ピース 又吉がジョン・レノン「imagine」を語る
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ニッポン放送は、ジョン・レノンの永遠の名作「imagine」のアルティメイト・コレクション」が10月5日(金)にリリースされた直後、そしてジョン・レノンの誕生日の前日にあたる10月8日(月・祝)に同曲を冠にしたニッポン放送のイマジンスタジオでリスナー120人を招待して、特別イベントを開催した。当日はジョン・レノンの大ファンでお笑い芸人で作家の又吉直樹と音楽評論家の萩原健太が出演し、リスナーと共に楽曲試聴、プロモーションビデオ試写を通じて同作品の素晴らしさを再検証した。
存命であれば78歳になるジョン・レノンの誕生日前日の10月8日に、「imagine」の名前がつく世界でたった一つのニッポン放送・イマジンスタジオに抽選で当選したおよそ120名のリスナーが集結し、歴史的名曲の最新版を堪能するイベントが開催された。
出演はピース 又吉直樹と萩原健太、進行は元ニッポン放送アナウンサーの上柳昌彦。ジョン・レノンを彷彿とさせるネタでブレイクした又吉直樹だが「imagine」に出逢ったのは中学生の時に聴いたラジオからだった。イベントで最初に紹介されたレコーディング風景なども合わせた「Jealous Guy」の映像には、「お酒を飲みながら観ていたら泣いていたかもしれない」と感想を述べた。そして「想像してごらん」で始まるネタを思いついたきっかけは、10代の頃に出逢って衝撃を受けたオノ・ヨーコの詩集「グレープフルーツ」だったという。
さらに、ジョンとオノ・ヨーコの関係については「付き合っている女性に影響を受けて、新しい表現を手に入れるのはすごいこと」と語り、「僕も若い頃フォークやロックが好きだったのに、お付き合いした女性がヒップ・ホップ派だったときはすぐにXLサイズのTシャツを買いに行きました」と会場の笑いを誘った。
ジョンの他に太宰治への想いも有名な又吉だが、10月9日に発売される書籍『イマジン ジョン&ヨーコ』の中に、太宰が短編集『十五年間』で書いていた画家・ベックリンの絵画『春の夕べ』の絵葉書が掲載されていることを自ら発見。これは“バケモノのような不思議な生き物が大海の孤島で自分の汚い身体を隠しながら笛を吹いている。自分は気が付いていないが、美しい人魚がうっとりと聴き入っている”という絵画だ。太宰がこのバケモノを「芸術家」にかさねて言及していたことからこの絵画をどうしても見たくなり、ベックリンの画集を古本屋で探してもらって手に入れたという又吉だが、ジョンの写真集にこの絵画を見つけ「太宰もジョンもこのバケモノに自分を重ねていたのではないか」と想いを語った。
会場のリスナーは「imagine」の他、「Jealous Guy」 「it‘s So Hard」「Oh My Love」「How Do You Sleep?」をイマジンスタジオの映像・音響設備で堪能しながら、又吉の奥深いトークと萩原による解説に聴き入り、永遠の名曲「imagine」の魅力を新たにした。また会場では『ジョン・レノン スピリットファンデーション』への寄付も募った。この浄財はアジア・アフリカの子供たちの学校建設支援に使われる。