戸田恵子「私は一度も泣いたことありません」劇団・薔薇座の野沢那智にしごかれた日々を明かす

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5月23日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に、数多くのミュージカルを手がけている、舞台演出家の小林香がゲスト出演した。

小林は東宝株式会社にて帝国劇場、シアタークリエの演劇プロデューサーとして活動後、舞台演出家として独立し、脚本家、作詞家としても活躍。戸田も出演したシアタークリエのこけら落とし公演、三谷幸喜作『恐れを知らぬ川上音二郎一座』では、初の女性プロデューサーとして公演に携わっている。

番組では、戸田が入団していた劇団「薔薇座」での辛い思い出、小林は演出家として心掛けていることを語った。

戸田:演出家というと、昔のイメージだと灰皿を飛ばしたり、役者を詰めて詰めて泣かす、みたいなイメージを持っている人も多いかと思いますが……実際にそういう人もいるわけで。小林さんは、こういう古い体質みたいなものをどう思われていますか?

小林:実はそういう演出家の方にあまりお目にかかったことがないんです。逆に、戸田さんはそういう方とのお仕事は?

戸田:劇団「薔薇座」の野沢那智さんは、そのタイプです。物が飛んでくるタイプですね(笑)

小林:ああ、そうですか(笑)

戸田:稽古場はピリッとしているの。もう、本当に息が詰まる!

小林:泣いたことありますか?

戸田:私は一度も泣いたことありません。でも、泣いている人はたくさんいます。なんか、何と戦っていたんだろう? って、よく分からないけど、まぁ、物が飛んでくる、寝ないで朝まで稽古をする、みんな声が出なくなる……。何だったんだろう? っていう感じでね。

小林:でも、それがあってこその……。精神鍛錬の場だったんですね。

戸田:本当にそうですね。何も怖いものはない、強くなったと思います。今はね、そんな人はいなくなったと思います。私は、和気あいあいとやるチームが好きです。

小林:そうなんですね。

戸田:小林さんはお子さんがいらっしゃるんですね?

小林:3歳6か月の息子がいます。子供が生まれてから、というわけではないんですが、稽古って演出家が止めるまでずっと続いてしまうもので。

戸田:そうですね。

小林:演出家でもある、坂東玉三郎さんとご一緒させていただいた時に「演出家はキャストやスタッフの、裏の人生も演出しないといけないんだよ」と教えてくださって。

戸田:それはどういうことなんでしょう?

小林:休憩時間とか休むことを大切にしたり、食事をしっかり取ることとか。そういうことにも目を配って、例えば、休憩時間にいろいろと話しかけられて休めなかった人がいたら、休憩時間を延ばすとか。舞台の上だけじゃなく、舞台の裏のこともしっかり演出していかないといけないよ、とアドバイスしてくださったんです。

戸田:うんうん。

小林:私も息子が生まれてから、息子をこども園に預けながら仕事をしているので、決めた時間はしっかり守るということを、自分に課して稽古をしています。

演出家として、キャストやスタッフの舞台裏まで気を配ったり、日々、このシーンは必ず終わらせる、と予定を決めて稽古をしているという小林。これをアドバイスした坂東玉三郎について「本当にもう、出会えて良かったなと思っています」と語ると、戸田も「まさにその通りだと思います。みんな、それぞれあるわけだから、休憩は本当に大事だなって私もいつも思っています」と同調した。

この他にも番組では、小林のその異色の経歴や、師である演出家・謝珠栄からの学び、ミュージカルの魅力についても語った。

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。


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