9月10日(火)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月−木24時~)に、9月20日(金)公開のオリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』の監督・伊藤智彦が出演し、その製作の裏話を明かした。
伊藤は、2012年に放送されたアニメ『ソードアート・オンライン』(通称・SAO)の監督として一躍名を知られ、2016年に手がけた『僕だけがいない街』は海外でも大人気となった。2017年には、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』を興行収入25億円の大ヒットに導き、日本アニメーションの次世代を担う監督とも言われている。
そんな伊藤の最新作は、9月20日(金)公開のオリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』。内気な男子高校生が、10年後の未来から来た自分を名乗る青年と出会ったことから始まるSF青春ラブストーリーだ。その製作の過程で、伊藤は何度も京都に通っていたことを明かした。
吉田尚記アナウンサー:リスナーからも質問を頂いているんですけど、今回の『HELLO WORLD』は京都が舞台になっていますよね。ロケハンとかは行かれたんですか?
伊藤:何回も行きましたね。6回ぐらい行きました。
吉田:そうだったんですか!? ちなみに6回も行った理由って何かあるんですか?
伊藤:劇中の季節のスタートが春で、夏くらいまでいくんですけど、ちょいちょい四季のシーンが出てくるんですよ。だから、四季を全部見ておこうと思って。なので季節が変わるごとに京都に行って、自転車を借りて住宅街をひたすら彷徨うということをしていました(笑)
田所あずさ(アシスタント):周りの人は、まさかお仕事中とか思わないでしょうね(笑)
伊藤:そうですね(笑)。Tシャツに短パンでしたし
吉田:いつものスタイルですね(笑)
京都の美しい風景も本作の魅力だが、伊藤が舞台を京都に設定した理由は3つあるという。1つ目は「時代設定が2027年であるが、歴史的な街の京都は、未来も風景があまり変わらないと考えたこと」、2つ目は「作品のテーマでもある“仮想世界”を作る条件として、周りが山で囲まれている必要があると考えたこと」、そして3つ目に「『HELLO WORLD』の脚本を担当した野﨑まどが、京都の小説を書いていたこと」を挙げた。
番組情報
音楽、漫画、アニメなどのポップカルチャーをいち早くお届けするラジオ!「ミューコミプラス」