売れる漫画雑誌・コロコロコミック編集長、最大の敵は「お母さん」 (よゐこ×和田誠編集長対談)

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12月6日(木)、よゐこ・有野晋哉と濱口優がパーソナリティを務めるラジオ番組「よゐこのオールナイトニッポンPremium」(ニッポン放送)に、「月刊コロコロコミック」(小学館)の和田誠編集長がゲスト出演した。

売れる漫画雑誌・コロコロコミック編集長、最大の敵は「お母さん」  (よゐこ×和田誠編集長対談)

“雑誌なんて売れない”といわれる中、小学生までの低年齢層向けコミック誌『月刊コロコロコミック』(以下、コロコロ)の発行部数は約80万部、1年前の2018年1月号の発行部数は、100万部の大台を突破した人気ぶりだ。和田編集長は、「幼稚園」「おひさま」「めばえ」「小学一年生」の編集部を経て、2005年に「コロコロコミック」編集部に異動、2015年より編集長を務めている。

よゐことは同年齢で、それぞれ「コロコロ」を読んでいたことから、過去に好きだった作品の話や、創刊号の話で盛り上がる。数々の裏話に、よゐこの二人は編集長への質問が止まらず、今の子供達が興味を持っているもの、編集部として心掛けていること、親たちの反応についても語った。

濱口:今の小学生の流行りは何なんですか?

編集長:これ言っちゃって良いんですかね? 最新だと「チコちゃんに叱られる!」が漫画に――
※2019年1月15日発売の「月刊コロコロコミック」2月号から、「チコちゃんに叱られる!」が連載される

濱口:え、すごい! 子供はチコちゃんがめちゃめちゃ好きみたいですよね

編集長:そういう意見もあるし、大人も女性も、男性も好きなので。一番おいしいじゃないですか?

濱口:面白いキャラクターですもんね。何でも知っている、大人のような5歳児で

有野:(チコちゃんの漫画なら)ちょっと賢くなるし、親も買うのを許してくれるんですかね

編集長:おそらく、そういう教育的なことは何もしないと思うんですけどね。ひたすら、いつも通りにやらせていただきます(笑)

売れる漫画雑誌・コロコロコミック編集長、最大の敵は「お母さん」  (よゐこ×和田誠編集長対談)

濱口:ええなあ~(笑) よゐこで、お子さんに向けたライブをやったことがあるんですけど、子供に合わせたギャグとか笑いをすると、子供って絶対に笑わないですよね

編集長:そこはすごく鋭いですからね

濱口:子供が、“馬鹿にするなよ”みたいな空気を出すんですよね

編集長:子供だましみたいな感じでやったら絶対ダメで、『俺たちはこういうのが面白いと思ってるから、こういうのはどう?』『面白いよね!?』『皆もどう?』って、子供と同じような感覚でアプローチしていくべきかなって思いますね。やっぱり基本的には明るいものを掲載するように心がけています。あと、生きるって楽しいよね~とか

濱口:なるほど、良いですね

編集長:生きるって楽しいよね~、うんこー! ちんちん! みたいな(笑)

よゐこ:あはははは(笑)

有野:親とか子供からクレームとかくるんですか?

編集長:まあ……子供からクレームがきたら、本当に萎えますね。お父さんお母さんから、『こらっ!』って言われるぐらいなら、『すみません』って感じですけど

濱口:「コロコロ」ってお父さんは笑って許してくれたけど、お母さんは『何を読んでるのよ!』って感じで言われたことがあるんですよね

編集長:そうですね。本当にお母さんが最大の敵だと思っているので、そこの壁ですよね(笑)

母親が嫌いそうな「うんこ」「ちんちん」といった表現が頻繁に出てくることから、「コロコロ」の購入を渋られることもあるという。さらに多くの子供たちは、「コロコロ」を3年間とって置くことが普通で、部屋にずらっと並べていることでも母親の反感を買うそうだ。しかし、子供たちが“面白い”と思うものは何でもやることが編集部の方針で、和田編集長は「“勉強以外”のことなら全部任せてください!(笑)」と力強く語っていた。

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