黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(10月18日放送)にお笑いコンビのぺこぱが出演。独自のメイクやコントのスタイルについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。10月18日(月)~10月21日(金)のゲストはお笑いコンビのぺこぱ。2日目は、メイクについて、またぺこぱのコントのスタイルについて---
黒木)松陰寺さんのメイクや髪型がM-1のときよりも洗練されているように見えるのですが、それは気のせいですか?
松陰寺)実はこれは戦略でございまして、最初はインパクトを残そうと思ってファンデーションもいまより2トーンくらい明るいものを使っていたのです。
黒木)そうですよね。
松陰寺)目の上のブルーもだいぶ濃いものを使っていたのですけれど、M-1が終わったあとにマネージャーに「少しずつメイクを薄くしていきましょう」と言われまして、それでいま少しずつ薄くしている段階です。
黒木)そうなのですか、あのメイクはインパクトありましたよね。
松陰寺)でも、朝の番組など、「濃いメイクは厳しいな」と思う時間帯もありますので。
黒木)ブルーのシャドウを使っていらしたではないですか。
松陰寺)いまも使っています。
黒木)宝塚もブルーですから。宝塚はもっと派手にやりますので。
松陰寺)そうなのですか。
黒木)それだけでも私のなかで好感度が上がりました。
松陰寺)舞台のときは濃い目にしています。
シュウペイ)宝塚仕様に。
松陰寺)宝塚仕様で、どれくらいですか? 瞼を全部塗ってしまうくらいでいいですか?
黒木)大丈夫です。ダブルラインも入れて、いまは立っていますけどリーゼントなさるとか。
シュウペイ)いいじゃないですか。
松陰寺)じゃあ松陰寺太勇の宝塚バージョンを。
黒木)ぜひ入れていただきたいですね。
シュウペイ)羽根を背負ってね。
松陰寺)付けてね。
黒木)11月に単独ライブが予定されているのですね。
松陰寺)そうなのですよ、11月3日に。
黒木)ぜひ宝塚バージョンをいつかい入れていただきたいですね。
松陰寺)どこかで宝塚陰寺太勇やってみたいと思います。
シュウペイ)宝塚陰、ってなんですか、「メイド・イン」みたいな。
黒木)ネタはご一緒に考えていらっしゃるのですか?
松陰寺)昔は一緒にファミレスへ行って考えていたのですけど、いまのスタイルになるころには私が書くようになりました。
黒木)そうなのですか。
松陰寺)そして台本を合わせて稽古をしながら少しずつ、そこから2人で相談して擦り合わせてって感じですね。
黒木)ネタがどんどん変わっていくではないですか。場面が変わるというか。あのときのシュウペイさんの澄ました変わり方、まったくいままでのことをなかったことにする、それはどこから習得したのですか?
シュウペイ)相方が肯定している時間がけっこう長いのですね。「い~や」と、そこに時間があるのですよ。本来だったら「何を言っているの」などとした方がお笑いのキャッチボールだと思うのですけれど、僕はもう一切関わらないという。もう無になっておけばそこを強調して見てもらえるなと。そして次に話したところで場面が変わっている。その見やすさの区切りみたいなところですかね。
黒木)あの場面が移るときは、本当に映像を観ているような感じなのですよね。
松陰寺)最初は僕が長いツッコミをしているときに、「どうしたらいいか」と相談しながらいろいろなリアクションをライブで試してみたのですが、無がいちばんよかったのですよ。
黒木)それは他の方にはできないお笑いですよね。
松陰寺)ノンスタイルの石田さんにも、あの「シュウペイの無は普通の芸人には真似できひん」と言ってもらえました。
黒木)あれは役者から見ると「すごい無だなぁ」と思いますよ。
松陰寺)すごい無ですか。
シュウペイ)「すごい無」をいただきました。ありがとうございます。
黒木)M-1話をしてばかりなのもあれですけど、2019年のときは吉本ではない方がぺこぱさんのみだったのですよね。
松陰寺)そうですね、決勝に10組いるなかで、サンミュージック、吉本以外は我々だけで、それまでのM-1も吉本以外はだいたい1組くらいしか決勝まで残れないというジンクスがあるのです。そんなに吉本以外の事務所でこの最後の3組に残るのって難しいことだったのだと。
黒木)やはり、ここ(腕)ではないですか。
シュウペイ)ここですね。
松陰寺)腕じゃなくて肩とかいいよ、そういうのは。
黒木)火曜日は「オールナイトニッポン0(ZER0)」ですね。
松陰寺)深夜3時から我々も生放送でやらせてもらっています。
黒木)私は3時に起きたりするので、私にとっては朝なのですが。
松陰寺)そうですよね、どちらかというと朝に近いですよね、深夜3時なんて。
シュウペイ)黒木さんのはじまりと共に、僕らが始まるみたいな。
松陰寺)3時となるとね。
黒木)深夜3時からの「オールナイトニッポン0(ZERO)」、楽しみに聴かせていただきます。
ぺこぱ/ 漫才師
●シュウペイ:1987年・神奈川県出身。
●松陰寺太勇(しょういんじ・たいゆう):1983年・山口県出身。
■アルバイト先で知り合ったピン芸人の松陰寺と、元ギャル男のシュウペイが2008年にコンビ結成。
■ヒップホップ漫才やローラーシューズを履いたパフォーマンスなど、様々な芸風の編成を重ね、2019年元日の日テレ系「ぐるナイ・おもしろ荘」で優勝。
■着物と派手なメイクが特徴的な松陰寺が、着物をスーツに替えて臨んだ「M-1グランプリ2019」では初の決勝進出を果たし、3位に輝いた。
■この「M-1」で披露した「ノリツッコまないボケ」や「時を戻そう」といった印象的なフレーズが大きな話題を呼び、一躍・時の人に。
■それ以降は、数々の番組に出演し、幅広い世代から人気を集めている。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳