11月18日（木）、ニッポン放送「上柳昌彦　あさぼらけ」が放送。この数時間前に、乃木坂46の新内眞衣がグループからの卒業を発表したが、その発表の場となった番組「乃木坂46のオールナイトニッポン」に上柳が出演して“サポート”をしたことを振り返った。

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2016年3月から「オールナイトニッポン0(ZERO)」「オールナイトニッポン」で、およそ6年間にわたってパーソナリティを務めてきた新内が、グループからの卒業発表の第一声を「ラジオ」で伝えた。それが、11月17日（水）深夜25時から生放送された「乃木坂46のオールナイトニッポン」。この生放送の場に、上柳も立ち会ったのだが、今回の「あさぼらけ」では、まずその“事情”を説明した。

「新内ちゃんが、今日（『乃木坂46のオールナイトニッポン』で）ご自分の乃木坂46の卒業を発表したんですね。来年（2022年）の1月ごろまで（活動する）ということで。だから、『オールナイトニッポン』（のメインパーソナリティを）もあと10回ぐらいということなんですが、それを1人で語るということについて、新内ちゃん、そしてスタッフの皆さんがいろいろと考えて。新内さんが『いや、私泣きませんから。大丈夫です』というふうに言ってたらしいんですけれども、スタッフとしては『“泣きません”と言うときって、絶対泣くんですよ、あの人』っていうことで（笑）。『すみませんけれども、“もうダメ、私もう感情高ぶっちゃって話せない”となったら“チン！”ていう（呼び出し卓上ベル）を鳴らしますから、それで入ってきていただいて話を聞いてもらえます？』という依頼で……。

私はこの『あさぼらけ』の本番前って心拍数って全く上がらないんですよ（笑）。何の緊張もないんですね。まあ40年ぐらい（この仕事を）やってますから。ただね、やっぱり人様の大切な一日の大切な放送の聴き手役ってなりますとね、緊張しましたね。

そして新内ちゃん、スタッフの予想通り第一声で泣き始めて、そして『上柳さん！』“チン！チン！”『上柳さん！』“チン！チン！”……いや、ちょっと、何の説明もなく、これ鳴らすと来るって……俺は何なんだろう？という（笑）

そういうことを言いながらも、ちゃんと新内ちゃんが一人で語りきったところに私も入っていって、いろんなお話を伺いました」

もちろん、新内と上柳はただの“知り合い”ではなく深い“縁”があり、その所以で“絶妙な”役を務めることができた。その“縁”とは---

「2016年の3月にこの『あさぼらけ』と新内ちゃんの『オールナイトニッポン0(ZERO)』が同時に始まりました。隣同士のラジオ長屋の住人、行き来をさせていただきました。

また、今は『ミックスゾーン』と名前を変えました会社で、私も所属しておりますが、元々『エル・ファクトリー』と言った会社では、社歴で言うと新内ちゃんは2年先輩にあたるという、そういう関係性がありましたので、卒業の話のときにお話を聞く役で登場いたしました」

そんな上柳の“聞き役”は、リスナーから絶賛され、この番組にも以下のようなメールが多数届いた。

「今日は上柳さん乃木坂46新内さんの番組にご出演され、素敵なお話を引き出していただいていただいてよかったです」
「飛び入りで新内ちゃんのオールナイトニッポンゲストおつかれさまでした。上柳さんの存在、今日の放送状況だととても重要だったですよね」
「終始メソメソしていた新内さんを最後にキャキャッ！と笑わせて元気にしてくれた上柳さんありがとうございます」
「お父さんが娘に優しく語りかけるような会話に大号泣してしまいました」
「個人事業主、四苦八苦の毎日なんですけども、いつもオールナイトニッポンを聴いてるんです」

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そして、この“絶賛”はメールだけではなく、ネット上でも盛り上がっていたのだ。その様子を見た上柳は---

「『上柳』というのがYahoo！のリアルタイム検索のトレンドに入ったり、Twitter（トレンド）でも『上柳』という名前が入ってるんですけど、これ、『なんでこんな奴がスタジオに来るんだよ！ こいつ誰だよ？』っていうことなんだろうなと思ってみたら、そうではないんですよね。だから「上柳さん」と“さん”が付いてたりとかしてね。で、みんな感謝していただいているツイートだったり書き込みが多かったんで、ちょっと私は本当にホッとしているところでございますよ」

そんな上柳は、この「オールナイトニッポン」で発表され初OAされた新内眞衣の“最初で最後の”ソロ曲を聴いて感銘を受け、「あさぼらけ」でもかけると宣言していた。

「新内ちゃんの乃木坂46卒業に合わせて、彼女がボーカルをとるソロ曲、これが発表されました。すごくいい歌だと思いました。何か80年代のシティーポップの懐かしさを思わせるような、そこに新内さんの声がいい感じで乗ってる、素敵な曲でしたね」

こう曲紹介し、2月15日発売の乃木坂46のベストアルバム『Time flies』に収録される、乃木坂46　新内眞衣「あなたからの卒業」をかけ、約束を果たした。

そして番組のエンディングでも、改めて今日の展開を振り返った上柳。

「乃木坂46のファンの方が皆さん、私のことなんか知っているわけがないんですから、『何だこのオヤジ、しゃしゃり出てきて、何か偉そうに話を聞きやがって。俺の新内眞衣に！』ってなるかもしれないなと思っていたんですけれども。

でも6年も前から彼女が『オールナイトニッポン0(ZERO)』をやっているときに、ラジオは“長屋”なんだ、隣同士仲良くするのがいいんだっていう、まさにその通りで新内ちゃんとも“行ったり来たり”があったので、そのことを覚えていてくださったありがたいリスナーの方がいっぱいいてくださって、話題にしてくれて、SNSに流してくれて、またそれを見た『誰この人？』っていう方がまた検索をしてくれて、『ああ、そういう人なんだ』というね。

SNSっていろいろだなと思いますけれども、何か今日はとてもありがたい気持ちでいっぱいでございますよ。かえって、新内ちゃんのおかげで、こうやっていろんなところで紹介していただいて、申し訳ない感じでございますけれどもね」

新内眞衣、そしてそのファンやリスナーへの感謝をしみじみと口にしながら、この日の番組を締めていった。