「垣花正 あなたとハッピー!」(12月9日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。日本が経済回復するためには、年末年始を日本国民が外出を控え、一斉に自宅に引きこもることだという持論を展開した。
「新型コロナワクチンがすべてを解決する」というシナリオは非現実的~一般の人が接種できるのは6月過ぎ
10月中旬から感染第3波が始まって毎日、過去最多を更新しています。最近では重症者、死亡者数も過去最多ということで状況は確実に悪化して来ています。このまま行くと医療崩壊が起きて病院が患者を受け入れられなくなります。ワクチンについて、日本人の治験が始まっていますが、厚生労働省は最初の接種が年度内に始まればいいと言っているので、一般の人が接種できるのは、6月過ぎになると思います。みんなが接種して集団免疫が確立するのは1年先くらいではないでしょうか。ワクチンがすべて解決するというシナリオは非現実的だと思います。
新型コロナを国民の巣ごもりで抑える
「副作用がどれだけ出るかは、1年~2年追いかけないとわからない」と医療関係の人は言います。だから私は「新型コロナを抑え込む」という方法がいいと思います。10月23日に政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会で、「年末年始の休暇を17日間に拡大したらどうか」という話が出ました。その後、西村経済再生担当大臣が「17連休というのも一案だ」と発言したと報じられ、このニュースが駆けめぐって、「17日間も休めるわけないだろう」と大論争になりました。
一斉にみんなが家にいれば収束させることは可能
分科会が「休暇分散」と言い出したのは、「17連休にして巣ごもりしろ」ということを見据えていたのではないかと思います。大阪の吉村知事や松井市長は、「年末年始の帰省はどうしてもという人以外は控えてください」と言い始めています。ここで足並みをそろえないと意味がありません。一斉にみんなが家にいれば収束させることは可能だと思うのです。
巣ごもり資金「1人10万円」を支給
まず国がGo To トラベルを止めて、「17連休を家で過ごしてください」と言って、巣ごもり資金は1人10万円出せばいいのです。12兆円でできます。第3次補正よりも少なくできます。17日間、経済は止まるかも知れませんが、コロナを収束できれば、その後V字回復できるのです。これは早く決めなければいけません。
なぜ「Go To トラベル」を止めないのか
東京都医師会会長の尾崎さんも明確に「Go To トラベル」を止めて欲しいと言っているのにも関わらず、それでも止めないのはなぜかと思います。北海道に自衛隊が行くのですよ、大阪にもたぶん行きます。それで延長という感覚が私には理解できません。
日本だけが抑え込まないのはなぜか
韓国は感染者の発生件数が日本より桁違いに少ないのですが、自粛させて封じ込めを狙っています。韓国も台湾もベトナムも中国もみんな抑え込んでいるのに、日本だけ抑え込まないのはなぜかと思います。
番組情報
ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!