黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に歌手で女優の伊藤蘭が出演。ソロとして初めてのシングルとなる「恋するリボルバー」について、また、キャンディーズとしてではなく、「伊藤蘭」としてステージに立つことの難しさなどを語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルの方にお話を伺う「あさナビ」。今週のゲストは歌手で女優の伊藤蘭さんです。よろしくお願いいたします。
伊藤)よろしくお願いいたします。
黒木)私は高校時代にキャンディーズを拝見していましたので、どうしてもここにランちゃんがいるということがすごく不思議です。
伊藤)ありがとうございます。高校生ですか。
黒木)はい。12月9日にソロとしては初めてとなる新曲「恋するリボルバー」が発売されました。ランちゃんの、すみません、「ランちゃん」って呼んでいいですか?
伊藤)いいです、いいです。黒木さんにランちゃんと呼んでいただけるなんて、ありがとうございます。
黒木)ランちゃんの声がまったく変わっていないということに、驚きました。ソロでは初めての新曲だったのですか?
伊藤)2019年に初めてソロアルバムを出したのですが、シングルという形では初めてです。
黒木)アルバムでは、いろいろな方から「これを歌って欲しい」と作品提供があったらしいですね。
伊藤)一応、コンペのような形でたくさんの曲を集めていただいて、そのなかからスタッフの方たちと協議して決めて行きました。
黒木)ご自分でも作詞なさったとか。
伊藤)そうなのです。3曲ほど。
黒木)いろいろなことをシンガーとして活動され始めて、すごく楽しみでした。コンサートはコロナの影響で延期されましたが、実際にできたのが今年(2020年)の10月ですか?
伊藤)2月がギリギリ3ヵ所できて、4月は中止になって、ようやく10月に渋谷で2日間で3回でした。
黒木)そこで新曲「恋するリボルバー」も披露されたのですね。いかがでしたか?
伊藤)レコーディングをしてからほとんど間もなくステージで歌わなければならなかったので、急ぎで振りも付けました。振り付けしていただいたTRFのCHIHARUさんという方に「ゆるかっこよくお願い」と注文をしたのですが、入って来る手の数が多くて、それを習得するのに大変でした。ギリギリ間に合いました。
黒木)けれど、手の数が多い方が歌詞も覚えられるのではないですか?
伊藤)はい。そのような方面でも楽しんでいただけるかなと思ってやったのですが、その1曲のために、すごくドキドキしました。最後の方に歌ったのですが、緊張しました。
黒木)久しぶりのステージというのは、もちろん2019年からされていますが、いかがでしたか?
伊藤)やはりファンの方たちが、私が思っていた以上に喜んでくださって、笑顔で観ていただいたのを間近で感じることができて、「やってよかったな」と思いました。いろいろ取り戻さなければいけないことがたくさんありすぎて、声もそうですし、キャンディーズの歌を歌うにしても……忘れているのです。
黒木)何を?
伊藤)全てを。
黒木)歌詞とか?
伊藤)歌詞もメロディも。これはどこを歌っていたのか、というのが思い出せないのです。曲が流れれば自然に体が覚えているだろうと思っていた部分があるのですが、ダメでした(笑)。有効期限が切れていたみたいです(笑)。
黒木)新しい、いましか観ることができないキャンディーズを観て、聴くことができたということでしょうか?
伊藤)そうですね。やはり2人(田中好子・藤村美樹)がいてくれたという心強さは大きかったのだなと改めて思いました。
伊藤蘭(いとう・らん)/歌手・女優
■1973年、「キャンディーズ」のメンバーとして歌手デビュー。
■5枚目のシングル「年下の男の子」が初のヒットとなってからは人気沸騰。「春一番」「やさしい悪魔」などヒット曲を連発。
■1977年7月に解散宣言。1978年4月に後楽園球場でファイナルライブを開催。
■1980年、映画『ヒポクラテスたち』に主演。女優として芸能界に復帰。以降、映画・ドラマ・舞台など数々の作品に出演。
■2019年5月・歌手としてソロデビュー。アルバム「My Bouquet(マイ・ブーケ)」をリリース。41年ぶりに音楽活動を再開し、『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』を開催。
■2020年2月からは『伊藤蘭コンサート・ツアー2020~My Bouquet&My Dear Candies!~」を開催(*一部公演は新型コロナウイルスの影響で中止)。
■2020年10月24日・25日「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」で行われたコンサートで初披露された新曲「恋するリボルバー」が、ソロ・アーティスト・伊藤蘭の初シングルとして12月9日に配信リリースされた。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳