本多劇場の再開第一弾企画として6月の実施された“ひとり芝居無観客生配信企画「DISTANCE」”の第二弾企画「DISTANCE-TOUR-」が8月5日(水)からスタートすることが決定した。
「DISTANCE-TOUR-」 8月上演決定! さらに北九州・豊橋・札幌の3都市ツアーも追加決定!
劇場・観客・演者・スタッフの間に生まれてしまった距離を少しでも縮めていくべく立ち上がった「DISTANCE」。今回の第二弾では、全国公立文化施設協会の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを基に、新型コロナウィルス感染拡大予防対策を講じ、安全と安心を確保することに努めた「劇場公演」と「配信公演」の両形態を全公演で行われる。(感染予防対策の詳細は公式サイトに記載)
さらに今公演では「東京以外の地域の劇場再開」を新たな目標に、北九州・豊橋・札幌の3都市ツアーを実施。該当3都市ではDISTANCEチームの情報共有を目的とするワークショップの開催も予定している。
東京公演は8月5日(水)〜11日(火)本多劇場。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、小沢道成、小林顕作、清水宏、永島敬三ら第一弾参加者がそれぞれ前回とは異なる新たな作品で出演。さらに今回は春風亭一之輔、松井玲奈、豊永利行、宮崎吐夢、矢野奨吾の初参戦が決定!また、1公演における演者の人数を最大4人までとし、ふたり芝居など今企画と演劇の可能性をより一層広げた演目を実施予定。
さらに、8月15日(土)の北九州芸術劇場では、地元で活躍する俳優・寺田剛史と小沢道成によるコラボレーション作品が披露される。豊橋公演、札幌公演の詳細は7月15日(水)に発表される予定だ。
今公演も総合監修をつとめるのは発起人である川尻恵太と御笠ノ忠次の両名。感染者数は日毎に増え、予断を許さないこの状況下、演者、スタッフ、そして観客との距離をどのように近づけていけるか。社会情勢も踏まえながら、安全を最優先に公演の形態を作っていくとのこと。また、第一弾で培った具体策が公式サイトを通じて劇場・制作関係者に無料でシェアされる。
7月15日(水)12時に演目・タイムテーブル・全キャストが発表され、同時に先行チケットの販売もスタートする。詳しくは下記記載の公式サイトにて。
<公演概要>
本多劇場グループ next 「DISTANCE -TOUR-」
■日程&会場
【東京公演】2020年8月 5日(水)〜11日(火)@下北沢本多劇場
【北九州公演】 2020年8月15日(土)@北九州芸術劇場小劇場
【豊橋公演】2020年8月20日(木)@穂の国とよはし芸術劇場PLATスペース
【札幌公演】2020年8月25日(火)・26日(水)@演劇専用小劇場BLOCH
※タイムテーブルは7月15日(水)12:00発表
※平日は夜公演、土日は昼・夜公演を予定
■企画・総合監修
川尻恵太、御笠ノ忠次
■出演者
【東京公演】井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、小沢道成、小林顕作、清水宏、春風亭一之輔、豊永利行、松井玲奈、宮崎吐夢、矢野奨吾/川尻恵太、永島敬三、ほか
【北九州公演】小沢道成、寺田剛史
(五十音順)
■上演時間
35〜60分を予定 ※公演日&演目により多少前後します
■料金
【東京】
劇場:前売当日 4,500~5,500円(全席指定)/配信:前売当日 2,500~3,000円
【北九州・豊橋・札幌】
劇場:前売当日 3,500円(全席指定)/配信:前売当日 2,500円
■チケット発売
キャスト&オフィシャル先行販売(e+/Streaming+)
7月15日(水)12:00〜7月19日(日) 18:00 ※劇場公演のみ、抽選式。
7月21日(火)12:00〜7月26日(日)18:00 ※配信公演のみ、特典付き&先着式。
8月 1日(土)12:00〜 一般発売開始 ※劇場&配信公演、先着式
■スタッフ
技術監督:寅川英司
照明:大波多秀起(デイライト)
音響:大木裕介(SoundBusters)
舞台監督:櫻井健太郎、松澤紀昭
演出助手:相田剛志
映像:ワタナベカズキ
衣裳:ヨシダミホ
ヘアメイク:武部千里
宣伝美術:魚住和伸
制作:高橋戦車、半田桃子、矢崎進
共催:ニッポン放送
主催:本多劇場グループ/DISTANCE製作委員会
「DISTANCE」第二弾企画決定について本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎は以下のコメントを寄せた。
DISTANCE-TOUR-に寄せて
DISTANCE 次の舞台へ
6月の本多劇場グループPRESENTS「DISTANCE」
無観客公演でしたが、配信をご覧くださったお客様からたくさんの希望をいただきました
8月、本多劇場で、お客様と一緒に劇場での時間を過ごしたいです
そして日本中の方にもご覧いただきたい
劇場でお客様にも観てもらいながら、全国の皆さまへ生配信も行います
安心できる劇場で感動をお届け出来るように、出演者、スタッフ一同、準備しております
本多劇場グループ 総支配人 本多愼一郎
DISTANCE-TOUR に寄せて
劇場再開の輪を全国へ、そしてツアー再開に向けての第一歩を。
新型コロナウイルス 感染拡大により4月7日より自主的に休館をしていた本多劇場が、6月1日より活動を再開いたしました。
活動再開にあたり、「安全第一」を最優先にした上で劇場を稼働する方法を模索し、たどり着いたのが「ひとり芝居の無観客配信公演 / DISTANCE」でした。
当公演は好評を博し、初日の模様は39媒体に取り上げられ、観客動員も9公演で6,812名に達しました。
本多劇場で実際にご案内できるお客様の約2倍の数にあたり、客席稼働率50%以下という命題を前にした演劇界において、とても前向きなメッセージを届けることができました。
ただ、あくまでも一番の環境は「コロナ前」の状態です。
満席の客席で、マスクをつけることなく、笑って泣いて、同じ時間と空間を共有し、作品を楽しんでいただく。時間はまだかかりますが、そこに向けて着実に前進したいと、当企画では考えています。そこで、第二弾となる今公演では、「劇場+配信公演」を実施いたします。
客席稼働50%を基準に、お客様に安心して作品を楽しんでいただける環境を整えた上で劇場にご案内させていただきます。(客席稼働率については、安全対策を行なった上で適切な判断を適時行います)
そして、ご案内できなかったお客様、遠方のお客様に向けての、配信公演も同時にライブで実施いたします。
さらに、今公演ではもう一つのテーマを持ちました。それは、「他の地域の劇場の再開」です。
本多劇場グループを皮切りに、東京を中心に劇場再開は次々と始まっています。
これは本当に喜ばしいことです。これを、さらに外に広げていければと考えています。
北は北海道、南は北九州まで、その土地に根ざした演劇文化があります。
当企画で得た知識とノウハウを元に、各地の劇場再開の手助けが今公演でおこなえればと考え「DISTANCE-TOUR-」を実施することにいたしました。
具体的には、北九州・豊橋・札幌の3箇所で実施いたします。
安全対策においては、第一弾で大きな成果を挙げた「TOKYO THEATER LABO」の協力を得ながら今公演も進めて参ります。移動に大きなリスクがあるからこそ、最小人数でカンパニーが移動し、演劇を届けにいきます。今だからこそ、より必要性が増した「ツアー」の再開を、今公演で実施します。
演劇は復活しました、劇場は再開しました。もう、この火が消えることはそうそうないでしょう。
みんな我慢して、考えて、そしてようやく6月1日にこの火が灯りました。どんどん大きく、広げていければと思います。
ただ、安全第一であることは、今回も変わらずです。
お客様をどこまで案内できるか、そしてツアーにスタッフが移動できるかどうかは状況を冷静に見ながら、判断をしていきます。
お客様に、演劇を安心して楽しんでいただけるように。今回も「DISTANCE」は可能性をひろげ、つなげてまいります。
「DISTANCE」製作委員会