キャスターの辛坊治郎が7月7日（火）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！」に出演。東京都知事選を受け、衆議院選挙の行方について持論を語った。

“4選は無い”安倍総理がどこかで解散を打つ

東京都知事選挙と都議補選で野党が振るわなかったことを受けて衆議院解散総選挙の判断にどう影響するか、与党が重視している。さらに与党は小選挙区の候補を続々と決定、野党共闘が進んでいない状況を踏まえて、早期解散を期待する向きもあるが、新型コロナウイルスが収束しない状況下では国民の理解が得られないという慎重論もある。

辛坊）解散総選挙がいつになるか、これに関してずばり予言をするのはやめておきます。昨日6日に「安部さんの4選はない」と、「安倍さんが4選をするのだったら予言が外れたということでこの仕事をやめます」と言ったら話題になりまして……この勢いで「年内解散は必ずあります」「もし年内に解散がなければ私はこの仕事をやめます」と言うほどの自信はとてもありません。

増山さやかアナウンサー）ないのですね。

辛坊）はい。とてもありません。ただ、解散総選挙は来年の10月までには必ずあります。これは断言しておきます。

増山）そうですね。

辛坊）サラッと行かれてしまった（笑）

増山）そうなのですか？

辛坊）それが正しいリアクションです。そうなのです。それは予言しておきます。来年の10月までに解散総選挙が行われなければ、私はこの仕事どころか人間をやめてもいいです。

増山）え～？ やめてしまうのですか？（笑）

辛坊）とにかく、一応現行法上は来年2021年の10月で4年の衆議院議員の任期が切れますから、そうすると必ず選挙が行われます。ただし、任期満了で参議院は1期6年で必ず3年ごと半数ずつ改選で、これは途中の改選がありませんから定期的に3年ごとに参議院選挙が行われます。しかし、衆議院の場合は途中で解散がありますから。戦後ほとんどないのですよ。全くないわけではなく数回はありましたが、基本的には4年の任期満了までにかなりの確率で総理大臣が解散権を使います。

総理大臣がいつでも好きなときに解散できるかということに関しても、憲法学者などの間には議論があるのです。憲法にそんなことは書いていないではないかということなのですが、一応7条として総理大臣、天皇の国事行為のなかに解散権というものがあって、それに関していうと戦後の慣例で総理大臣は好きなときに解散ができるという慣例が確立しています。あくまでも慣例というか、憲法上の論争があるので確実に憲法上合憲かというと常に議論になるのだけれど、いままでそうやって何回も選挙が行われてきていますから。

となると2021年の10月までに安倍総理が解散権を使うかどうか、ですよね。安倍さんの任期は2021年の9月までです。だから1つの考え方としては、9月まで任期満了の間に解散権を使えずに任期満了になって……昨日6日にお伝えしたように4選はないと私は断言していますから……仮に安倍さんが任期が終わる2021年の9月までやったとすると、その次の総理大臣のもとで、4年の任期満了の解散総選挙ということになるのでしょうけれど、その可能性は過去の例からするとあまり高くないのですよ。どこかで解散を打つということになります。

コロナ第2波の冬季より前にしか解散は打てないか

それがいつかという話をします。2021年になるとかなり不透明ですね。この新型コロナウイルスは、明らかにかなり季節性がありますから、年末・冬になってもう一度新型コロナウイルスの感染が始まったときに解散が打てるかというとそんなことをしている場合ではないという話になる可能性がかなり高い。また、それが終わった後、春になって仮に収束に向かったとしても、来年東京都議会議員選挙があるのですよ。与党の一角を占める公明党の皆さんは1つ1つの選挙に組織を総動員して必死になって戦うとなると、複数の選挙を前にすると、組織員の人にこの選挙ではこの人に投票してください、ということがなかなか難しくなる。そういうことで言うと、2021年は与党の一角を占める公明党が解散総選挙はやめてほしいという話になる可能性がそこそこ高いです。

となると、残るチャンスとしては、年内の新型コロナウイルスが比較的穏やかな状況になっているこの秋くらいというのが、できるとするならそこくらいしかないのではないかという見方もあります。

増山）断言した感じですか？

辛坊）断言はしていないです。ここから先の話が重要なのですが、これが都議会議員選挙の結果とリンクしてかなり蓋然性の高い予言ができるというデータが揃いつつあるので、明日7月8日に。

増山）明日に持ち越し、いいですね。

辛坊）昨日のことをどんどん忘れていってしまう。

増山）軽くおさらいしながら進めていきましょう。