プロフィギュアスケーターの羽生結弦が、12月23日に放送されたニッポン放送『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』(月1回 金曜22時~)にゲスト出演。アーティストとアスリートという、違うステージで活躍する2人が“言葉”のすごさを改めて語り合う、貴重な時間となった。
ニッポン放送「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」2022年12月23日(金)22時~24時 生放送
「いま、ユーミンが会いたい人」をゲストに招く同番組の今回は、松任谷の熱烈なラブコールに応える形で羽生が出演。前半の22時台では、プロスケーターへの転向で感じている“やりがい”や、松任谷の『春よ、来い』を選曲した理由などが語られた。
その後、話は今年2月に行われた北京オリンピックへ。このエキシビションでも『春よ、来い』を使用した演技を見せた羽生を、コンサート会場の苗場で見ていたという松任谷。また、10日に行われた男子シングル・フリーでの羽生の演技も見ており、4位に入賞した際のことを振り返って「感動した!」と改めて思いを伝える。
羽生も「完璧な僕じゃなくて良いんだって。4位という順位で評価をいただける、感動していただけるのが、プロになって表現を極めていける原点になっている気がします」とその時を振り返る。一方で、4回転ジャンプが回転不足と判定された時は「今まであんなに苦しい思いをして……何のための日々だったのかな」と絶望したことを吐露するも、その後、4回転アクセルに認められ「神様って捨てたもんじゃないな、とちょっと思いましたね」とこれまでの苦労が報われたと感じたと話した。
その演技を見て松任谷が自身のTwitterでつぶやいた言葉が、ネットニュースを通じて羽生にも届いていたそう。「キザだけど良い言葉だったでしょ?」とニヤリと笑った松任谷に、羽生は「本当に嬉しかったです」と満面の笑顔で返していた。
ここからは、これまで登場したゲストたちと同様に、羽生から松任谷への「質問タイム」へ。冒頭から何度も、松任谷の「言葉」に力をもらったと繰り返し話す羽生から「(スケートの)プログラムを作る時にどんなテーマが良いか考えるため、今、言葉を書き溜めています。ユーミンさんは言葉が出なくなった時、無理やり絞り出して上手く行ったことはありますか?」と“言葉”に関する質問が。
言葉の埋蔵量に自信があると話す松任谷は、そのルーツを探るため、50周年を記念した展覧会の材料探しもあって実家に“がさ入れ”に行ったそう。「自分でも忘れてたんだけど、すごい読書量だった」と読書のおかげで今に繋がっていることがわかったと言うと、羽生もそれに納得して「僕の場合はゲームや漫画の方が好き。自分の中から出てくる言葉って、自分が感銘を受けたものから出てくるんだなと感じました」とステージは違えど、表現する活動をしている2人にとって言葉の泉となる場所に通ずるものがあったようだ。
ここで、羽生からのリクエスト曲「やさしさに包まれたなら」がスタジオに流れる。小さい頃に見たジブリの映画主題歌として記憶に残っており、「あの頃は歌詞の意味はわからなかったのですが、今は神様の意味、小さい頃に持っていた夢のかけら、キラキラしたものを感じる楽曲だと(大人になって)改めて感じました」と、またしても松任谷の書いた歌詞のセンスを絶賛する場面も。
エンディングは、またしても羽生のリクエスト曲「ひこうき雲」を聞いてお別れ。「すごく緊張していたのですが、聞きたいこと、悩んでいることを聞けて良かった。これからも自信をもって頑張っていこうと思いました。ありがとうございます!」と感謝を伝え、スタジオを去っていった。
番組情報
ユーミンの楽曲と共に、たっぷりトークをお届けする2時間。ゲストを招いた豪華対談も行います! 皆さんからのメールも受付中。メールはyuming@allnigtnippon.com、Twitterは「#ユーミンANNG」。番組を聴きながら感想をつぶやいてください!