テリー伊藤が、記者会見拒否問題で物議を醸しているテニスの大坂なおみ選手にエールを送った。
5月31日(日本時間6月1日未明)、女子テニスの大坂なおみ選手が自身のTwitterアカウントで、現在出場中の全仏オープンのシングルス2回戦を棄権すると表明した。1回戦に勝利した後、コート上でのインタビューには応じたものの、試合後の記者会見は拒否しており、拒否する違反が続けば失格となる可能性を通告されていた。
テリー伊藤はこの前日5月31日のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演、棄権の表明前、今後の動きが注目されていた大坂選手についてコメントしていた。
「昨日(日本時間5月30日)も僕はライブ(生中継)を見ていたんですが、笑顔でちゃんとしゃべっているんですよ。だから、このまま会見場に行くのかなと思っていたら、拒否したということで。1万5000ドルのお金を罰金として払うんです。それこそ60億円も収入があるから、そのぐらいなんて事ないという方もいらっしゃいますが。
団体競技に属している人がいますよね。例えば野球だとしたら、周りの仲間が「お前、そんなことするんじゃないよ」と言うのかもしれないけど。1つ問題なのは、個人でやっている人は、同僚からアドバイスを受けるというようなことがないから、意外とテニスプレーヤーというのは生き様が大変だなと思うんです」
「とはいっても、(大坂選手は)女性として今はナンバー1ですよ。スポーツ選手として。ということは、本当はここで大坂さんも格好よく、ニューヨークヤンキースにいた松井秀喜選手みたいに……。
僕は松井選手のインタビューを聞いたことがあるんです。「松井さん日本ではホームランバッターですよね。メジャーでは何でホームランを打てないんですか」。そういう失礼な質問が来た。でも、そういう辛辣な質問に対して笑顔なんですよ。「いやいや、これから頑張りますよ」という感じで」
「そういう意味で言うと、(大坂選手は)プレーヤーとしてはすごいかもしれないけれど、人間的な成長としてはまだまだ(これからできる)と思う。もう一つは彼女の中で、黒人の差別問題などで社会意識が高いですよね。その社会意識の高い感覚で記者会見で色々聞かれて、『2時間も3時間もプレーした後で、そんなこと聞かないでよ』という気持ちがあるかもしれないけれど、それもサラッと答えることで、また彼女の人間的な成長を感じると思うんです」
大坂選手のプレーヤーとしての素晴らしい才能や、社会問題に対する意識の高さを評価しつつ、さらにもう一段の成長を期待するテリー伊藤だった。
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