志村けんさんが大切にしていた父・東八郎氏の言葉 東貴博が明かす
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お笑いタレントの東貴博が、ニッポン放送「東貴博と山根千佳のラジオビバリー昼ズ」(3月31日放送)の中で、3月29日に新型コロナウイルス感染症による肺炎で亡くなったお笑いタレントの志村さんとの秘話を明かした。
「志村さんはね、なんだろうね。うちの親父ともすごく親しくしていたというか、志村さんがうちの親父のことを、すごく慕ってくれていたんですよ」
このように回想した東。東の父親である東八郎さんは生前、昭和の時代を代表するコメディアンとして活躍する中で、志村さんとの親交があったという。東は、父親と志村さんの出会いのエピソードを次のように語った。
「俺も人づてに聞いた話だからさだかではないんだけども、ドリフ(ザ・ドリフターズ)の舞台に、うちの親父も出てて。リーダーの長さん(いかりや長介さん)が、風邪かなにかで出演できないことがあったんですよ。その時にうちの親父も出てたから、『好きにボケていいよ』って。それまでドリフって、アドリブとかやったことがなかったから、色々やってハプニングも起きたけど、それも楽しかったらしいんですよ。そこから結構仲良くなったというか、そこから飲みに行くようになったりしてね」
そして、東八郎さんが亡くなった際の思いを振り返った。
「うちの親父が突然亡くなって、朝起きたら死んでいたわけですよ。その時は実感も沸いてないんですよ。そうすると、欽ちゃん(萩本欽一)もそうだし、(ビート)たけしさんだとか、色んな人がうちに来てくれて。その時に、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBSテレビ系)をやっていた時期だったんでしょうね。加藤(茶)さんと志村さんが、本番終わりだったんですかね、ピンクと黄色のつなぎで駆けつけるように来てくれたんですよ。それでうちの親父の亡きがらの横に座って、『東さん!』って、すごく悲しんでいるんですよ」
父親が横たわる隣で、加藤さんと志村さんが悲しむ姿を回顧した東。「俺もパニクっているから『すごい光景だな』と思って。どっかで信じられない部分もあったんだろうね。心の中で『もしもこんな葬式があったら』みたいな感じで、ちょっと『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)のコントが頭の中で浮かんだんですよ」と、名立たる喜劇人たちが悲しみに暮れる姿を思い浮かべながら、当時の心中を語った。
また、東がテレビに出演する機会が増えてきた頃、志村さんが生前の東の父親に、ある相談をしたことを明かされたという。
「志村さんがうちの親父に『どうして、いつまで経ってもバカなことやっていられるんですか? 俺も外で子供と会うと、志村、バカだなって言われる。これどうなんですかね』って聞いたら『それはお前の芸がすごいからだ』って言ったらしいんですよね。頭良く見えると、コメディアンとしては伝わっちゃう。バカだと思われることがいかに正解か、じゃないけど……」
このエピソードを受けて、山根は「クイズ番組に出なかったのもその理由なんですよね」とコメント。東は「そういうことを俺の親父が言ってくれて、(志村さんが)『俺は今だに、すごく大切に想っている』って飲んだ時に言ってくれるんですよ」と、志村さんの言葉をしみじみと想い起こしていた。
番組情報
高田文夫先生と、キャラクターの濃~いパーソナリティがお送りする「昼休みのお笑いバラエティー」ラジオビバリー昼ズ!