中森明菜『少女A』作詞家が明かす「自分には絶対書けないと思った曲」

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2月18日(月)深夜放送のラジオ番組『ミュ~コミ+プラス』(ニッポン放送・毎週月−木24時~)に郷ひろみの『2億4千万の瞳』、中森明菜の『少女A』など、数多くの大ヒット作を世に送り出している、作詞家の売野雅勇が出演。錚々たる実績を残す売野が、すごいと思った楽曲の歌詞について語った。

中森明菜『少女A』作詞家が明かす「自分には絶対書けないと思った曲」

売野は、1981年の作詞家デビュー以来、郷ひろみ、中森明菜、荻野目洋子、ラッツ&スターなど名だたるスターに歌詞を提供し、数々の大ヒット作を生み出してきた。来る5月22日(水)には、山寺宏一、森川智之、野島健児、内田彩、木村昴、田所あずさ、仲村宗悟ら人気声優のオリジナル曲を作詞&プロデュースしたコラボCD『ネヴァーランド/Voice Actor X 売野雅勇』をリリースするなど、いまでも精力的に活動する売野に、同じく『ネヴァーランド/Voice Actor X 売野雅勇』にスーパーバイザーとして企画構成に参加した吉田尚記アナウンサーが話を聞いた。

吉田アナ:他の方の作品で、この曲の歌詞はすごいなって思ったことはありますか?

売野:あります。井上陽水さんの『リバーサイドホテル』これはものすごいですよ。「川沿いリバーサイド」とか歌詞だけだと意味が分からないでしょう(笑)

吉田:本当だ! 確かに同じこと言ってるだけだ!

売野:そうなんです、そこがすごいんです。「この歌詞は書けないわ」って思いますね

吉田:もう少し具体的に教えて頂けますか?

売野:歌詞に意味がほとんど無いんですよ(笑)。ホテルがリバーサイドにあるって言ってるだけなんですよ。だけど何かものすごい物を感じるでしょう?

吉田:確かに情感みたいなものを受け取ってしまいますね

売野:それをポエジーっていうんですよ、詩情なんですね。詩の中の命なんですよ。色々積み重ねていってポエジーが出ると思っているのはヘッポコ詩人だと僕は思うんですね

吉田:はい

売野:そうじゃなくて、ポエジーはいきなり出てくるものだと、言葉が2つぐらい、あるいは2行ぐらいあって、いきなりブオーッと立ち上がってくるんです

この後、さらに『リバーサイドホテル』の歌詞の魅力について、考え方に女性っぽいところも多いけれど、名詞に男性っぽさがあるところが好きだという売野。また、これまで恥ずかしくてあまり言っていなかったが、同じように名詞を組み合わせた自身の作詞作品の中では荻野目洋子の『六本木純情派』というタイトルに、自分自身ポエジーを感じていると語った。

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