3月24日(水)深夜、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~28時30分)が放送。佐久間が3月いっぱいでテレビ東京を退社することから「卒業スペシャル」と題し、先輩である制作局クリエイティブビジネス制作チーム・伊藤隆行部長(伊藤P)、後輩の総合演出・三宅優樹ディレクター(三宅D)がゲスト出演した。
伊藤Pといえば、テレビ東京のバラエティ番組「モヤモヤさまぁ~ず2」「池の水ぜんぶ抜く」、三宅Dは「青春高校3年C組」を担当。伊藤Pも三宅Dも「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」の中では何度も、佐久間のトークの“ネタ”として登場してきた。
佐久間が、テレビ東京の社員としては最後の出演ということで、会社員3人でこれまでの思い出を語りつつ、番組が終わってしまうときに思うこと、テレビマンにとっての“名誉なコト”を明かした。
伊藤P:佐久間も番組をいっぱいやってきたよね
佐久間:確かに、やりましたね。本当に沢山やった。
伊藤P:50本くらい?
佐久間:50本くらいありますね。けっこう、やらせてもらったんだな、テレビ東京に。
伊藤P:ずいぶん潰してきたねー!
佐久間:うん。……いや、お前もだろ!!(笑)
伊藤P:あはははは(笑)うん、すごい終わってるね。
佐久間:でも番組って、何本もやって、その中から一本、長く続く番組ができたらいい方ですよね? 番組は終わるものですよね?
伊藤P:そうだね、打率みたいなものではないからね。一本、二本ちゃんとやり切って、残っていることがすごいから。
佐久間:そうそう。僕も10年続いている番組は「ゴッドタン」だけだし、伊藤さんは「モヤモヤさまぁ~ず2」だけですよね。
伊藤P:そんなもんだねぇ。随分潰してきたなぁ!
佐久間:潰してきた、ほんと。「番組が終わる」って告げる瞬間、つらいですよね。
伊藤P:つらいね……。
佐久間:三宅も「青春高校3年C組」でつらかっただろ?(※「青春高校3年C組」は3月末をもって終了)
三宅D:メチャクチャつらかったです。もう、どうやって生きて行こうかと思いました。どうすればいいんだ!? っていう……。
佐久間:いや、生き死にの問題じゃないだろ!(笑)
伊藤P:でもさ、プロデューサーや演出家が「こうしよう!」って方向性を出すじゃない? それでみんなが付いて来てくれた結果だからね。「ごめん、俺が間違っていた」ってことだからね。
三宅D:ああ……そうですよね……。
佐久間:あと、番組が終わるってさ、テレビ局員はサラリーマンだから給料が変わらないじゃないですか?
伊藤P:うんうん。
佐久間:でも、周りにいる人の食い扶持というか、それを無くしてしまうことなんだよね。
三宅D:フリーの方とか、作家さんとかですよね。
佐久間:そうそう。そこに対する責任が凄くのしかかってきますよね、歳をとるごとに。
伊藤P:そうだね……。「そこを知っているか知っていないか、大事なことだ」って教えてもらったことがあって。やっぱり、一つの失業のタイミングなんだよね。だから、そこに対する気遣いがちゃんとできるかどうかは大事なことだと思います。
三宅D:ありがとうございます!
佐久間:ありがとうございます??(笑)。え~……リスナーからメールが来ています。『【人妻温泉】(昔、伊藤Pが立ち上げた番組)を検索したら、セクシー動画しか出てきませんでした。テレビだけでなくネットからも消えています』とのこと。
伊藤P:そうなんですよ、でもね、これは名誉なことなんです。セクシービデオのパロディーになるのは。
佐久間:そうですね、今はどうかわからないけど、番組が当たるとセクシービデオのパロディーが出るんですよね。
三宅D:へぇ~!
伊藤P:それは一つの名誉なことだって言われていて。
佐久間:名誉だと思っちゃいけないかもしれないけど、まぁ、「ゴッドタン」の“キス我慢選手権”でもパロディーが出たし、「人妻温泉」「家、ついて行ってイイですか?」でも出ましたね。
伊藤P:あった、あった。
佐久間:「池の水ぜんぶ抜く」でも出ているんじゃないですか?
伊藤P:多分あると思います。……(笑)
佐久間:感動的な退職ラジオが、じじいの下ネタに(笑)。「自分の代表作がパロディーにされてうれしい」じゃないよ!
この他にも、佐久間と伊藤Pが初対面した時のハプニング、食事中に泣きながら仕事の話をしたときのこと、佐久間から退職報告を受けた時のこと、最近上司から怒られたことや、お互いに今だから言える直してほしいところなど、テレビ東京での思い出を時間の限り回顧。
最後に、送り出す2人から佐久間への手紙を読む、という感動的な流れになったが、急に伊藤Pが「読みたくない」と辞退。その理由について「泣いちゃうから……」と述べると、佐久間Pが「泣いちゃうから読まない? 何しに来たの!?」と笑いながら突っ込み。
三宅Pが書いた手紙も、読むと4分半もかかると言うと、佐久間が「だれが聞くんだよ!」と嘆き、ここでタイムアップ。結局、2人が書いた手紙は読まれずに終わった。
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番組情報
元・テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行が、ニッポン放送の「オールナイトニッポン0(ZERO)」に挑戦! フリーのテレビマン、45歳で既婚者、娘がいる脱サラおじさんが、一生懸命しゃべります。最年長パーソナリティがお送りする「メディアミックス ラジオ番組」です!
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