新型コロナ感染拡大による倒産企業が増加~早急に補正予算案通過を
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月28日放送)にジャーナリストの有本香が出演。日銀の2回目の金融緩和決定について解説した。
日銀が2回連続で追加の金融緩和を決定
日本銀行は27日に金融政策決定会合を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済状況の急速な悪化に対応するため、前回3月の会合に続いて追加の金融緩和を決定した。
増え続ける倒産企業
飯田)国債の積極的な買い入れについて、いままでの制限をなくしたというところを、各紙が一面トップで書いています。
有本)私たちとしては待ち望んでいたところだと思います。国もいろいろな対策を打ち、それによって財政出動をするけれど、それだけでなく、お金を出さなければいけないということです。これを制限なく、というところまで踏み切ったことは非常に大きい決断だったと思いますし、これで何とか企業を支えることができればと思います。しかし、よくないニュースも入っていますね。
飯田)倒産の件数を見ると、3月は740件ほどとなっています。4月の直近の数字も出て来ていますが、時間を追うごとに増えています。
有本)そうでしょうね。いままではあえて厳しい言い方をすれば、もともとの財務体質がどうだったのかというところで、倒産にまで至ってしまう会社が多かったのですけれど、ここから先は、それまで健全な経営状況であった会社でも、これだけ収益がないと厳しいですよね。企業の社債やCP(コマーシャル・ペーパー)を買い入れる枠も20兆まで拡大するということです。政策を総動員して支えて行くということだろうと思いますので、何とか早くこの効果が行き渡るのを祈るしかないですね。
持続化給付金の申請手順~いままでの交付金などと比べ簡素に
飯田)国会は補正予算の審議が27日から始まって、28日から委員会で実質的な審議が行われるということですけれども、これも30日をめどにとなっています。ここも早くやらなければいけません。
有本)本当に実質的な審議になればいいのですけれども、実質を伴わない審議をされたら、国民としては怒り心頭になりますよ。審議がどちらでもいいと言うと語弊があるけれど、変なことで足の引っ張り合いをするのであれば、時間がないので早く補正予算を通して欲しい。既に発表されている中小企業向けの持続化給付金がありますが、27日にサイトで申請手順などが発表されました。これについても梶山経済産業大臣が、「早ければゴールデンウィーク明けには給付する」と言っているわけです。ただし、それも予算が通ればということですから、早く予算を通してもらって、申し込む人は申し込んで、できるだけ早くにお金を貰ってつないで行かなければどうしようもないですよね。
飯田)持続化給付金のホームページで手順などを見ると、驚くほど簡素ですね。
有本)いままでの役所が出す交付金や助成の複雑さを考えると、極めてシンプルにしてあって、使いやすくなっていますね。
飯田)2019年の確定申告書と、収入が減った月の帳簿と、あとは振り込んでもらう銀行口座の通帳のコピーがあれば。
有本)減ったということが証明できればいいだけだし、申請の期間も十分とるということを言っていますから、多くの人がこれを利用してつないで行ければいいと思います。
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