経済アナリストの森永卓郎が4月21日(水)、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。夕刊紙・東京スポーツに対して熱いエールを送った。
独自のスクープで人気を集める夕刊スポーツ紙の東京スポーツ(東スポ)。だが、このほど全社員350人のうち100人をリストラすることが週刊文春により報じられた。東スポは最盛期、年に4回もボーナスが支給されるほど高給で有名だったという。その東スポにいったい何が起きたのか。森永がその行く末を案じた。
垣花:東スポはじめ駅売りの夕刊紙は大変なようですね。
森永:(コロナ禍のリモートワークで)通勤電車に乗っている人が3割ぐらい減っているので。宅配はいいけど、駅で買う新聞は会社に行かない日は買わないものね。
垣花:東スポの売りといえば、駅のキヨスクに差さっている東スポの束を見て、面白い見出しについ惹かれて買ったりするわけじゃないですか。「UFOが電柱で充電した」みたいな。
森永:「河童発見」とかね(笑)。でも、これで勢いが弱っちゃうのを私はとても心配していて。私は今20個ぐらい連載を書いているんですが、今まで30年ぐらい書いてきて、私の原稿を1文字も変えずに載せ続けているのは東スポだけなんです。東スポは何を書いてもそのまんま載せてくれる。つまり、憲法の表現の自由を唯一守っているのが東スポなわけですよ。
垣花:僕が2年前にニッポン放送をやめた時も、一番最初に取り上げてくれたのが東スポなんですよ。明るい編集部で、編集長もめっちゃいい人で。いいところだなぁと思いましたもん。
森永:だから、東スポの窮地を救うために一発スキャンダルを起こしましょう(笑)。そしたら東スポの売り上げが回復して、また元気な経営になるじゃないですか。
垣花:そんなことをしてまで東スポを救いたくない(笑)。でも、東スポも含めて夕刊紙には頑張ってもらいたいですね。エッヂの効いた記事を載せる媒体がなくなるのは問題ですよね。
森永:いろんな意見があるというのが正しい世の中なので。東スポ頑張れ! 私をリストラしないで。
垣花:一般紙は電子版に活路を見出していますよね。でも、東スポは電子版で過去のアーカイブを見るようなタイプじゃないですものね。
森永:アーカイブ化することによって、最近の一般紙はいろいろとうるさいですね。原稿に赤字(=直し)がたくさん入ってきたり。そうすると当たり障りのない記事になってしまうので、東スポにはぜひ当たり障りの“ある”記事を続けて欲しいと思います。
森永は東スポを「表現の自由を唯一守っている新聞」と高く評価し、今後もユニークな紙面づくりを続けることを期待した。
番組情報
ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!