ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月26日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。東京都が飲食店などに時短営業を要請したニュースについて解説した。
東京都が飲食店などに28日からの時短営業を要請
小池都知事)23区、そして多摩地域の各市町村において、酒類の提供を行う飲食店、カラオケ店に対し、営業時間を朝5時から夜10時までへの短縮を要請いたします。期間でありますが、11月28日土曜日0時から、12月17日木曜日24時までの20日間といたします。全面的にご協力いただいた場合は、一律で40万円の協力金を支給する予定であります。
飯田)11月25日の小池都知事の臨時会見のコメントをお聞きいただきました。島嶼部を除く東京都全域でこの自短要請が行われるということです。
「Go To」をどのように使うのか~観光地側にお金を回すべき
鈴木)「Go To」自体が悪者になってはいけないと思います。いろいろ分野がありますが、コロナで最も影響を受けているのは観光業です。今年(2020年)1月の春節前がスタートですから。「ここを何とかしなければ」という政策は当然ありですよね。私はGo To は行く人よりも、観光地側にお金を回して、そこでいろいろな感染対策や従業員の給料の補填、それからクーポンの工夫など、「安全ですから来てください」という、そちら側にお金を落とすべきで「Welcome To」にするべきだというのが私の主張です。まだ言っているのかと飯田さんに言われそうだけれども。Go To はGo To で私は意味があると思います。だから、そのメリハリや、どのように使うのかというテクニカルな問題だと思います。
小池知事が憮然とした表情で官邸から出て来たワケ~事前の打ち合わせや情報交換がなかった
鈴木)私が気になるのは、東京都と国の関係です。もっと言えば、小池知事と菅総理の関係。この連携が気になります。24日、2人が会談をしました。小池さんが官邸に行きましたが、実質、わずか10分ですよ。
飯田)入ったと思ったらすぐ出て来た。
鈴木)15分と言われているけれども、エレベーターで上がって行く時間や、部屋に入って総理を待って、総理が来てということになると、実質10分でしょう。そこでいったい何が話されたのか。出て来た小池さんは憮然としているし。小池さんの側近に聞いたところ、今回のGo To に関して、国は、北海道と大阪とはうまく連携していたけれど、東京都に対しては、国の方から事前の打ち合わせや、情報交換がほとんどなかったということです。
飯田)ほお。
鈴木)東京都の職員が「結局また東京外しかよ」と怒っていました。そういうものを代弁する形で小池さんが、「ちゃんと情報交換しましょうよ」と念押しに行ったのです。おそらく菅さんは、「そんなことないと思うけど」と言って、でも「これから協力して行きましょう」という感じで終わっているのでしょう。ちょっとよろしくない空気です。25日に注目されたのは、Go To について、小池さんが夕方の会見でどのように触れるかでした。「国がお決めになること」とまたなっていますよね。
飯田)そうですよね。
非常に難しい小池知事と菅総理の関係~しわ寄せは都民に
鈴木)昔からいろいろな経緯はあるのだけれども、コロナに関しては、菅さんと小池さんの大人の関係というものがないと、結局都民にしわ寄せが行ってしまいます。
飯田)二階さんを介して会食をしたと言われていますが。
鈴木)二階さんはつないでいるのだけれども、無理ですよ。私が取材している感じだと、なかなかこの2人は。
飯田)ご飯を一緒に食べるだけでは、雪解けにはならない。
鈴木)ならないし、来年(2021年)は都議選があります。
飯田)なるほど。
鈴木)自民党と都民ファーストでバチバチにやるわけだから、2人で仲よく握手というわけには行かない。いろいろな事情があるのはわかるけれども、ここで何を最優先すべきか、それは連携しかないのだから、東京都がいろいろ止めるのであれば、「補償は国がやりましょう」と言うべきです。これは北海道、大阪でも言えることだけれど、連携をしっかりして欲しいです。
飯田)財源は2次補正の予備費が7兆円くらい残っているはずですからね。
鈴木)あるのですよ。どうするのだろう。3次補正の原資にするという噂もあります。そういうことが出て来るというのはおかしいでしょう。早く使い切るべきです。
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