11月6日、「東宝シンデレラ」オーディション&「TOHO NEW FACE」オーディションのグランプリ発表会が行われ、白山乃愛さん(10歳)が「東宝シンデレラ」グランプリを、小谷興会さん(11歳)が「TOHO NEW FACE」グランプリを獲得した。
1984年に東宝創立50周年記念イベントとして始まった「東宝シンデレラ」オーディション。初代シンデレラに沢口靖子、4代目に野波麻帆、5代目に長澤まさみ、7代目に上白石萌歌、8代目に福本莉子。2011年第7回では、審査員特別賞に上白石萌音、山崎紘菜、ニュージェネレーション賞に浜辺美波など、第一線で活躍する女優≪シンデレラ≫を数多く生み出してきた。そして2022年、東宝創立90周年プロジェクトとして、6年ぶり9回目となる「東宝シンデレラ」オーディションが開催された。さらに、かつて1946年から60年代後半にかけて俳優発掘のためのオーディションとして開催され、三船敏郎、平田昭彦、宝田明、佐原健二、岡田真澄らの名優を輩出した、「東宝ニューフェイス」の歴史あるタイトルを引き継ぎ、男性部門オーディションとして表記も改め、「TOHO NEW FACE」オーディションが今年4月より行われてきた。
7月の1次審査を経て、8月から全国6都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で2次審査を実施。9月に東京と大阪で3次審査実施後、10月に≪シンデレラ≫と≪NEW FACE≫の2グループに分かれ、都内で4次審査となる合宿審査を行い、11月6日、都内にて「東宝シンデレラ」オーディション&「TOHO NEW FACE」オーディション2022グランプリ発表会が開催され、各賞が発表された。応募者数12,701人の中から「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを獲得したのは、10歳3か月の白山乃愛(しろやま のあ)さん。第7回「東宝シンデレラ」オーディション10歳10か月でグランプリを受賞した上白石萌歌の記録を更新する史上最年少グランプリに。初代「TOHO NEW FACE」オーディショングランプリには、応募者数1,612人の中から、11歳の小谷興会(おだに こうえ)さんが選ばれた。
各賞受賞者とそのコメントは、以下の通り。
「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ 白山乃愛(しろやま のあ)/埼玉県出身/2012年7月11日生まれ/10歳(小学4年生)
【コメント】
見ている人にワクワクドキドキしてもらえるような女優さんになるのが夢です。
(受賞を受けて)
思ってないことが起きたので、すごくびっくりしています。
<司会者から「うれし泣きは初めてですか」と訊かれて>
ありました。萌音ちゃんが(合宿審査の時に)来てくれて、それでちょっと泣いちゃって、それ以来です。
<司会者から「マント、ティアラ、ガラスの靴の感触は?」と訊かれて>
「感触」ってなんですか?(会場笑いの渦。その後改めて)すごい、綺麗です。
<家族へ一言>
お母さんやお父さんがいなかったら、私は生まれてなかったし……、産んでくれてありがとう。
「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞 西川愛莉(にしかわ あいり)/大阪府出身/2009年12月9日生まれ/12歳(中学1年生)
【コメント】
笑顔あふれる女優さんになって、たくさんの人に夢や希望を与えられる存在になりたいです。
(受賞を受けて)
本当に全然実感が沸かなくて……。本当にこんなに、おっきな賞をいただいて、嬉しいです。1次審査から落ちてしまった人たちの分も、しっかり頑張っていきたいなって思っています。(この受賞を)お姉ちゃんに伝えたいです。応援してくれたので、一番にお姉ちゃんに伝えたいです。
「東宝シンデレラ」オーディションミュージカル賞 山戸穂乃葉(やまと ほのは)/大阪府出身/2008年1月21日生まれ/14歳(中学3年生)
【コメント】
勉強はできないけど、夢に向かって、笑顔で全力で頑張ります。
(受賞を受けて)
ミュージカル賞を獲れたっていうのは、本当に信じられなくて、これが第一歩屋やと思って、頑張りたいと思います。(ミュージカルに出ることになったら、)出来ないこともいっぱいあると思いますが、足を引っ張らないように、精一杯頑張りたいと思います。
「TOHO NEW FACE」オーディション グランプリ 小谷興会(おだに こうえ)/京都府出身/2011年7月15日生まれ/11歳(小学5年生)
【コメント】
少し臆病なところがありますが、何事にも挑戦し続ける、そんな俳優に、僕はなります。空手を始めてから、何でも全力で取り組もうという考え方に変わりました。
(受賞を受けて)
とても嬉しい、しかないです。(受賞の喜びを伝えいたいのは)、一番最初は家族です。(特に、)お母さんに。(型で世界チャンピオンになっている空手とは違って、)舞台でトロフィーをもらったり、マントを着せてもらったり、という違った嬉しさがあります。
「TOHO NEW FACE」オーディション ミュージカル賞 髙橋佑大朗(たかはし ゆうたろう)/東京都出身/2009年5月6日生まれ/13歳(中学1年生)
【コメント】
僕の歌声や演技で感動を与えられるような俳優になりたいです。
(受賞を受けて)
本当に嬉しいです。まだ実力が足りていない部分もたくさんあるので、これからも努力して頑張っていこうと思います。世界に行けるようなミュージカル俳優になりたいです。
そして、上白石萌歌、上白石萌音、浜辺美波、福本莉子がプレゼンターとして登壇し、ファイナリストへエールを送った。
上白石萌歌(第7回「東宝シンデレラ」オーディション グランプリ/※今回は、「東宝シンデレラ」オーディション グランプリプレゼンター)
【コメント】
(「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストへ)
ファイナリストのみなさん、ここまで、本当にお疲れさまでした。私が、このオーディションに参加していたのは、今から約12年前、私は当時10歳で、本当に右も左も分からずに、みんなのように堂々としていなかったのかな、と思いました。授賞式の後の夜に、これから自分がどうなっていくか分からないけど、確実に何かが少しづつ変わっていくのかな、と思ったことを思い出しました。ここに立っているみなさん、それぞれ、違う選択をしていくと思いますが、役者としてというよりかは、人として輝く瞬間が、一人一人にたくさんあればいいな、と思ってます。みなさんの幸せを心から願っております。
上白井萌音(第7回「東宝シンデレラ」オーディション 審査員特別賞/※今回は、「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」オーディション ミュージカル賞プレゼンター)
【コメント】
(「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストへ)
みんな、本当に今日までお疲れさまでした。本当によく頑張りました。本当にみんなかわいいです。めちゃくちゃキラキラしてます。きっと、オーディションに応募する時に、勇気を持ってチャレンジしてくれたと思うので、みんなにとって素敵な思い出になっていたら、嬉しいなと思います。私は、小さい時から、ミュージカルが大好きで、お芝居も大好きで、歌が大好きで、それがきっかけで、「東宝シンデレラ」オーディションを受けて、今に至っているんですけど、ありがたいことに、大好きなことを夢にして今頑張れているんですが、やっぱり壁にあたることはたくさんあるんですね。でも、その度に思い出すのが、このオーディションの日のことです。そして、お仕事を始める前の、お芝居とか歌が大好きでたまらなかった凄くピュアな気持ちが、支えになっています。みんなもきっと、これからどんなことがあるか分からないけれども、今日の今感じている気持ちは、人生の宝物になると思います。今日のことを忘れないでいてください。そして、いろんな意味で、人生の中で道は1本じゃないです。今から、みんなは、どんなことでもできます。だから、焦らず、急がず、ゆっくりゆっくり自分の大好きなことを温めていって、幸せな毎日を過ごしてほしいなと思います。
(「TOHO NEW FACE」オーディション ファイナリストへ)
応募しようって決めた日から今日まで、たくさんいろんなことを経験して、いろんな気持ちになりながら、今日を迎えたと思いますが、まずは、今、ここに立っているご自分を心の底から誇りに思ってください。誰よりも自分のことを褒めてください。今、もう、めちゃくちゃ輝いています。本当に素敵です。私は、11年前に、舞台に憧れて、ミュージカルの舞台に立ちたくて、「東宝シンデレラ」オーディションを受けました。それから、ありがたいことに、いろいろなお仕事を経験させていただいてきたんですけど、演劇だけが持つ魅力のひとつに、この作品のこの役をやりたいという目標を持てることだと思います。演劇に限らず、人生の中で、明確な目標を持って、そこに向かって頑張れることって、本当に宝物だと思います。現に皆さんは、目標を持ってここまで来られたと思うので、この先どんなことがあっても、夢に向かって頑張れるエネルギーを、自分の力を信じて、輝いていってください。そして、一緒に素敵な表現者に、素敵な大人になりましょう。
浜辺美波(第7回「東宝シンデレラ」オーディション ニュージェネレーション賞/※今回は、「東宝シンデレラ」オーディション 審査員特別賞プレゼンター)
【コメント】
(「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストへ)
ファイナリストのみなさん、数々の審査、お疲れさまでした。この事務所に入って、印象に残っている言葉のひとつとして、何かを頑張ろうとしている時に、<背中を押してもらえるような人>になってください、という言葉がありました。今、ここで並んでいるみなさんは、1次審査から、審査員の皆さんが見て、背中を押したいと思ったみなさんだと思います。これからたくさん大変なことがあると思いますが、自分が頑張ろうと思った時に、もっともっと背中を押してもらえるような人になっていただきたいなと、思っております。お仕事の現場でお会いできることを心から願っております。頑張ってください。
福本莉子(第8回「東宝シンデレラ」オーディション グランプリ/※今回は、「TOHO NEW FACE」オーディション グランプリプレゼンター)
【コメント】
(「TOHO NEW FACE」オーディション ファイナリストへ)
私が受賞したのは6年前なんですけれども、こうして時を経て、プレゼンターとして、またこういった場に立ち会えたはすごく光栄ですし、とても嬉しいです。(事務所に)入った当初は、右も左も分からないただの女子高校生だったんですけど、素晴らしい先輩方や、事務所のスタッフさんのおかげで、この場に立てております。今回、初めて、男性の方が入られるということで、とてもワクワクしていますし、皆さん(応募してから)この数か月間、努力をされてきたと思います。本当に、お疲れさまでした。
各グランプリ受賞者には、東宝株式会社代表取締役社長・松岡宏泰氏より賞金300万円の目録、株式会社ニッポン放送代表取締役社長・檜原麻希よりニッポン放送<特別番組>パーソナリティとしての出演権、セイコーウオッチ株式会社代表取締役副社長執行役員・石黒実氏よりグランドセイコーが、各ミュージカル賞受賞者には、東宝株式会社常務執行役員、兼、東宝芸能株式会社代表取締役社長・池田篤郎氏より賞金100万円の目録が贈呈された。
【オーディション情報】
■オーディションタイトル
東宝創立90周年記念プロジェクト「東宝シンデレラ」オーディション&「TOHO NEW FACE」オーディション
■応募資格
10歳から22歳までの男女
■賞金・副賞
「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」各グランプリ
賞金:300万円
副賞:ニッポン放送<特別番組>パーソナリティとしての出演権
副賞:グランドセイコー(セイコーウオッチ)
「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」各ミュージカル賞
賞金:100万円
■オーディションスケジュール
2022年
4月7日(木) 募集開始
7月18日(月・祝) 募集締切
8月11日(木・祝) 2次審査(仙台)
8月12日(金) 2次審査(札幌)
8月16日(火) 2次審査(大阪DAY1)
8月17日(水) 2次審査(大阪DAY2)
8月20日(土) 2次審査(東京DAY1)
8月21日(日) 2次審査(東京DAY2)
8月23日(火) 2次審査(名古屋DAY1)
8月24日(水) 2次審査(名古屋DAY2)
8月29日(月) 2次審査(福岡DAY1)
8月30日(火) 2次審査(福岡DAY2)
9月10(土) 3次審査(大阪DAY1)
9月11(日) 3次審査(大阪DAY2)
9月17日(土) 3次審査(東京DAY1)
9月18日(日) 3次審査(東京DAY2)
10月8日(土) 「東宝シンデレラ」オーディション合宿審査DAY1
10月9日(日) 「東宝シンデレラ」オーディション合宿審査DAY2
10月10日(月・祝) 「東宝シンデレラ」オーディション合宿審査DAY3
10月15日(土) 「TOHO NEW FACE」オーディション合宿審査DAY1
10月16日(日) 「TOHO NEW FACE」オーディション合宿審査DAY2
11月6日(日) グランプリ発表会
■応募総数
最終応募総数:14,313
内「東宝シンデレラ」12,701
内「TOHO NEW FACE」1,612
■ファイナリスト
13名
内「東宝シンデレラ」10名
内「TOHO NEW FACE」3名
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