企業倒産ラッシュは新しいビジネスのチャンス~森永卓郎が解説
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経済アナリストの森永卓郎が、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への影響について解説した。
帝国データバンクが、今年の企業の倒産件数について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で7年ぶりに1万件を超すとの見通しを明らかにした。倒産の集計には入らない自主的な休廃業などは、2万5千件にのぼる見込みとのこと。
5月20日のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演した森永は「これから倒産する企業はもっと増える」としながら「この状況は100年前とよく似ている」と話した。
『1920年、当時の日本は第一次世界大戦が終わり、好景気に沸いていたんですが、その特需がばたっとなくなり、いまのような大倒産時代が訪れました。銀行で取り付け騒ぎが起こるような、まさに大恐慌という状況でした。
そんな中で、経済は二極化しました。一つは、資金に余裕のある財閥が潰れた企業のマーケットをどんどん吸収して一気に巨大化しました。
ただ、その一方で新しい企業も多く生まれました。たとえば、クリーニング屋さんの白洋舎。それから、江戸むらさきで有名な桃屋、この時は瓶詰のらっきょうでした。それから、スケッチブックで有名なマルマンも創業しました』
『こないだ、1920年ごろの日本の写真をみたんですが、みんな着物を着ているんです。筆で半紙に文字を書いているような文化だったんですが、(この1920年の大倒産時代を機に)日本人のライフスタイルがガラッと変わったんです。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止を受けて言われている“新しい生活様式”。私はたぶん、新しいビジネスのチャンスが来ていると思います。在り方をガラッと変えることが大切かもしれません』
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