フリーアナウンサーの古舘伊知郎が9月26日の『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』に出演。生放送という限られた時間の中、マシンガントークを展開した。
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古舘伊知郎、笑福亭鶴瓶
数々のMC陣を独自の視点から分析した著書、『MC論 - 昭和レジェンドから令和新世代まで「仕切り屋」の本懐 -』(ワニブックス)の中で、鶴瓶には“家族感”があると分析した古舘。『報道ステーション』(テレビ朝日系)への出演終了後に『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK総合)へ出演した時に見た鶴瓶の“やり口”に大変驚いたという。
というのも、『家族に乾杯』は、その土地を歩きながら出会った地元住民にアポなしで話しかけていく番組のため、普通ならば「すみません、NHKですけれども……」「ちょっといきなりでごめんなさい!」と自分の立場を表明するもの。しかし鶴瓶は会った途端に「何やってたん?」と、相手側に立った声かけをするという。そうやって話しかけられた方は、まるで息子が帰ってきたような“実家感”を覚えると分析。
この、するりと懐に入り安心感を与える“やり口”のことを古舘さんは、「愛溢れるオレオレ詐欺」だと例えた。鶴瓶は「そんなつもり全くない」と笑っていたが、話しかけられ家に招いた側も嬉しそうな様子に幸福感を得て、「あれは自分には真似できないとハッキリと割り切れました」と古舘は語った。鶴瓶は「真似なんかせんでも」と、それぞれのやり方を肯定しているが、古舘の方は鶴瓶の爪の垢を煎じて飲もうと、エピソードを話す前に自らが先に笑うことで客席の笑いを誘う独特の間を真似してみたりなどしたという。
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画像を見る(全2枚) 古舘伊知郎、笑福亭鶴瓶、上柳昌彦
そんな鶴瓶と古舘が初めて会った時の話から、スポーツアナウンサーとして参考にした原点となる人物の話、追っかけ続けたみのもんた、MC陣の分析などなど、とにかくノンストップの1時間半となった。