ソフトボールのリーグ戦も終了。ついに、リーグ戦順位が決まりました。この後は、11月4日(土)5日(日)ナゴヤドームで、リーグ戦1位~4位のチームによる決勝トーナメントが行われます。
今回は、そんな決勝トーナメントに出場できる4位を、見事に勝ち取った豊田自動織機のキャプテンをご紹介します。
なお、このインタビューは、順位が決定する前に行ったもので、整合性に欠けるところもあるかもしれませんが、ご了承ください。
豊田自動織機シャイニングベガ 背番号10 中森菜摘(なかもり なつみ)
キャプテン 1988年生まれの29歳 身長167cm 右投左打
シーズン終盤、決勝トーナメントに出場できるリーグ戦4位を争っていたのは、SGホールディングスギャラクシースターズ、豊田自動織機シャイニングベガ、日立サンディーバの3チーム。
SGホールディングスと豊田自動織機は横並び、遅れて日立という順位。
SGホールディングスと日立は、第8節で直接対決を残していましたが、豊田自動織機は、この2チームとの対戦は全て終了。ある意味、他のチームの動向を気にしながら、といった状態でした。そんな時に、豊田自動織機の中森キャプテンにお話を聞きました。
■まさに、“ピリピリした、ヒリヒリ状態” ですね
― しびれるような試合が続いていますが、チームのムードはどうですか?
チームの雰囲気は凄く良くて、みんなが試合に集中していて、いい準備ができていると思います。
― 残りの試合、戦い方としては変わりますか?
うちは守備でしっかりリズムを作って、攻撃に繋いでいくというのが《勝つスタイル》なので、まあ、相手に合わさず、しっかり自分たちのソフトボールをすれば、勝てると思いますので、自分たちのやるべき事を、しっかりやっていきたいと思っています。
― 残りの試合(この時点では、太陽誘電・日本精工・デンソー・シオノギの4チームとの試合が残っていた)、太陽誘電以外には、前半戦で勝っています。勝っている実績があるので、ちょっと気が楽な所はありますか?
いや、楽な所なんてないですよ。試合なので、勝つこともあれば、負ける事もあるのですけれど、気を抜かず、自分達のソフトボールを集中してやっていくのと、太陽誘電さんには、前半戦で負けているので、なんとか後半戦は勝ちたいと思っています。あと、決勝トーナメントに進めば、また戦う事になると思います、そこにも繋がっていく試合をしていきたいと思っています。
■永吉監督が4シーズンぶりに復帰
― 今年のチームの良い所はどこですか?
そうですね、雰囲気は常に良いので、その雰囲気づくり、勢いをしっかり持って試合にのぞむ事と、先制されても終盤で取り返せる力は、あるかなと思うので、うん、冷静に、焦らず、先制されても、逆転して、勝ちにつなげていくという所は、今年のチームの良い所かなと思います。
あとは、去年に比べて試合に出場している選手が沢山いて、先発もいれば、部分部分で出ている人もいるんですけど、去年は、レギュラーで出ていなかった選手が、今年は先発で出たりしていて、そこは凄くいいかなと思います。
― 永吉監督が、(2012年以来)チームに復帰しましたが、監督からは何か言われていますか?
監督からは、「好きなようにやっていいよ」と言ってもらっています。自分達のやりたいソフトボールを優先してさせてもらっているので、感謝していますし、また監督がどういうソフトボールをやりたいのかも、選手は理解して、《自分達のやりたいソフトボール》と《監督がしたいソフトボール》というのを話し合って、より良い物を作りながらやっていけているのが、良い結果に繋がっているのではないかなと思っています。
― 永吉監督はどんな方なんですか、怖いんですか?
そうですね?どんな人?いつもふざけていますね(笑)ふざけて、チームの雰囲気をよくしてくれていますが、ちゃんと怒ってくれる、叱ってくれる人なので、そのメリハリもあって...
― 写真をみると怖そうですけど...(監督ごめんなさい)
そうですね、いつも無表情ですね(笑)。無表情でいつも面白い事を言ってくださるんですけど、真剣なのか、ふざけているのか、ちょっとわからない時があるので、それはちょっと困っています(笑)。
― 昨年は7位に終わり、22年ぶりに決勝トーナメント進出が出来なかったわけですが、これはどう分析していますか?
技術的な事を言うとすれば、やっぱり打てなかったのが問題だなと思いますし、その打順のなかで、クリーンナップ、私もそうなんですけど、その軸となる所がしっかり打って、点に繋ぐ事ができなかったのが問題の一つだと思います。
守備と攻撃の兼ね合い、そう言った部分でも、課題がたくさん残って、修正しきれず、終わってしまったな、という感じもあります。
ダメな時に修正して、いい雰囲気で、もう少しチームを立て直すことが出来たら、結果も変わっていたのかな、と思います。
― 今年は、シーズン前のキャンプで、監督と話し合いながら、その点を修正したわけですね。
はい。打撃は何時も課題なので、そこはいつもキャンプとでも、具体的な課題を出してやるようにしていました。
■数字的な目標は3割
― ここまでの個人成績はどうですか?
全然ダメです(笑)。
数字に関しては、あまり気にしていません、意識するとダメなのと、打順も3番とか、5番とかなので、その時その時でやる事が違いますし、回の最初だったら、塁に出る事が重要ですし、ランナーがいたら、ランナーを返す事が私の仕事なので、ま、どの打順でもそうだと思うんですけど、チームの為に自分が出来る事をやっていこうという風に思ってプレーしています。
数字的な目標は、3割は行きたいです。打点もまだまだ行きたいですね。
― 3チームで争っていますが、他のチームの動向は気になりますか?
いや。焦りとかは全くなくて、相手がどうのこうのという事よりも、自分達が何をしないといけないのかとか、自分達の目指している所は何処なのか、という確認を常にしつつ、それに対して出た結果を分析して、改善していくという事をやってきたので、相手の事はあまり気にしてはいません。
― 今年の星取表を見ると、前半戦で負けたところに、後半戦は勝ったりと修正していますね。
そうですね。前半戦で、取りこぼしがあったので、リーグ戦の中断期間のキャンプでそこの課題を中心にやってきたので、その結果が今、少しづつ出てきているのではないかなと思います。
― 最後に、ラジオを聴いている、Webで読んでいる方にメッセージを。
まずは、決勝トーナメントに必ず進出して、優勝へ繋げていきたいと思います。東京オリンピックもありますので、ウチからも洲鎌選手(背番号8 洲鎌夏子選手)が代表に選ばれているので、ぜひ頑張ってほしいな、と思っていますし、またリーグを通じてソフトボールをしっかり盛り上げて、自分達も頑張っていきたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
と、話してくれた豊田自動織機シャイニングベガのキャプテン・中森選手。
見事、競り合いに勝ち、4位で決勝トーナメントに進出しました。
そんな決勝トーナメントは、11月4日(土)5日(日)ナゴヤドームで行われます。
出場チームは、ビックカメラ高崎、トヨタ自動車、太陽誘電、豊田自動織機 の4チーム。
そんな決勝トーナメントの情報も、お伝えしていきます。
豊田自動織機シャイニングベガ https://sports.toyota-shokki.co.jp/softball/
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
決勝トーナメントのチケットはこちら http://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/
(よこいみちひと)