ヨット太平洋単独無寄港横断に成功、さらにヨットでの日本帰国を果たし“往復”の太平洋横断に成功した辛坊治郎が、自宅への帰宅後に妻に指摘されて気づいたことを明かした。
ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、番組パーソナリティの辛坊治郎がヨット太平洋単独無寄港横断に挑戦している間、“スペシャルパーソナリティ”たちが“留守番”をしてきたが、そのままヨットでの帰国を目指すこととなり“留守番”は延長。そして、辛坊に持たせた衛星携帯電話へ毎回必ずかける「生存確認テレフォン」と題した企画も継続してきた。
そして8月24日(火)午前9時19分、ついに大阪の淡輪ヨットハーバーに入港し無事日本への帰還を果たし“往復”の太平洋公開に成功した辛坊であるが、船のメンテナンスや自身のメンテナンスもあるため、番組への“即復帰”とはならず、引き続き辛坊の携帯へ電話をかけていくこととなった。
そこで、帰還の翌日・8月25日(水)の午後5時、この日スペシャルパーソナリティを務める吉田尚記アナウンサーとアシスタントの増山さやかアナウンサーは電話を掛けた。
すると辛坊は、電話がかかってくるのをすっかり忘れていたようで、電話に出て2人から呼びかけられて気づいたとのこと。到着した港でそのまま船内に泊まったものの、あけてこの日は自宅へいったん戻ったと説明し、自室からの電話出演となった。その流れもあって辛坊は、「うちのカミさんがびっくりしてたんですけど……」と、この自室での妻とのやりとりを明かした。
「自分の部屋が2階にあるんですよ。西向きなんですね。それで、机の上にいっぱい乗ってた郵便物を部屋に入って普通に仕分けしてたら、うちのカミさんが入ってきて言うんです。『さすがに太平洋にいただけのことはあるわ』って。『なんで?』って聞いたら、『こんな暑い部屋、ようおらんわ』って言って(笑) エアコンもつけずに部屋にいたんだけど、そんなに暑い感じがしないんですよ。太平洋の熱帯のど真ん中で、船の中で焼かれていたときの暑さに比べてたらそんなもん全然、え? 涼しいじゃん! くらいな感じで。あの熱帯の赤道直下……直下よりちょっと北だけども、でもあの暑さは尋常じゃないですね。
でもやっぱりね、言われて気が付いてね、エアコンつけたんですよ。……涼しいね、エアコンは!」
聴いているだけで汗が出てきそうな話に、東京のスタジオからは思わず「つけた方がいいですよ! 熱中症で死んじゃいますよ。せっかく日本に着いたのに」とアドバイス。
すると辛坊は……
「いやいや、だから逆にあの太平洋の船の中で、よく熱中症で死ななかったなと思ってね。それがちょっとね、今から考えると、それもゾッとするよね。ものすごく揺れるから……やっぱり貿易風帯で安定してるっていったって、ローリングっていうやつは左右の揺れはたまらないから、多分それで感覚が麻痺してたのかもしれないけど、尋常な暑さじゃなかったもんね」
……と、あまりに過酷な環境の中での理解を越える身体の順応性を、冷静に振り返っていた。
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