歌舞伎俳優・片岡愛之助が9月12日(土)のニッポン放送『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』に出演、ドラマ『半沢直樹』(TBSテレビ系)への自身も含めた歌舞伎役者の多数の出演について語った。
徳光:『半沢直樹』は、とにかくずいぶんお出になってらっしゃるじゃないですか、歌舞伎の役者さんが。
石川みゆき(アシスタント):そうですねぇ。
愛之助:4人も。
徳光:(愛之助さんのほかに)(市川)猿之助さんでしょ、(市川)中車(=香川照之)さんでしょ、(尾上)松也さん。これはやっぱり、演出家の意図なんですかね。ちょっと珍しいでしょう、テレビのドラマで、これだけ歌舞伎役者が揃うということは。
愛之助:初めてじゃないですか。現代劇で。
徳光:初めてですよね。
愛之助:4人も出るっていうのが、普通ないですね。でもこの役者たちも、普段それぞれがいわゆる座頭を張って活躍してる人間なので、歌舞伎の作品でこの4人が一斉に出るっていうこと自体もありえないですよ。
徳光:ありえないんだ! ああ、そうか。
愛之助:そうなんですよ。逆に僕もキャスティング見て「すごいな、この4人揃うんだ」と思って、すごいワクワクしてたんですけれども、残念ながら現場でみんな一斉には会ったことがないんです。
徳光:ああ、そうなんですか。
愛之助:同じシーンってないんですよ。それこそ僕は、香川さん……中車さんとすれ違うぐらいで、僕は猿之助さん、松也さんと一緒のシーンは今までなかったですね、まだ。ですから本当に不思議な感じで。
ただ試写会とかでみんな集まるじゃないですか。そのときに「やっと会えたね!」みたいな感じで。大きいメイクルームで、当然、僕と猿之助さんが来たらわーわーしゃべりますね。そこへ中車さんが現れてわーわー。松也くんが現れてわーわー。本当に歌舞伎役者だけですよ、しゃべってるの。そこに堺(雅人)さんが入ってこられたら「なにか歌舞伎の巡業の楽屋みたいですね!」って言って。ひとしきり喋ってるの歌舞伎役者だけでしたね。
徳光:はぁ、そういうことがあるんだねぇ、裏側では。
石川:(愛之助演じる黒崎役の)あのオネエ言葉っていうのは、演出なんですか。
愛之助:原作がオネエなんですよね。ですから、オネエをどういうふうに務めようかなって、僕もオネエの役をやったことなかったので、はっと振り向いたら横に私の弟子の片岡愛一朗というのがおりましてですね……これはオネエなわけじゃないですよ(笑) 女形なので、物腰が柔らかいので、それをちょっとデフォルメした感じで作っていけばどうかな、ということを(福澤)監督と話し合いまして。
そして第1作目のときはその監督と話し合いながら、どんどんどんどん作っていきましたらですね、監督が「もうちょっともうちょっと!」というので、「じゃあもうちょっと……」とやっているうちに楽しくなりましてですね、「ちがうわよぉー!!」みたいなことやったら「カット!」ってかかってですね。「あれ、カットじゃないとこなのにな」と思ったら監督が出てきまして「ちょっとやりすぎですね」って言われて(笑)。楽しくなっちゃって(笑)。それでちょとまた押さえてやってみたり、こういうさじ加減で作られていきました。
徳光:元は歌舞伎の女形のその所作から……
愛之助:そうですね、デフォルメしていった感じですね。
徳光:黒崎さんは。
愛之助:だからそればっかりやってると、ちょっとしたときに普段の生活で出ちゃうんですよね。
徳光:あるかもしれないね(笑)
愛之助:ごはん行ったりとかして、注文するときに。だからちょっとオネエが染み込んで危ない感じです(笑)
番組ではこのほか、『半沢直樹』が台湾でも大人気となっていて、特に黒崎が人気となっていることなど、様々な「半沢トーク」で盛り上がった。
番組情報
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