日シェルコムせんだい/23日福島県営あづま球場)
★第16回世界女子選手権大会
(8月2日~12日@千葉県千葉市・成田市・市原市)
★2018 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎
(11月2日~4日@群馬県高崎市)
(よこいみちひと)