松井秀喜は「タイミングずれてたのにバックスクリーン右に」 “唯一無二”の対戦を里崎智也が振り返る

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ショウアップナイター エピソード55
<エピソード8~里崎智也が発見!? ロッテが日本一になる法則~>

~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~

ショウアップナイター解説者の里崎智也が、現役時代1度だけ対戦したときに実感した松井秀喜の凄さ、そして自身が見つけ出したという、所属の千葉ロッテが日本一になる“法則”を明かした。

松井秀喜は「タイミングずれてたのにバックスクリーン右に」 “唯一無二”の対戦を里崎智也が振り返る

プロ野球 オープン戦 ロッテー巨人 2回表無死、右中間に先制のソロホームランを放つ松井秀喜 (捕手は里崎智也) 撮影日:2002年03月25日 撮影場所:千葉県・ 千葉マリンスタジアム  写真提供:産経新聞社

今年2021年、55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その解説者である里崎智也が、ショウアップナイター「55周年特別広報大使」の松井秀喜との現役時代の対戦について振り返った。

「松井秀喜さんと、僕はオープン戦で1回対戦したことがあるんですよ。2002年、プロ入り4年目の時ですね。その時のピッチャーは藪田安彦さんだったかと思います。バッターは、振るときのタイミングがずれるとだいたい見逃すか、打ってもファウルなんです。だから左バッターだったらタイミングがずれて、打ったら3塁側ベンチとか3塁側のスタンドなど真横に飛んでいく感じなんですが、松井さんはインコースのストレートを、タイミングがずれてたのにバックスクリーン右に運びました。後にも先にも、こんな体験はあの時だけです。自分が未熟で分からなかったのか松井さんが凄かったのかは今となってはわからないですけど、その時の感覚としてはもう絶対振り遅れたと思ったのに、もしくは振らないと思ったのに、予備動作もなく、いきなりバットが出てきて……。バット折りながらヒットとかならまだわかるのですが、バックスクリーン右にホームランですよ。さすがだなと思いました」

松井秀喜は「タイミングずれてたのにバックスクリーン右に」 “唯一無二”の対戦を里崎智也が振り返る

ニッポン放送ショウアップナイター解説者 里崎智也氏

つづいて里崎は、自身の開幕戦にまつわるジンクスを明かした。

「開幕戦でチームの初ヒットを僕が打ったら日本一になるというジンクスがあったんです。2005年は7番でスターティングメンバー、対するピッチャーは岩隈久志だと思います。そして、2010年は8番でスタメン、ピッチャーは涌井秀章だったと思いますが、両年とも僕がチーム初ヒットなんですよ。2010年、日本一になってそれに気が付きました(笑) だから2011年以降、僕より先に誰かがヒット打ったら『あ~終わったな……』と思いました(笑)

これって凄い事が重ならないといけないんですよ。当たり前ですが、下位打線の僕まで全員ノーヒットでないといけないんですよ。そして、打順がまわってきたときの1打席目にヒットを打たなければいけないので、この2個の難しいハードルをクリアしなければいけないんですよ。ただ、僕までノーヒットでまわってきたことが現役生活16年のうちこの2回しかありませんでしたけどね」

千葉ロッテマリーンズを2度の日本一、そして2006年のワールドベースボールクラシックで侍ジャパンを世界一に導いた里崎智也ならではの鋭い“分析力”が垣間見られた。

松井秀喜は「タイミングずれてたのにバックスクリーン右に」 “唯一無二”の対戦を里崎智也が振り返る

ショウアップナイター エピソード55

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連載情報

ショウアップナイター エピソード55

ニッポン放送「ショウアップナイター」55周年を記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく

2021年、放送開始から『55周年』のシーズンを迎えるニッポン放送の看板プロ野球中継番組「ニッポン放送ショウアップナイター」。記念となる一年に『55!!(GoGo!!)みんなのプロ野球 』をシーズンキャッチとして、55 周年にちなみ55の企画をお届けしていく。
ニッポン放送ショウアップナイターHP:https://baseballking.jp/showup

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