前園真聖~スポーツ選手は引退後の人生の方が長い

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、元サッカー日本代表・サッカー解説者の前園真聖が出演。スポーツ選手のセカンドキャリアについて語った。

黒木)今週のゲストは元サッカー日本代表・サッカー解説者の前園真聖さんです。セカンドキャリアとして解説者をやっていらっしゃいますが、サッカー以外にバスケットボールの解説もなさっています。

前園)もともとサッカーの川淵チェアマンがバスケットボール界に進出して、バスケットボールがプロ化し、Bリーグが立ち上がりました。そのBリーグを取材させていただく機会があって、自分自身も興味を持つようになり、バスケットとの関係が近づいて解説をするようになりました。

黒木)熊本地震を機に、熊本のバスケットボールチーム、熊本ヴォルターズを取材なさっているということですが、来年(2020年)はオリンピックですし、バスケットに限らずいろいろなスポーツに携わるお考えですか?

前園)現役のときは他のスポーツを観ることもなかったし、関わる機会もなかったのですが、いまはサッカー以外のスポーツも観ます。選手を取材して、スポーツを広めて行ければと思っています。

黒木)前園さんは、指導者のライセンスを取得なさっているのですよね。

前園)サッカーでいちばん上の、S級というものがあります。それがないとプロの監督はやれないので、引退してすぐに取りました。でも、プロの指導者になることはあまり考えていません。指導が嫌いなわけではないですが、サッカーが好きだったのは自分がプレーヤーとしてプレーするのが好きだったからです。いまは子どもたちに楽しさや、自分の経験したことを伝えるということだけで、プロの選手を指導することはあまり考えていませんね。

黒木)いまはそれがご自分のスキルとして役立っていらっしゃると思いますが、アスリートの方はセカンドキャリアにいろいろと悩んで、そのまま携わる方や、まったく別のことをする方もいます。そのような方へのアドバイスはありますか?

前園)スポーツを引退してからの人生の方が長いです。引退する前に「こういうことをやる」ということを、現役中にシミュレーションしておくのは大事だと思います。引退してサッカーの指導者になるのか、解説者になるのか、まったく違うことをやるのか。何となく引退前に勉強しておくことが大事かもしれませんね。

黒木)前園さんはどうでしたか?

前園)僕は考えていなかったのですよ。だから考えておいた方がいいかなと思うのです(笑)。でも、何となく引退してもサッカーに携わる、子どもに教える、解説者もやりたいなとは思っていました。ただ、それをやれるかやれないかは、自分で決められません。解説者でも枠が決まっているし、そこに必要とされなければなりません。それは選手時代と一緒で、スタメンは11人でそこに入らなければいけないわけだから、現役中にちゃんとやっておくことは大事かもしれないですね。

前園真聖~スポーツ選手は引退後の人生の方が長い
前園真聖/元サッカー日本代表・サッカー解説者

■1973年、鹿児島県出身。
■小学校に入る前からサッカーをはじめ、高校では強豪校・鹿児島実業に入学。
■高校選手権に3年連続で出場し、2年生の大会では準優勝を果たした。
■1992年にJリーグ・横浜フリューゲルスに入団。
■1996年、キャプテンとして出場したアトランタオリンピックで、ブラジルを破る「マイアミの奇跡」を起こし、日本を代表する選手として広く注目を集める。
■その後は、ブラジルや韓国の海外クラブでのプレーも経験。2005年5月19日に現役引退を表明した。
■引退後は、サッカー解説者・スポーツキャスターなど様々なメディアで活躍。またZONOサッカースクールを中心に子供たちにサッカーの楽しさを伝える。
■私生活では2017年に結婚。ペットはミニブタのセブンと、ペキニーズ&マルチーズのミックス犬・アンジェロ。

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