世界2位のピアニスト反田恭平 ジムに通って肉体改造したわけ
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昨年2021年の「ショパン国際ピアノコンクール」で、日本人として半世紀ぶりに2位に輝いたピアニスト・反田恭平が、1月9日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に出演。ジムに通って肉体改造した理由、その後の音色の変化について明かした。
5年に一度だけ、ショパンの故郷であるポーランドの首都・ワルシャワで開催される「ショパン国際ピアノコンクール」。最古の国際ピアノコンクールであり、世界中のピアニストが目指す最高峰の舞台で、反田は2位という快挙を成し遂げた。
戸田:ピアノを弾くために反田さんが取り組んでいるのは、楽譜の深掘りだけではないそうで。ジムに通って肉体改造もされたそうですね。
反田:そうですね。結構僕はテレビ映りが悪いので……。
戸田:誰がそんなこと言ったんですか!?(笑)
反田:結構、実は筋肉質なんですよ。
戸田:私、反田さんの古いアルバムを持っていて。これは本当に、ジャケ買いしたという感じで。
反田:本当ですか? うれしいです!
戸田:かっこいいじゃないですか?
反田:このアルバムは、ラフマニノフのですね。(セカンドアルバム『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』)
戸田:反田さん、薄い感じのTシャツを着ていて。
反田:ユニクロ……。
戸田:この時のも筋肉質だなと思いましたけど、でも、今よりちょっとスマートですよね?
反田:そうですね、今よりも10キロちょっとぐらい(痩せている)。
戸田:この腕の筋とかを見て、ピアノを弾くのは力がいるんだなと思って。やっぱり肉体改造しなきゃいけない、って思われたんですか?
反田:それこそイタリアでレコーディングしたんですが、そのレコーディング会場はオペラ座じゃないんですけど、一つ一つの座席も、リッチな椅子でクッションが凄くて。それから春夏秋冬によって、お客さんが着る服装って変わるじゃないですか? コートだったり、そうすると音が吸収されるんですよ。
戸田:ああ!
反田:そういった誤差も実際にあって、将来、オペラ劇場みたいな所で弾くなら、ましてやコンチェルト、オーケストラバックだと音が飛ばなかったりするわけです。せっかくオーケストラに呼んでいただいて、オーケストラに埋もれるような音量で弾きたくないし、存在感をアピール、高めるためには筋肉量や脂肪量の黄金比率を探したかったんです。
戸田:うんうん。
反田:そこで、某、結果にコミットするジムに通って、「これぐらいにしたい」って言って、いろいろやっていただいて。
戸田:それは実際に弾いていて、すぐに成果を感じられましたか?
反田:(筋肉の)量が増えると、ちょっとだけ音が硬いというか、「キンキン」という音がするので、これはちょっと難しいなと。違うなぁ、と。でも、知ってみたかったんですよ。「筋肉量が圧倒的に増えるとどういう音が出るのか?」って。
戸田:うん。
反田:ただ、ショパン国際ピアノコンクールを1年後に控えていたので、少しずつ筋トレを止めて、落としていくという作業をして。
戸田:調整したんですね。
反田:背筋とか体幹というか、結構前かがみになって弾いたり、ピアノに覆い被さるように演奏したり。水泳のバタフライみたいな筋肉を使ったりするんですよ。胸筋とかも結構大事なのでそこを重点的にやりました。
大舞台でもピアノの音色を響かせるため、肉体改造にも取り組んだという反田。実際に筋肉を増やしたところ、『ちょっと違う』と感じる音色になったそうで、トレーニングを控えたと語った。
この他にも番組では、『ピアニストになりたい!』と影響を受けたマンガ『のだめカンタービレ』『ピアノの森』について、指揮者への挑戦、奈良県に注目する理由や、音楽学校設立の夢など、これまでと、これからの音楽人生をたっぷりと語った。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。