6月19 日、三鷹市芸術文化センターにて 2022 年公開予定の映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」の製作発表記者会見が行われ宮本茉由、安藤政信、白須慶子、岡本あつこ等が登壇した。
宮本茉由、映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」製作発表記者会見に登場
本作は、太宰治のベストセラー小説である「斜陽」の執筆 75 周年記念映画として製作される。
主人公・島崎かず子役を務める宮本茉由(26)は、2016 年にオスカープロモーション主催「第1 回 ミス美しい 20 代コンテスト」で審査員特別賞を受賞したのちに CanCam の専属モデルに抜擢、2018 年にはドラマ「リーガル V~元弁護士・小鳥遊翔子~」で女優デビューを果たした。その後数々のドラマに出演し、7 月から放送されるドラマ「ボイスII 110 緊急指令室」にも出演することが発表され女優として注目を集める中、初めての映画出演でいきなりの主演を務めることになる。
自らが選んだという純白な衣装に身を包み登場した宮本は「まだクランクイン前なので島崎かず子を演じさせて頂くという実感が湧いていないのですが、素敵なキャストの皆様と今日顔を合わせて、撮影がとても楽しみです」と意気込みを語った。
共演をする安藤からは宮本の印象として「駅などでCHOYAの梅酒の看板をよく見ていて、この人綺麗な人だなぁと思っていたらまさかその方と芝居で一緒になることになるとは」と話し、監督を務める近藤明男氏からは「こんな綺麗で素敵な女優さんが日本にいるのかと驚いた」と大絶賛されていた。
会見後の囲み取材で、初めての映画出演で主演を務めることについてのプレッシャーを聞かれると「太宰さんの『斜陽』も含め色々な作品を改めて読ませて頂いて、今日お墓参りもさせて頂いたのですが、ファンの方々がたくさんお参りをされていて、時代を超えてこんなにも多くの方に愛されている方の作品に携わらせて頂くことができると思うと、さらに緊張感が増しましたが、改めて頑張ろうと思いました」と桜桃忌となる本日にお墓参りをしたことも明かした。
大学時代に文学部に所属していたという宮本は『斜陽』について「一人ひとりの人生がすごく繊細に描かれていて、かず子もそうですし上原や没落していく家族の人生が描かれていますが闇だけではなくてちゃんと光もあってそこが素敵だな思っています」と自身の感想を話した。
役作りについては「まだクランクイン前で役作りをしている途中ですが、かず子が貴族だ ったこともあり母のことを『お母さま』と呼ぶんですけど『お母さま』なんて言い方はや っぱり慣れていなくて家で実際に母に『お母さま』と呼ぶ練習をしています。普段は『ママ』と呼んでいるので……撮影が終わるまでは『お母さま』と呼び続けます!」と可愛らしいエピソードで記者の笑いを誘った。
最後に改めて意気込みについて「太宰治さんを愛している方、『斜陽』を愛している方、まだあまり詳しく知らない方にも見たいと思って頂けるような、そしてこの作品を通して、改めて太宰治という人を好きになってもらえるような作品になるよう、精一杯頑張りたいと思っています」とコメントし、会見を終えた。
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