タレントの青木さやかが、6月13日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。母親との長きにわたる確執について青木が明かした。
テレビ番組での共演をきっかけに、プライベートでも会うような仲だという戸田と青木。人生の節目を傍で見てきたということで、戸田は青木について「とにかく一緒にいてずっと見てきたから、共に生きているような感じがあるんだよね」と表現。
青木は先月5月に、エッセー集『母』(中央公論新社)を発売。母のことが嫌いだったことや、自身がギャンブルに溺れた日々のことなどを綴っている。番組でも、母との確執ができたきっかけや、また、青木自身が母親になっても、実母への嫌悪感が変わらずに残っていたことを語った。
戸田:『母』というタイトルの本ですが、業界でも知らなかった人が多いと思うけど、青木ちゃんがお母さんと確執があったこととか、ギャンブルにはまっていたこととか。
青木:パチンコが大好きで……。
戸田:それは私はよく知っていたんだけどね。そんな孤独を綴った『母』がベストセラーとなっています。元々、婦人誌『婦人公論』のWebサイトで連載されていたそうで?
青木:40年もの母との確執を書きまして。母は2年前に亡くなっているんですが、ホスピス(最期の時をその人らしく暮らせるように支援する施設)に入った時に仲直りを決行するんですが。そのエッセーが本当に大きな反響があったんです。私と同じように苦しんでいる方が多いんだなぁと。
戸田:青木ちゃん自身がお母さんになったことと、お母さんに対しての感情って……どうなの? 私には子どもがいないから、その辺がよく分からないんだけども。
青木:親元を離れたら感謝ができるとか、あと、子どもが自分に生まれた時、親に感謝できるんじゃないかと期待していましたが、どっちも期待は外れたという感じで。
戸田:うん、うん。
青木:自然に母に感謝するとか、好きになっていくことができなかったんです。だから子どもが生まれたからといって、母との関係性は特に変わりませんでした。そこではなかった、という感じですね。
戸田:珍しいことと思うかもしれないけど、実は意外と、そういう人がいると。子どもができても、ね?
青木:そうですね。生まれたばかりの娘を母が抱いているのを見た時に、一番最初に思ったのは「触らないでほしい! 私の大事なものに!」という感情がワーっと湧き上がってきて。だから、よほど根深いんだなと思って、自分でもショックを受けました。
自分に子どもが生まれて親の立場になったら母親に感謝できる、そんな世間の定説を期待していたが、全くそういった感情は芽生えなかったと語った青木。親への感謝どころか、わが子を抱く実母に『触らないでほしい! 私の大事なものに!』という感情が芽生えたそうだ。
この他にも番組では、癌を告知されたときのことや、自身の離婚、両親の離婚についても吐露。青木は両親が離婚し、自身も離婚を経験しているが、実は戸田も両親の離婚、自身も離婚を経験している。戸田は「十人十色でいろんな家庭、家族があって、絶対にこうだっていうのはないと思う」と述べ、2人とも互いの意見に「うんうん」と同調するだけでなく、自分が経験して感じた思いや、どんな行動をしたかを語り合った。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。