10月21日(木)深夜、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルと村上がパーソナリティを務めるラジオ番組「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週木曜27時~)が放送。野田と村上が、ゲストに登場したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹とともに『純文学』にまつわるトークを繰り広げた。
今回はゲストに、ピースの又吉直樹が登場。以前の放送で野田は、占い師のLove Me Doに占ってもらった際、「10年後に芥川賞を取る」と言われたことを告白。それを受けて今回は、2015年に小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉をゲストに招いて話を聞いた。
芥川賞は純文学作品を書いた新人に与えられる文学賞だが、現状占いで「取る」と言われただけで作品を書いていない野田は、まず『純文学とは?』というところから又吉に質問した。
野田:純文学って何ですか? そもそも、純文学って何のことを言ってるんだろうって……。
又吉:そこはもちろん、「絶対にこうや!」っていう定義はないんですけど、基本的には、実験的であったり、文体とか文章によって何かを表現したりしているというか。だから物語をただ語るだけではなくて、そこに独自の発想なみたいなものがいる。
村上:「こんな文章見たことない!」って思わせるってことですかね。
野田:えっと……(芸人で例えると、純文学とは)ペナルティさんですか? それともジャルジャルさんとか……何ていうか、コントとして深いというか。
又吉:ジャルジャルとかマヂカルラブリーは、純文学やと俺は思う。
野田:えっ!?
又吉:ペナルティさんは『エンターテインメント小説』っていう風に分類されるかもしれないけど、ワッキーさんがたまにコントの中で見せる表情とか面白い顔は、あれはもうゴリゴリの純文学。
野田:それは純文学なの!?
村上:ちょっとやっぱり(理解が)難しいなぁ……。
野田:(ワッキーのギャグの)“半分マン”とか、あれは純文学ですか?
又吉:それを学生さんとかが真似してやったら、それは純文学じゃないんやけど。ワッキーさんのやる“半分マン”とか“芝刈り機”って、「そこまでちゃんと二の腕を震わさなアカンねや」とか、あの姿勢の良さとか表情とか、「誰が見てんねん」ってとこまでしっかり世界を構築させるやん。そこに妥協がないやん。
野田:は~……そういうことか。
又吉:そこまでやってることを知ると、みんなちょっと引く可能性もあるくらい。ご本人がそこまで意識してるか分からないですけど、自然にそうなってるのは純文学。
純文学について、2人の質問に答えた又吉。2人が『M-1グランプリ』で披露した吊り革のネタも又吉曰く純文学であるとのことだが、現在、純文学であるかどうかという点は、あまり線引きされない傾向にあるとも語っていた。
また、その後のトークでは、野田が今後執筆するとしたらどんな題材にするかという点について、又吉に相談する場面も。過去に郵便局でバイトしていた野田は、その経験を小説にできないかと話し、構想を膨らませていた。
番組情報
2020年の賞レースを最もざわつかせたお笑いコンビ・マヂカルラブリーが、木曜のオールナイトニッポン0を担当します! “あれはラジオじゃない”って言われないように精いっぱい喋ってます。是非お聴きください!
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