元文春エース記者・中村竜太郎が指摘する『新潮45』休刊の原因

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元文春エース記者・中村竜太郎が指摘する『新潮45』休刊の原因

元週刊文春エース記者でジャーナリストの中村竜太郎が、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(10月23日放送)に出演し、週刊誌記者の観点から『新潮45』が休刊に追い込まれた経緯を分析した。

新潮45は8月号にて、杉田議員が、同性カップルを念頭に「生産性がない」などと主張する寄稿を掲載し、世間から「人権侵害である」と激しくバッシングを浴びた。そのバッシングに反論すべく、10月号では『そんなにおかしいか?杉田論文』という特集を組んだところ、大炎上。新潮社の佐藤社長は「今回の新潮45の特別企画のある部分に関しては、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現だ」とコメントを発表し、9月25日に同誌は休刊することとなった。

中村は「そもそも新潮45はノンフィクションを中心に硬派路線の雑誌だった」とこれまでの新潮45の歴史を振り返り、論文を目にした時は「新潮45ってこんな雑誌だったの?」と驚いたという。番組パーソナリティーの垣花正アナウンサーが「なぜ硬派だった雑誌がこのような論文を掲載する雑誌へ方向転換をしたのでしょうか?」と問うと、「新潮45は刷り部数2万部ぐらいで、売上げは1万部ぐらい。月刊誌にしてはかなり少ない。今、月刊誌で人気のあるのが、月刊WiLLと月刊Hanada。保守、つまり右寄りの雑誌が売れている」と前置きした上で、「新潮45もその購買層をターゲットにしたのではないか?」と推測した。

垣花が「SNSを意識した炎上商法という見方はありますか?」と問うと、「今、雑誌が売れないなかで、SNSを意識しない雑誌は無いんです。過激な文章を掲載して注目されることで、手に取ってもらえるかもしれないという気持ちはあったかもしれません。」と、こうした論文を掲載した経緯について自身の見解を示した。また、今回、休刊により一時騒動が収まった事に関して「経営者の判断とするならば、赤字が出る雑誌は継続するのが難しい。大変残念ではありますが、雑誌としての役割を終えたのかもしれません」という見方を示した。最後に中村は、今後の週刊誌の役割について「テレビとか他の媒体は提訴されるようなニュースは報じないが、週刊誌はそこを背負って他の媒体が書かないようなことも取材をして書く。読者はそれを求めていると思う」と語り、この話題を締めくくった。

垣花正 あなたとハッピー!
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